2011年公開の『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』において、冷血な暗殺者サビーヌ・モローは、物語の前半に登場する重要な敵役です。
彼女はIMFのエージェント、トレヴァー・ハナウェイを容赦なく殺害し、核戦争の引き金となる情報を奪って逃走。
サイレンサー付きの銃を使った一連の冷静な動作は、観客に忘れがたいインパクトを与えました。
この役を演じたのが、フランス出身の女優レア・セドゥ。
ハリウッドではまだ知名度が高くなかった時期に、彼女はこの短い出演シーンで国際的な注目を集めることになります。

映画鑑賞は年間100本以上・映画ブログ運営4年
中学生の頃に『スターウォーズ』に感動して以降、
映画の沼にハマり続けて20年。
結婚・出産後も年間100本は必ず鑑賞中。
Filmarksアカウントにも鑑賞レビューを掲載中。
レア・セドゥのプロフィールと家系の背景
本日7月1日はレア・セドゥの39歳の誕生日です🎉
— たんぽぽ (@Edy00118558) July 1, 2024
アデル、ブルーは熱い色、美女と野獣、007スペクター、ノータイムトゥダイ、ミッションインポッシブル、デューンPART2…
独特の雰囲気がとてもセクシーだと思う女優さん🥰
フランスを代表する実力派女優です✨ pic.twitter.com/TqFmaNYJgU
- 本名:レア・エレーヌ・セドゥ=フォルニエ・ド・クロゾンヌ
- 生年月日:1985年7月1日(フランス・パリ生まれ)
- 身長:168cm
- デビュー年:2006年
レア・セドゥは、フランス映画界の名門に生まれました。
祖父は老舗映画会社「パテ社」の会長であり、大叔父はゴーモン社という、フランス最大の映画制作・配給会社の会長。
幼い頃から映画と密接に関わる環境に育ちましたが、本人は当初音楽の道を志していたといいます。
俳優になる決意をしたのは10代後半。
演技学校に通いながらフランス映画界に挑戦し、やがて世界的なスターへの階段を上り始めました。
演技力の進化を示す代表作5選
『美しいひと』で注目されたフランス女優の原点
「美しいひと」は教師と生徒の物語で、教師は謎めいた彼女に魅かれていくんだけど、これには教師と生徒という関係への葛藤はなく、同じ方向を見て想いあうことの難しさが複雑に描かれている。神懸った美を見せるレア・セドゥはまさに美しい人。終始曇ったパリの空と自由恋愛に溢れるリセの風景もいい。 pic.twitter.com/zmI3IRQxyB
— pascal (@pascal_hpa) October 25, 2017
2008年公開の『美しいひと』では、文学教師に恋をする女子高生を繊細に演じ、フランス国内で高く評価されました。
この作品でセザール賞有望新人女優賞にもノミネートされ、レアの名は一気に広まりました。
ハリウッド進出の足掛かり『イングロリアス・バスターズ』
#この役者の代表作ではないが印象深い役
— upfield (@ex_Upfield) December 28, 2024
『イングロリアス・バスターズ』のレア・セドゥ pic.twitter.com/l2JmVyrvDH
翌年には、クエンティン・タランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』に出演。
わずかなシーンながらも存在感を発揮し、ハリウッド関係者からの注目を集めるきっかけとなりました。
『ミッション:インポッシブル』で世界に名を刻む
ミッションインポッシブル
— 木枯らし。 (@Eiga20Nigaoe21) July 17, 2022
ゴーストプロトコルのレア・セドゥ
#一目惚れした俳優女優を明かす pic.twitter.com/88kUR5fUO3
2011年、『ゴースト・プロトコル』での暗殺者モロー役が世界的ブレイクの転機に。
わずか2分間の登場ながら、冷酷で美しい殺し屋という難役を印象的に演じ、多くの観客に強烈な印象を残しました。
『アデル、ブルーは熱い色』での体当たりの演技
#忘れられないヒロイン映画
— Aoyoao (@Aoyoao1) March 8, 2025
アデル、ブルーは熱い色
レア・セドゥ pic.twitter.com/vWlrZQmYlO
2013年には、レズビアンの恋愛を描いた『アデル、ブルーは熱い色』で主演。
身体的にも精神的にも過酷な撮影をこなしたこの作品で、パルム・ドールを受賞。
演技力とプロ意識が世界に認められました。
『007』シリーズでの存在感
#女優と拳銃
— upfield (@ex_Upfield) June 11, 2024
レア・セドゥ
『007 スペクター』 pic.twitter.com/rKhhiJiXMO
2015年以降は『007 スペクター』と『ノー・タイム・トゥ・ダイ』でボンドガールのマドレーヌ・スワンを演じ、国際的な人気を確立。
女性キャラクターとしても深みのある存在を見せました。
モロー役に抜擢された経緯と演技の裏側
