聴覚障害者がいる家族について描いた「コーダあいのうた」ですが、「泣ける」という声があると同時に「つまらない」「面白くない」という声もあるようです。
「コーダあいのうた」について、どんな評価があるのか詳しい内容が気になりますね。
そこで今回は、
- 「コーダあいのうた」はつまらない?
- 「コーダあいのうた」は泣ける?
- 「コーダあいのうた」について批判がある?
について調べていきたいと思います。
ネタバレを含みますのでご注意ください。
「コーダあいのうた」はつまらないと言われる理由
『コーダ あいのうた』
— モン吉 (@monmon21gou) June 5, 2023
雄大な自然、ストーリー、クセあるけど熱いV先生、妹思いの兄、娘が可愛くてたまらない母、娘の背中を押す父、監視員除く登場人物全員、歌、全部最高!かよと思える傑作。
終盤にかけて主人公ルビーに対しては共感しか抱けない
予告金ロー前にリツします#映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/ABmYtPARB5
「コーダあいのうた」は第94回アカデミー賞作品賞、脚色賞、助演男優賞を受賞した作品で、「素晴らしい」という意見が多いですが、つまらないという意見は作品のどんな部分だったのでしょうか。
ラストがありきたり
『エール!』(2015)
— 続・池袋らぶせくしー (@RUsrjkCwbF354K8) February 5, 2023
リメイクである『コーダ あいのうた』の素晴らしさは言わずもがな。当たり前だがその全てのエッセンスがすでに本作にある。特に、娘の素晴らしい歌を耳の不自由な家族が聴けない、という設定が泣けて泣けて仕方ないのだ。ラストのオーディションはあの娘の歌が心に響きまくる😭 pic.twitter.com/8RKf5VAfiu
「コーダあいのうた」のラストについて疑問を持った方がいたようです。
ラストについて多かった意見は、
聴覚障害という題材を扱ったのはよかったけど、ひとひねり加えただけで展開が読める
映画はとても見やすかったけど、「いい話」にするために最後がトントン拍子すぎる
どんな人にも受けるストーリーだけど、それが飽きる
というものでした。
いい映画というのは間違いない「コーダあいのうた」ですが、見る目が肥えている鑑賞者たちには気になる部分があったということではないでしょうか。
考えさせる映画を求める方も多いので、ラストは少しモヤモヤが残っても良かったのかもしれません。
ヤングケアラー問題
アマプラでコーダあいのうた。
— すーぱん (@aquacom1234) July 27, 2022
思ったよりずっとコメディ色が強くて楽しめた。でもルビーはヤングケアラーだよね…。もしV先生に会わなかったら?これから家族は?など気になってしまった。
歌はもちろん素晴らしかったし、お父さんが娘の可能性に気づくシーンや、家族の愛の深さも泣けるんだけどね。 pic.twitter.com/okWv463B2t
主人公のルビー・ロッシは、両親と兄が聴覚障害者で家族の通訳として、家族にとってなくてはならない存在でした。
そういった部分が、現代日本の社会問題にもなっているヤングケアラーを彷彿とさせるものだったようです。
実際、ヤングケアラーの若者が「コーダあいのうた」を見たら、自身と重ね合わせて辛くなってしまうかもしれません。
「ルビーに頼りすぎ」という意見もあり、社会がそういった部分をもっとフォローしていかなければなりませんね。
アメリカの聴覚障害者たちもその点を批判していたようです。
気まずいシーンが多い
「コーダ あいのうた」
— キーノ (@1289ttkf) March 29, 2022
フランスのオリジナル版は観てないんですが、障がい者の性をオープンに描いてるのめちゃ良いなと思いました。とかく障害を描く際に「透明化」されがちなありとあらゆる要素を排除しないって意外と出来てない映画のほうが圧倒的に多い。 pic.twitter.com/7gDdgzrz8w
気まずいシーンが多いという意見がどんなものなのかと言うと、
ルビーの両親が性行為を始めたシーンが気まずい
ルビーの兄のキスシーンが気まずい
文化の違いがあるので、そういった描写は苦手という方もいるかもしれませんね。
しかし、「聴覚障害者の性について描かれてていい」という意見もあり、普通の人間となんら変わらないと思うのでこういった描写は描いた方がいいと思います。
「コーダあいのうた」は泣ける映画?
