耳をすませばを観るとうつでつらいのはなぜ?

アニメ映画『耳をすませば』は見る人すべてにさわやかで甘酸っぱい初恋を思い出させてくれる名作です。

しかし『耳をすませば』をみると「ツライ」「悲しい」「むかつく」など、ネガティブな感情がわいてくる、とネット上で話題になっています。

一体どうしてなんでしょうか?

そこで今回は

  • 耳をすませばを観るとうつでつらいと言われるのはなぜ?
  • 耳をすませばはつまらないの?

について考察していきます。ネタバレを含む可能性がありますのでご注意ください。

目次

耳をすませばを観るとうつでつらいと言われるのはなぜ?

ズバリ、

耳すま症候群、という症状に陥ってしまうから

なんです。

「耳すま症候群」って?

「耳すま症候群」とは
漫画やアニメなど爽やかで明るい青春の描写を見て、
暗い青春を過ごして人がもうやり直せない時を思い、
それと自らの過ごした青春とを比較することにより
憂鬱になる様を表したインターネットスラング

です。

やり玉に挙がっている主人公2人についてまとめます。

月島雫

  • 同級生から告白される
  • 気になっていた人も実は雫のことが好きで告白される
  • 好きな人に影響され、自分の進路をはっきり決める

天沢聖司

  • 背が高くてかっこいい
  • 将来バイオリン職人になるというかっこいい目標があり、留学しようとしている
  • 雫と簡単に両想いになり、中3なのにプロポーズしちゃうおとこらしさ

たしかに、中学校3年生なのにすごいリア充ですね。

主人公たちの足を引っ張ったり、ドロドロした展開になったりすることもないため、爽やかな印象だけ残して物語は終わります。

これに対して「私はこんなに辛いのに」「自分もこんな青春を送りたかった」と、自分の青春を思い出して憂鬱になってしまうのです。

これはあくまで架空のストーリーなので、実際はこんなに爽やかな青春を過ごした人は多くないのではないでしょうか?

好きな人に告白され、将来結婚の約束もしてもらい、自分の進路もしっかり決まっている。

確かに仕事で辛い時や私生活がうまくいっていない時に観てしまうと、自分と比較して卑屈な気持ちがうまれてしまうかもしれません。

失恋を思い出す

また、

青春時代の失恋経験を思い出して辛くなる

という声も聞かれます。

雫の男友達だった「杉村君」は、実は雫のことが好きで告白しますがフラれてしまいます。

雫の親友、夕子は杉村君のことが好きなのに、杉村君は実は自分の親友が好き。

夕子と杉村君、2つの失恋が描かれていて、確かに自分の青春時代のこと思い出してしまうと、苦い気持ちになりますね。

耳をすませばはつまらないの?

では、『耳をすませば』はつまらない作品なんでしょうか?

いいえ、そんなことはありません!

逆に言えば

見る人が憂鬱な気分になるほど感情移入し、
青春時代を思い出してしまう程の名作

だと思います。

本当につまらなければこんなに長く愛される作品になっていないでしょう。

どんな作品でもそうですが「こんな風に人生送れたらな」と映画やアニメをみて思う人がほとんどではないでしょうか?

また、見るときの自分の気分次第でつまらないと思っていた作品が面白く感じることもあるでしょうし、その逆もあると思います。

わたしは幼いころに『耳をすませば』を見たときはとても憧れましたし、小説家にもなりたい!と思ってしまいました。

決してつまらない作品ではなく、すべての人が感情移入してしまう、語り継がれる青春映画の金字塔だとおもいます。

まとめ

今回は「耳をすませばを観るとうつでつらいのはなぜ?」について考察してきました。

結論として

  • 自分と比較して落ち込んでしまう「耳すま症候群」に陥るから
  • 過去の失恋経験を思い出して辛くなる
  • 『耳をすませば』はつまらない作品ではなく、感情移入してしまう語り継がれる名作

と考察出来ました。

見る人に様々な感情を思い出させてくれる名作映画『耳をすませば』。ぜひ今回の考察をもとに『耳をすませば』を見直してみるのはいかがでしょうか?

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