2010年に日本で公開されたディズニー映画「プリンセスと魔法のキス」。
ひたむきに努力するヒロイン・ティアナと遊び人気質な王子・ナヴィーンが冒険を通して惹かれ合う様子を描いた名作映画です。
感動的なストーリーと同時に、本作の悪役ドクターファシリエのキャラクター性が、ファンの間で大いに話題になっています。
そんなドクターファシリエは、自らをブードゥーの使い手と称しています。
ティアナやナヴィーンたちを追い詰める、ブードゥーの魔術とは、一体どんな魔術なのでしょうか？
そこで今回は、以下のことについて解説します。
- ブードゥーとは一体何なのか？
- ブードゥーの魔術にできることは？
- ドクターファシリエが使う魔術とは？
ブードゥー魔術について知ると、本作を寄り深く楽しむことができます。
ぜひ最後までご覧ください。
魔術師(ドクターファシリエ)がつかうブードゥーの魔術は何?
ブードゥーとは？
プリンセスと魔法のキスに出てくるファシリエの歌ガチでいいからマジでみんな来週の金ロー見てくれ
— ボトラッテ杉田🧀 (@jiojiojiong) November 24, 2023
めちゃくちゃいい声なんや pic.twitter.com/48GxVDy2se
ブードゥーとは、正確に言うと、宗教の種類の一つであるブードゥー教を指します。
このブードゥー教とは一体どんな宗教なのでしょうか？
ブードゥー教とは、ハイチやジャマイカ、アメリカ南部ニューオリンズなどで信仰されている民間信仰
のことです。
カリブ海の島国に奴隷として連れてこられた、アフリカ人たちの間で作り上げられたことが、ブードゥー教の始まりとされています。
本作の舞台であるニューオリンズでも信仰されているものなので、ファシリエがブードゥーの魔術の使い手であることも納得できますね。
ブードゥーは、ハイチや南アフリカでは「ヴォドゥン」と呼ばれており、南アフリカの一部国々で使われているフォン語で「精霊」という意味があります。
その名の通り、精霊たちをロアと呼び、崇拝の対象としています。
作中でもファシリエが「友」と呼びかける「別世界の友達」も、おそらくブードゥー教でいうロア（精霊）ではないかと思われます。
ブードゥーの魔術にできることは？
「プリンセスと魔法のキス」（原題『The Princess and the Frog』）ってディズニー映画に出てくるファシリエってブードゥーの黒魔術師がまさに与える系の悪役でめっちゃ好きなんだが彼が王子をカエルに変身させるときのアニメーションが怪しくて過激でサイケでセクシーで最高だから皆プリキス観て… pic.twitter.com/YYpjS05UmO
— 桐沢たえ (@kirisawatae) January 13, 2018
一般の信仰者は、ロアに対し祈りをささげることしかできませんが、ロアの神官は術を通してロアの力を借りることができます。
こうしたロアの神官の術が、本作でいうブードゥーの魔術の元とされています。
では、ブードゥーの術を用いて、実際にどんなことが行われていたのでしょうか。
- 予言や助言
- 国の内政
- 犯罪者へ刑罰として術をかける
このように、社会の秩序の守るために精霊の力を借りていたことが分かります。
とくに、犯罪者の刑罰を目的として術をかけることが最も一般的だといわれています。
中でも重罪を犯した者に対し、特殊な粉を使って仮死状態にさせる「ゾンビ化」は非常に有名で、多くの作品のモチーフとなっています。
プリンセスと魔法のキスに登場するブードゥーの魔術
「プリンセスと魔法のキス」（原題『The Princess and the Frog』）ってディズニー映画に出てくるファシリエってブードゥーの黒魔術師がまさに与える系の悪役でめっちゃ好きなんだが彼が王子をカエルに変身させるときのアニメーョンが怪しくて過激でサイケでセクシーで最高だから皆プリキス観て… pic.twitter.com/YYpjS05UmO
— 桐沢たえ (@kirisawatae) January 13, 2018
では、ドクターファシリエは、作中でどのようなブードゥーの魔術を使っていたのでしょうか？
大まかに分けると、以下の2つのようになります。
- 占いによる予言・助言
- ブードゥー人形や動物の生き血を使った呪術
1つ目の占いによる予言や助言は、物語序盤でファシリエがナヴィーンとローレンスの未来を占い、助言するシーンがあります。
これは、ブードゥーの術を用いて予言や助言を行っていたという事実に基づくものと言えるでしょう。
もう一つのブードゥー人形や動物の生き血を使った呪術というのは、ナヴィーンやティアナをカエルの姿に変えたり、ローレンスをナヴィーンの姿に変えたりなど、作中に使われるファシリエによる魔法すべてがブードゥーの魔術によるものと思われます。
特に、劇中歌「ファシリエの企み」でナヴィーンをカエルに変えるシーンでは、ブードゥー人形が登場したり、タリスマンにナヴィーンの生き血を注ぐシーンがあったりなど、かなりブードゥーの魔術の要素が盛り込まれています。
なお、ブードゥーの儀式には太鼓を叩いたり、ダンスを踊ったり歌を歌ったりすることが慣例です。
「ファシリエの企み」のシーンで、別世界の友達が太鼓を打ち鳴らしたり、ファシリエ本人が歌って踊ったりすることも、儀式の一環であったことがよく分かります。
＼『プリンセスと魔法のキス』／
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まとめ
Dr.ファシリエはそのトーク力とダンスがあれば魔物の力を借りなくても成り上がれるだろってくらい魅力的なヴィランなので『ファシリエの企み』を聴いて沼に堕ちろ
— かに (@Bananabuton) November 24, 2023
曲の〆がめっっっちゃオシャレで好き pic.twitter.com/QqTk0iWDjO
今回は、「プリンセスと魔法のキス」に登場するブードゥーの魔術について解説しました。
今回の記事をまとめると、次のようになります。
- ブードゥー教はカリブ海の諸国や南アメリカニューオリンズなどで広まった民間信仰。
- ブードゥーの術は未来を予知し助言したり、人を罰するために呪術を行っていた。
- ドクターファシエはブードゥーの魔術を用いて、占いをしたり、人々に呪いをかけていたりしていた。
ブードゥーの魔術を知ると、「プリンセスと魔法のキス」をより深く楽しむことができます。
ぜひ、ブードゥーの魔術の奥深さに触れてみてくださいね。