あ、ぼくは「ミッションインポッシブル:ゴーストプロトコル」で惚れて以来、レア・セドゥのファンなのです。 pic.twitter.com/YYrNqFeON0
— 久保田 有貴@6/10(火) 下北沢Laguna (@YutAKa_KuBotA) June 12, 2018
突然のキャスティング変更とその理由
当初サビーヌ・モロー役には別の女優が起用されていましたが、ポーラ・パットン演じるジェーンと容姿が似すぎていたため、急遽変更されました。
その際、オーディションもなしでレアが選ばれたという逸話は、彼女の持つ独特の魅力とキャラクター性の強さを物語っています。
短い登場時間に込めた圧倒的存在感
『ゴースト・プロコトル』が「シリーズ最高傑作」と言い切れるのは、レア・セドゥの殺し屋キャラの良さも大きいな。男が主役のアクション映画やからこそ、女優の存在感が鍵を握る。#ミッションインポッシブル#LéaSeydoux pic.twitter.com/YNjNhcR5KL
— ピップ🐿PIP (@enchant02230401) February 12, 2018
ハナウェイを撃った直後、倒れた彼を優しく抱きかかえてとどめを刺す――この印象的な動作は、実はレア自身のアイデアによるものです。
監督は「この仕草がキャラクターを悪魔的にした」と絶賛。短いシーンでもキャラクターに深みを与える演技力は特筆に値します。
実は本人提案だった演出アイデアとは?
セビーヌ・モローことレア・セドゥ!世界一1シャム猫っぽい殺し屋来た!!! #MIGP pic.twitter.com/3I8WQWJsLO
— Toro (@torofilling) February 9, 2014
レアは殺し屋という無機質な役に、人間らしさと狂気を同時に宿らせるため、細かい仕草にこだわりました。
表情や呼吸の使い方まで計算し、ただの“悪役”で終わらせない表現を追求したといいます。
女性同士の本気バトル:ノースタントの格闘シーン
#レア・セドゥ 氏誕生日おめでとうございます。
— nori (@NorioUejima) July 1, 2023
フランスの女優
「#ミッションインポッシブルゴースト・プロトコル」
サビーヌ・モロー
ダイヤモンドを報酬として受け取るフランス人の殺し屋
メチャ🥊
カッコええ👍🥰https://t.co/isFc0XfUea pic.twitter.com/4Yqrf8c0Vx
ポーラ・パットンとの白熱した格闘シーンは、どちらもスタントを使わず自ら演じたことで話題に。
特にポーラは出産後わずか5ヶ月という体調で臨んだことから、現場は非常に緊張感の高いものでした。
衣装が破れるほどの激しい肉弾戦は、観客にリアルな迫力を伝えています。
最近の出演作とマルチな活動内容
『デューン PART2』など話題作への出演
「DUNE/デューン 砂の惑星」Part 2の撮影が7月21日より開始へ。世界中で大ヒットを記録し、アカデミー賞でも10部門でノミネートされたPart 1に続き、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がメガホンをとる。クリストファー・ウォーケン、フローレンス・ピュー、レア・セドゥら新規参戦。来年11月17日全米公開。 pic.twitter.com/HPMAZeSpVo
— 映画情報 オスカーノユクエ (@oscarnoyukue) July 4, 2022
2024年には大作『デューン 砂の惑星 PART2』にレディ・マーグレート役で登場。
複雑な内面を持つ女性をミステリアスに演じています。
ゲームやCM、ファッション界での活躍
レア・セドゥ × プラダ最高に可愛い💘 pic.twitter.com/tbbbZIQVfT
— m (@sonicmainic) January 11, 2016
ゲーム『DEATH STRANDING』ではフラジール役で声とモーションキャプチャを担当し、映像分野でも新境地を開拓。
さらに、ルイ・ヴィトンやプラダの広告塔としても活動しており、ファッションアイコンとしての地位も確立しています。
社会活動や環境保護への関心
フローレンス・ピューやレア・セドゥらがアカデミー賞で着用したルイ・ヴィトンのカスタムドレスをご紹介!環境保護に取り組む協会「Red Carpet Green Dress™」とのパートナーシップのもと、厳しいサステナビリティ基準に基づいて制作されたドレスも。 @LouisVuitton_JP https://t.co/CfGMtJALPp pic.twitter.com/brMjADPKLz
— The Fashion Post(ザ・ファッションポスト) (@THEFASHIONPOST) March 3, 2020
2025年現在、環境保護団体「Oceanic Preservation Society」のアンバサダーとしても活動中。
女優業だけでなく、地球規模の課題にも取り組む姿勢は、多くの支持を集めています。
なぜ彼女は世界で支持され続けるのか?
