ジブリ映画『もののけ姫』に登場するこだまの正体に迫ります!
- こだまっていったい何?
- 屋久島にモデルが実在するのか?
- こだまが後にトトロになるのは本当?
- こだまってなんだか怖い!
と、こだまにまつわるいろんな疑問を抱いた人のために、深く考察していきますよ~!
これを知るとこだまのことがさらに好きになります♪早速見ていきましょう!
『もののけ姫』こだまの正体は?
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— 猿師匠@あさりピース爛 (@sarusarushisho) September 11, 2019
「こだま」は木霊
『もののけ姫』に登場する、白くて顔も手足もあって、少し不気味にも見える「こだま」は、漢字で書くと、
木霊(こだま)
です。つまり、樹木に宿っている精霊のことを言います。
アシタカがシシ神の森で、大きな樹々にこだまたちがたくさんいるのを見て、
「これがお前たちの母親か。立派な樹だ」
と言っているころからも、こだまは木から生まれた子ども、精霊、と捉えられていることがわかりますね。
木霊とは何?
こだまが木に宿っている精霊であることはわかりましたが、では一体「木霊」は何なのでしょうか?
『もののけ姫』の舞台は中世、室町時代ごろの日本でしたね。日本では古くから自然にあるものには神的な力が宿っていると信じる風習があります。
古くから生えている樹木には木霊という精霊が宿り、その樹木を守っている、と考えることもあるそうです。
例えば、沖縄で言い伝えられている「きじむなー」という伝説上の精霊(というより妖怪)は、体が小さいのが特徴で、古い樹木に宿って森を守り、人間たちと古くから共生していると言われています。
零士さんキジムナー(沖縄の妖怪)説でてきた #カナメちゃん村 pic.twitter.com/HejtGAza38
— 顔のホクロ取りたい (@knbhjkwkm) August 1, 2021
少し、『もののけ姫』のこだまと似ているでしょうか…?こだまに比べると、かなり「妖怪感」がありますね。。。
こだまのモデルは屋久島に実在?
こだまがひょっこり顔を出しそう~#カメラ好きと繋がりたい #屋久島 pic.twitter.com/45HsRd8yqG
— 伊都をかし (@ito__okashi) March 3, 2019
こだまのモデルは何?
こだまという不思議キャラクターのデザインには、やはりモデルがあったようです。しかしそれは、明確なモデルがあったというよりも、
森に何かがいるのが見えるスタッフがデザインした
ということなのだそうです。あのこだまが見えるというスタッフさんに会ってみたいものですね…!どんなふうに見えるのか、どんな感じで実在するのか、聞いてみたいです。
また、デザインだけでなく、こだまというキャラクターを登場させた宮崎駿監督の意図は、
「命の重さ」を伝えるために樹木に宿る精霊をビジュアル化
した、というのです。確かに、樹木の画だけでは、重みは伝わりにくいですよね。
アシタカがこだまについて、
「好きにさせておけば悪さはしない。森が豊かなしるしだ。」
と言っているように、森の豊かさを表現するためにも、こだまは活躍したようですね♪
シシ神の森のモデルは屋久島?
屋久島の「木霊の森」
です。ここの森で写真を撮ると、『もののけ姫』に登場するこだまのような、白い小さい何か(オーブ)が写る、という噂があります。
シシ神の森は屋久島の豊かな森がモデルとなっているようです。もしかしたら、こだまをデザインしたスタッフの人は、屋久島の森を見てこだまのイメージをふくらませたのかもしれませんね♪
こだまがトトロになる噂の真相!
もののけ姫の最後に出てくるこだまは後にのトトロになる pic.twitter.com/yxMYIjKL3K
— ROXAS (@Roxas710) July 11, 2014
こだまが大きくなったらトトロになる、という、にわかには信じがたい噂があります。
その根拠は、『もののけ姫』のラストシーンです。
シシ神が首を取られてデイダラボッチになったとき、デイダラボッチが出す液体で、森の植物はことごとく死滅していきました。同時に大量のこだまが降り注ぐというシーンもあります。
樹木が死滅するとき、樹木を守っていた精霊であるこだまも死ぬ
ことになるのですね。
こだまはほぼ死滅してしまったのですが、最後の最後で、死滅した森の跡に芽が出てきているなか、こだまが一匹戻ってきます。つまり、森が再生し始めた、ということ。実は、この
ラストシーンのこだまが、後のトトロに進化した
というのです!
実は、宮崎駿監督が『「もののけ姫」はこうして生まれた。」というDVDの中で、このように語っています。
二木さんたっての希望で、チビ一匹でいいから、こだまがのこのこ歩いてるやつ入れてくれっていうね。
それがトトロに変化したって(笑)
耳が生えていたってことにすれば、そうすると首尾一貫するんです。なんだか、わけわかんないけど(笑)
『「もののけ姫」はこうして生まれた。』(2001年)
「わけわかんないけど(笑)」と言いつつ、トトロに変化したと明言していますね!
どうやら、アニメーターの二木真希子さんが最後のこだまを書いたときに、
この物語はやりきれないので希望を持たせるために、このこだまが後にトトロになったことにしませんか
と提案したそうです。その案が採用されたのですね~…なるほど、希望をもたせるための粋な設定だったわけです。
最後に一匹こだまが登場している時点で、すでに森が再生していることを象徴していると思いますから、希望はあるようにも思いましたが、トトロになるという裏設定があると、さらに夢が広がりますね♪
こだまは怖い?
こだまがいっぱいカラカラカラカラ#もののけ姫 pic.twitter.com/r4YyXDjtQk
— マサマサ (@masakeiba0408) October 26, 2018
こだまが怖い、と思う人も多いようですね。特に『もののけ姫』を始めて子どものころに観た人は、結構トラウマになっている人もいるようです。
確かに、あの姿をしたこだまが夜にすっと現れたと想像すると、少し怖いですね(^^;
こだまが怖いと言われている理由は主に、
- 首をカタカタと降る
- 突然現れたり消えたりする
- 白い体と無表情な見た目の姿
ということが言われています。
しかし、考えてみてください。こだまは樹木に宿る精霊です。自然の森を守るという重大な役目を持った、神聖なる存在ですから、かわいらしい見た目ではなく、我々人間が畏怖の念を抱くような見た目でしかるべきだと思いませんか?
とはいえ、私にはかわいらしい存在にしか見えないのですけどね(*^^*)
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まとめ
スタジオジブリの映画『もののけ姫』のこだまの正体について、モデルや屋久島との関係、トトロになるという噂についても調べてきました。結論としては、
- こだまの正体は、樹木に宿る精霊「木霊」
- 屋久島の森をモデルとして、森にいるものが見えるスタッフがこだまをデザインした
- 最後に登場するこだまが後にトトロになると、宮崎駿監督が名言
ということがわかりましたね!
『もののけ姫』は作品自体ももちろん楽しめますが、その裏にある設定を深掘りすると、また違った楽しみ方ができるというのも魅力です(*´ω`*)