【考察】リメンバー・ミーのヘクターはなぜ消えない?理由とその後の矛盾を徹底解説!

ピクサーの人気映画『リメンバー・ミー』に登場するヘクターは、最後に「2度目の死」を迎える間際で、なぜか消えずに死者の世界でも生き残ることができました。

娘のココが亡くなり、ヘクターのことを知っている人がいなくなったはずなのになぜ消えない?

と、疑問に思った人も多いのではないでしょうか?

一見、矛盾と思われますが、ヘクターのその後にまつわる謎の理由について徹底解説していきますよ♪

目次

死者の国から「消える」条件

映画『リメンバー・ミー』の世界観は独特ですよね。ヘクターが消えない理由について考察するために、まずは死者の国から「消える」(つまり「2度目の死」)条件について確認しましょう。

結論としては、

生者の国にいる生きている人間の記憶から忘れられること

が、2度目の死の条件です。

本作では、死者の日のお祭りの行事として、各家庭で先祖の写真を祭壇に飾るという風習がありましたね。そして、祭壇に写真が飾られている死者は、死者の日には、死者の国から生者の国を訪れることができるのです。

しっかり検問所のようなところで、祭壇に写真が飾られているかどうかがチェックされていましたね。見事、祭壇に自分の写真があれば、マリーゴールドの橋を渡って、生者の国に行けます。

しかし、ヘクターは祭壇に写真が飾られていなかったため、無理やり橋を渡ろうとしましたが、結局渡れず死者の国に戻っていました。

ヘクターはなぜ消えそうになったのか

①ヘクターを知っているココが
ヘクターを忘れかけていたから

ヘクターは祭壇に自分の写真が飾られていなかったために、橋を渡れませんでしたが、それが「生きている人間の記憶から忘れられる」ことに直結するわけではありません。祭壇に写真が飾られていなくても、生きている誰かの記憶に残ってさえいれば、2度目の死を迎えることはないわけです。

ヘクターの場合、

唯一ヘクターの存在を知っている娘のココが
認知症で父親の存在を忘れかけていた

ということが大きな原因です。

主人公ミゲルの家は、ヘクターが音楽のために家族を捨てたという過去から、ヘクターの存在を消し去ろうとしていました。音楽禁止はそのためですね。

当然、ヘクターという人がいた、という事実は後継の家族には知らされていないわけで、誰もヘクターをヘクターとして知っている人はいないのです。

つまり、この状況だと、娘のココだけがヘクターを覚えている状態だったので、ココが認知症により父親のヘクターを思い出せなくなれば、そこでヘクターは、生者の誰からも忘れられることになり、「2度目の死」を迎えることになるのです。

②ミゲルが祭壇にヘクターの写真を
飾れなかったから

もう一つ消えかけていた理由は、ヘクターと約束してヘクターの写真を祭壇に飾ると約束したものの、デラクルスに邪魔をされて、ミゲルが写真を失くしてしまったことです。

もし、ミゲルがすぐに生者の国に帰って、預かった写真を祭壇に飾ることができていたら、ココがヘクターを思い出してくれるかもしれませんでしたよね。

しかし、その作戦は実行できずじまいで、結局、ヘクターが消えかかっている中、日の出が近づいていたためにタイムリミットが迫っていたミゲルを優先して、ミゲルを生者の国に送り返したのでした。

【考察】その後、ヘクターはなぜ消えないのか・理由

それではいよいよ、その後ヘクターがなぜ消えないのか、理由を考察します。

理由①ココがヘクターをはっきり思い出した

一番大きな理由は、認知症で記憶があいまいになっていたココが、ヘクターをはっきりと思い出したことでしょう。

これは、ミゲルによる功績が大きいですね。

生者の国に戻って来たミゲルは、一刻も早くココに思い出の曲「リメンバー・ミー」を聴かせてあげようと、すぐにココのもとに走りましたね。そして、

父ヘクターがよくココに歌ってくれた曲「リメンバー・ミー」によって、父親との思い出が想起され、はっきりとヘクターのことを思い出したのです。まさに、リメンバー・ミー=忘れないでね、の役割をその曲が果たしたわけですね~

理由②ココが持っていた写真で代々語り継いだ

死者の国の人が2度目の死を迎えてしまう条件は、「生きている人間から忘れられてしまう」ことでしたね。

ヘクターの娘のココは、生きている間にちゃんとヘクターを思いだしたので、ヘクターは消えずに済みました。しかし、本作のラストでは、1年後の「死者の日」には祭壇にココの写真が飾られ、死者の国でココとヘクターは親子の再会を果たしています。

つまり、ココは亡くなり、ヘクターのことを知っている人はいなくなったのですが、ヘクターは消えていませんでした。なぜなのか…。

それは、

ココ以外の家族(ミゲルなど)が、
ココが持っていたヘクターの写真を使って、
ヘクターの存在を語り継いだ

からでしょう。

必ずしも、生前のヘクターの姿を知っておく必要はないのです。ミゲルやココからヘクターのことを聞いた家族は、ヘクターを受け入れ、他の先祖たちと同様に祭壇に飾って忘れないようにしたのですね。

理由③世間がヘクターを評価した

また、本作の最後の方のシーンで、ヘクターの存在が世間に知られるようになっていましたね。逆に、これまで伝説的な音楽家として讃えられてきたベラクルスは「忘れてやる」とまで書かれていていました。

ヘクターは人々から評価され、
生きている人から忘れられることはなくなった

のです。

まとめ

ピクサーの映画『リメンバー・ミー』で、ヘクターはなぜ消えないのか、ヘクターのその後の理由について調べてきました。結論としては、

  • ヘクターは娘のココが忘れかけていたが、
    ミゲルが「リメンバー・ミー」を歌って思い出させた
  • ヘクターのことを家族や人々が代々受け継いだ
  • 生きている人に忘れられなかったので、
    ヘクターは消えなかった

ということでしたね!矛盾のないストーリーということがわかりました。

感動する家族の絆の話なので、定期的に観たい映画ですね♪

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