リメンバー・ミーのダンテはなぜ死者の国に行けた?アレブリヘになれた理由!

ピクサーの映画『リメンバー・ミー』に登場する犬のダンテは、主人公ミゲルについて行って、普通に「死者の国」に行けていましたね。そこで、

  • なぜ「死者の国」に行けたのか?
  • 最後はなぜ「アレブリへ」(人間の魂を導くスピリットガイド)になれたのか?
  • ダンテは死んだのか?

といったことを疑問に思った人も多いはずです!

それでは、『リメンバー・ミー』のダンテにまつわる疑問について、早速確認していきましょう!

目次

ダンテはなぜ死者の国に行けた?

そもそも、ダンテは主人公ミゲルの飼い犬ではなく、野良犬ですね。しかし、ミゲルに非常になついている、かわいらしい犬です。

【おさらい】ミゲルが死者の国に行けた理由

ミゲルが死者の国に行くきっかけとなった理由は、伝説的なミュージシャンであるデラクルスのギターを盗んだからでした。つまり、

死者の日に死者の所有物を盗むと呪われる
=生きているが半分死んでいる状態になる

ということです。

これは、ミゲルが「死者の国」に行った先の案内所の事務官が「君は呪われている。亡くなった人にお供えをする死者の日に、死者から盗みを働いた」と言われていることからもわかります。

死者から何かを盗むと、生きていても死者の国に行けるようになるのですね。

それでは、ダンテの場合はどうでしょうか。ダンテもミゲル同様に、死者から盗みを働いたから呪われて、死者の国に行けるようになったのでしょうか。

ダンテについては、2つ仮説が考えられます。

仮説①ダンテが死者のお供え物を食べたから

ミゲルがデラクルスのギターを盗もうとお墓に向かっている最中、ダンテがミゲルを追いかけてきました。そのときに、ミゲルがダンテを追い払うために、お墓に備えられていたお肉らしきものを放り投げて、ダンテが喜んでそのあとを追いかけていましたね。

おそらく、その後ダンテはそのお肉を食べたと思われます。ということは、

ダンテは死者のお供え物、つまり死者のものを盗んだ

というふうにも考えられます。

ですから、ミゲル同様に呪われて、半分死んでいる状態になって死者の国に行けた、という論理です。

しかし、この仮説には矛盾があります。

というのも、

ミゲルはデラクルスのギターを盗んで
すぐに呪われている状態になったのに、
ダンテはその後しばらく普通だった

からです。

ミゲルが呪われている状態になってすぐ、オレンジ色の光をまとっていましたね。一方でダンテは、ミゲルのことが見えているものの、見た目は普通でした。呪われているようには描かれていません

ミゲルと同じように呪われたのであれば、すぐにオレンジ色の光をまとって呪われているはずなのです。その点、少し矛盾が残ります。

仮説②はじめからミゲルの魂を導くための犬だったから

結論から申し上げると、

はじめからミゲルの魂を導く役目を担った
特別な犬だったから

というのが2つ目の仮説です。

こう言ってしまうと、元も子もない気がしますが、ダンテはそもそも普通の犬ではなく、死者の国も生者の国も自由に行き来できる、ある意味特殊な犬だったという可能性があります。

ミゲルが死者の国に行くことが運命的に定められていて、そのガイド役としてダンテが存在していたのではないかという考え方です。

IGN JAPANのインタビューに対して、本作のアンクリッチ監督は、ダンテについてこのように語っています。

私が思うに彼はもともと本物の犬ではなく、最初からミゲルの案内役だったのです。

彼やペピータ(イメルダのアレブリヘス)は死者の国と現実世界を行ったり来たりすることができます。

本作で家族を再会させるという任務を果たしたダンテは、カラフルで翼が生えたアレブリヘスになります。

ですが、毎年、死者の日になると、橋を渡って普通の犬の姿に変わるのです。

ですから、どのスピリットアニマルにしても死ぬわけではないと思います。

ただ、そういう生き物なのです。

引用元:https://jp.ign.com/coco/23098/news/

アレブリへについてはこの後考察していきますが、少なくともダンテは、生きているとか死んでいるとかの概念の範疇にはなくミゲルを案内するために死者の国からやって来た案内犬、だったのかもしれませんね。

ダンテがアレブリへになった理由

ダンテが生きているとも死んでいるとも言えない、特殊な犬だということがわかったところで、ではなぜ、本作途中で「アレブリへ」になったのか、を考察しましょう。

アレブリへとは、動物だけがなることができる、
「魂の案内役」「魂の旅のガイド」

でしたね。

死者が迷わないように魂を導く役割を担っています。

見た目もとってもカラフルですが、重要なのは、

一人の主人に仕えてしっかりサポートしている

ということです。

ミゲルのひいひいおばあさんのイメルダのアレブリへは、ペピータという猫(死者の国では翼の生えた虎のようでしたが)でしたね。主人にとても忠実で、イメルダの指示通りにミゲルを探しだし、デラクルスを懲らしめていました。つまり、

アレブリへと主人の関係性は
絶対的な信頼で結ばれている

必要があると思われます。

そこで思い返していただきたいのですが、ミゲルが本当のひいひいおじいさんだったヘクターと洞窟に落ちて、そこから救出されるシーン。ダンテが、イメルダを洞窟まで導いてくれたのでしたね。

そこでミゲルは、ダンテに

ダンテ!ヘクターのこと最初から知ってたんだね!

魂の案内役だ!

立派な案内犬だよ!

と言います。

その直後に、ダンテはカラフルな見た目のアレブリへに進化するのでした。

このタイミングで、ダンテはミゲルから魂の案内役として、つまり、アレブリへの役割を見事に果たして、主人であるミゲルに認められ、絶対的な信頼を得たので、アレブリへに晴れて進化することができた、と考えられます。

本作は家族の絆がテーマの一つですが、ダンテとミゲルの絆にも感動するものがありますよね♪

まとめ

ピクサーの映画『リメンバー・ミー』の犬、ダンテがなぜ死者に国に行くことができたのか、アレブリへになれた理由は何なのか、について調べてきました。結論としては、

  • ダンテは死者の国と生者の国を行き来できる
    特殊な犬
    だから死者の国に行けた
  • ダンテは主人であるミゲルから案内役として
    信頼を得ることでアレブリへになれた

ということが考えられましたね。

しかし、考察には正解不正解はないと思います。本作のような感動作品で描かれているできごとを、思い思いに想像を膨らませるのは楽しいですよね♪

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