独自のキャラクター解釈と表現力
娘、親、一人の女性として生きるシングルマザー。レア・セドゥの繊細な表現力には脱帽。要所要所でリアリティが満載。人間は弱い生き物で目まぐるしく変化し続ける環境下、いろんなものを抱えて生きている。そんな主人公の孤独と葛藤が美しい映像で描かれていた。パリの町並みも素敵。続く⬇️#林映 pic.twitter.com/N5jBuTD2jc
— 林 (@___111511___) May 6, 2023
レア・セドゥの強みは、台本に書かれた通りの演技にとどまらず、役柄に独自の視点を加える創造性です。
そのため、彼女の演じるキャラクターはいつもどこか人間臭く、リアルに感じられます。
フランスとハリウッドを橋渡しする存在
主人公、ガブリエルを演じる #レア・セドゥ
— 映画『けものがいる』公式X (@Kemono_movie) March 13, 2025
\フランス生まれの世界的なスター✨/
ウェス・アンダーソ ン、ヨルゴス・ランティモス、デヴィッド・クローネンバーグ、ドゥニ・ ヴィルヌーヴ、ミア・ハンセン=ラブなど世界の巨匠や有名監督の話題作に出演する世界の人気トップ女優の一人 pic.twitter.com/CINvDmASHH
フランス語・英語のバイリンガルであり、ヨーロッパ映画とハリウッド大作の両方に精通する彼女は、世界映画界の架け橋のような存在です。
ジャンルや国籍を越えて作品に参加し続けるその柔軟性も、大きな武器となっています。
美しさと知性の共存が生むスター性
今夕は『それでも私は生きていく』を見に行く。過日、日仏でのオンラインインタビューで監督のミア・ハンセン=ラブは『ベルイマン島にて』でティム・ロスにスター俳優の持つ雰囲気を消してある意味生身のひとになってもらったという話をし、レア・セドゥにはショートカットにするように要請したと。 pic.twitter.com/Wa5o0M5GsG
— naoko hatano 羽田野直子 (@hnaomilk) May 6, 2023
モデル顔負けのルックスと哲学的な思考を持つ彼女は、単なる「美人女優」にとどまらない魅力を放ちます。
どんな作品にも深い思考と誠実な姿勢で臨む姿は、共演者や監督からの信頼も厚いようです。
\『ミッション・インポッシブル』シリーズ/
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まとめ:なぜ“モロー役”レア・セドゥは語り継がれるのか
#何度でも観てしまう映画
— 駒 (@8787maroon) March 6, 2024
ミッションインポッシブル ゴーストプロトコル
シリーズの中で一番好き✨
童顔マッチョなブラントが好き(夢女的にw)
モローが👜に💎をそのままざらざら〜と入れるシーンも大好き❤レア・セドゥかわいい pic.twitter.com/2Fc3dreFlg
レア・セドゥは、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』において、わずかな登場ながらも観客の記憶に残る印象を残しました。
その背景には、彼女の家系、努力、表現へのこだわり、そしてグローバルな感覚が息づいています。
殺し屋モローとしての冷酷な魅力と、実際の彼女の多面的な活動を重ねてみると、その演技には真実味が宿っていることがよくわかります。
今後も彼女の活躍から目が離せません!