もののけ姫のシシ神のモデルと正体!デイダラボッチとは何?

『もののけ姫』のシシ神のモデルや正体について考察します!

あの怖い見た目とデイダラボッチになる姿に、トラウマになった人もいるのではないでしょうか?

  • シシ神のモデルって何?
  • シシ神の正体は何?鹿?
  • デイダラボッチとは何なの?

といった疑問にお答えしますよ〜!

早速確認していきましょう♪

目次

『もののけ姫』シシ神のモデル・モチーフ

シシ神のモデルは何?

シシ神のあのルックスのモデルはどこから来ているか、というと、やはり鹿、のようです。

というのも、宮崎駿監督が『もののけ姫』の構想中に鹿を見て、森の神様は鹿をモチーフにしよう、と決めたそうです。

監督が思い描いていたイメージと合致するものがあったのでしょうね!

なぜ鹿なのか?

ではなぜ、シシ神は「鹿」でなければならなかったのか、というと、

神道では、鹿は神の使い「神使」と考えられているため

だと言われています。実際に、

  • 古事記に登場する「天迦久神(あめのかくのかみ)」は鹿の神様
  • 現在でも、春日大社・鹿島神宮・厳島神社では、
    鹿が神の使いとして敷地内で飼われている

ということからも、鹿が神の使いという信仰があることがわかります。

特に、春日大社、つまり奈良公園の鹿たちはたくさんいてかわいいですよね♪彼らが手厚く保護されているのは、神の使いだからなのです。

シシ神の怖い顔面は漫画から?

シシ神は完全に鹿の見た目というよりも、顔面はむしろ人間っぽいですよね。でも人面、というほどでもなく、微妙なところなので、怖いと思う人もいると思います。

シシ神の顔面のモデルについては、

漫画家・諸星大二郎さんのビジュアルに影響された

のではないか、と言われています。

漫画家の諸星大二郎さんは、『孔子暗黒伝』という漫画で、解明獣という人面の虎を描いていますし、そもそも、シシ神のデザインとして人面デザインも当初は考えられていたそうです。

解明獣はこんな感じです↓↓強烈なインパクトですね^_^;

また、宮崎駿監督が諸星大二郎さんの熱心な読者なのだとか。

普段から読み親しんだ漫画から着想を得た、ということは大いにあり得そうですね!

シシ神の正体は?

シシ神の特徴をまとめながら、正体を考察していきたいと思います。シシ神は、

  • 水面を歩く
  • 地面と歩くと、足元の植物が一斉に成長して枯れる
  • 息を吹きかけた葉が枯れる
  • 首に不老不死の力があると信じられている
  • 命を与えることも奪うこともできる

といった不思議な現象を起こしていましたね。また、夜にデイダラボッチの姿になると、

  • 巨大化して夜の守を徘徊

といったことがありました。『もののけ姫』劇中では描かれていませんでしたが、宮崎駿監督によると、デイダラボッチは「夜の街を徘徊しながら、森を育てている」そうです。

また、乙事主(おっことぬし)も、シシ神のことを「森の守り神」と話していました。他の神様よりもワンランク上の神様であると思われます。

以上から、シシ神は

  • 生命の奪取と授与を行う神であり
  • 森や自然のあるその土地に根付く守り神

なのだと考えられます。生命の奪取と授与なんて、まさに神様にしかなしえない業で、畏れ多いものですが、「自分たちが生命をもすべて操れるのだ」という奢りを、人間は改めて反省すべきだというメッセージがあるのかもしれません。

デイダラボッチの正体とは?

デイダラボッチもシシ神の別の姿なのですが、様相が少し異なります。というのも、

デイダラボッチ(ダイダラボッチ)は、
日本各地で伝承される巨人

と、元ネタがはっきりしているからです。調べたらすぐに出てきます。

各地で、ダイダラボッチが山や湖などを作ったという伝承が多いようなのですが、元は、国づくりの神に対する巨人信仰がダイダラボッチの伝承を生んだ、とされています。

国を作った神様という位置づけですね!

シシ神とデイダラボッチを組み合わせたのは、

森や自然を守る比較的人間の身近にいる神様が、実は国づくりもやってのけていて、
我々人間はその恩恵を享受しているだけなのだ、

という意識を観ている側に生み出すためなのではないかな、と思えました。

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まとめ

ジブリ映画『もののけ姫』に登場するシシ神のモデルと正体について考察してきました!結論としては、

  • シシ神のモデル・モチーフは鹿
  • デイダラボッチの正体は、国を作った巨人

ということでしたね!怖い印象のシシ神様は、実は我々人間が畏怖すべき存在なのだなと改めて感じました。

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