コーダあいのうためちゃくちゃ良かった!
— あやの (@ayachan113) June 9, 2023
めちゃくちゃ泣いた!
でもCM入るのマジで嫌だから来週は見ない()
日本語どんな感じなのかちょっと気になるけど
「コーダあいのうた」に感動したという方たちは、どんな部分に感動したのでしょうか。
深い家族愛
『コーダ あいのうた』
— にゃん (@minichan_nyan_m) July 20, 2022
今日からAmazon primeで見放題独占配信ですよー‼️
全ての世代の人にお薦めしたい、家族愛に溢れた本当に素晴らしい作品です!
未見の方はぜひ😆✨ pic.twitter.com/0c3iLGGSGP
主人公ルビーは、家族、夢、恋に悩みつつも最後は歌うことを決意します。
両親や兄もルビーが歌の才能があることに気づきませんでしたが、ルビーの夢を理解しようとします。
父親がルビーの首に手を当てて振動で歌を感じ取ろうとするところで泣けた
ルビーが試験で手話をしながら歌うところが泣けた
という意見が多かったようです。
聴覚障害のため、娘に歌の才能があっても気づかなかった家族がその事実を知って、理解していこうとする姿に心を打たれますね。
その気持ちに応えようとして手話をしながら歌を歌うルビーの行動にも感動します。
障害について深く描いている
【コーダ あいのうた】
— トルトゥーガ (@testudineschan) February 10, 2022
今時家族の絆と若者の旅立ちをこれほど純粋に直球で描くのは山田洋次くらいだと思う。決定的に違うのは文部省推薦や家族での鑑賞が厳しい下ネタの連打。
このあけすけ感と熱量が障害者の特別視をなくし、あの家族の密着度と絆をちょっと羨ましくさえ思わせる。 pic.twitter.com/0VCx90ltA0
障害者というと、「かわいそう」「大変そう」などという声がまだまだ多い日本ですが、
「コーダあいのうた」では聴覚障害者も家族の関係に悩む普通の家族として描かれているところが素晴らしい
という意見が多くありました。
聴覚障害というよりも「家族の愛」に重点を置いたところが賞賛された理由なのかもしれません。
世界中の障害者の方たちがもっと生きやすい世界になっていくことを強く願いたいですね。
「コーダあいのうた」についての批判とは?
昨日書いたことに対して、耳の聞こえない批評家が『コーダ あいのうた』と『サウンド・オブ・メタル』を批判的に批評した、こんな記事を教えてもらった。
— Kawakami Takuya (he/him) (@kawakami_takuya) February 17, 2022
How CODA and Sound of Metal Misrepresent Deaf Culture https://t.co/XGh2lMCYaH
「コーダあいのうた」について作家のジェナ・ビーコムさんは、
耳が聞こえないということは音楽を楽しめない、他人の楽しみを理解できないという前提に根拠がない
という意見を述べています。
この映画には、「歌」という重要なポイントがありますが、聴覚障害者の作家のサラ・ノヴィッチさんも「歌」が題材でなくても説得力はあったと意見していました。
物語を面白くするために「歌」という題材を持ってきたところに少なからず批判の声があるようですね。
そういった意見を胸に刻んで「コーダあいのうた」を見てみるべきなのかもしれません。
『コーダあいのうた』
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まとめ
コーダ あいのうた
— ウォーケンuzedit (@uzedit1) February 13, 2022
傑作です!家族の絆があって恋の煌めきがあって歌がある。笑いがあり涙があり感動がある。ついでに下品な下ネタもある🤣映画に求めるもの全てはここにあります!文句なしに万人にお薦め出来る素晴らしい作品です!
家族の中でたった1人耳が聴こえる娘。彼女には才能がある。大↓ pic.twitter.com/IDunlUOBvN
「コーダあいのうた」についてつまらないという批判や泣けるという意見について調べてきました。
- ラストがありきたり、ヤングケアラー問題、気まずいシーンが多い
- 深い家族愛、手話をしながら歌うシーンが泣ける
- 聴覚障害者は歌を楽しめないという根拠はない、歌が題材でなくても説得力はあった
という意見があったことがわかりました。
障害者に対して特別な目で見てしまうという風潮は、まだまだあふれていると思います。
「コーダあいのうた」を見ると彼らも普通の人間同じであると理解できるのではないでしょうか。