海賊ジャック・スパロウとその仲間たちの大冒険を描いた大人気映画シリーズ『パイレーツオブカリビアン』。
2003年に公開された第一作目『呪われた海賊たち』を皮切りに、多くの映画ファンを虜にしたアドベンチャー映画です。
海賊たちの物語と言うことで、作中には海賊にまつわるキーワードが登場します。
その中でも重要な用語が「パーレイ」。
本作のヒロインであるエリザベスが、ブラックパール号の海賊たちの捕虜となり危機一髪となったとき、宣言をしました。
この発言をした直後、空気が一気に変わったことから、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか?
この「パーレイ」の意味を紐解くと、実はとても歴史が深く、海賊たちの掟の理解に繋がります。
そこで今回は、『パイレーツオブカリビアン』の面白さを更に引き立てる、「パーレイ」について解説します。
パーレイの意味とは?(海賊用語で)
(´-`).。oO(パーレイ!!海賊と交渉できる、魔法のことば。)#パイレーツオブカリビアン pic.twitter.com/yayXDgqYIv
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パーレイを宣言することにより、エリザベスは他の海賊たちから危害を加えられることなく、船長であるバルボッサに直接会い、話し合いの機会を設けることができました。
では、この「パーレイ」とは一体どういう意味を持つのでしょうか?
「パーレイ」(Parley)とは、船乗り用語で「交渉」を意味する。
パーレイは海賊たちの間で「交渉」を意味する言葉です。
このパーレイが宣言されると、宣言された側は宣言した者と話し合いを行い、交渉が終了するまで危害を加えてはならないという海賊たちの掟があるのです。
エリザベスが危害を加えられずにバルボッサと話し合いができたのは、この掟があったからということになります。
元々この海賊の掟を知っていたエリザベスが、「パーレイ」を宣言することにより、ピンチをくぐり抜けたのです。
パーレイが使われたのはこのシーンだけではありません。
エリザベスを救出した際、一人海賊船に残されたしまったジャック・スパロウ。
海賊に囲まれ、絶体絶命というところで「パーレイ」を宣言しました。
そんなパーレイは、フランス語で「話す」という意味のparlerが語源となっています。
本作でジャックが「パーレイ」という言葉をなかなか思い出せなかったとき「フランス語だったから?」とほのめかすシーンがあるのです。
パーレイは作中では絶体絶命の時に使う手段として用いられ、その後の交渉で物語は大きく進展します。
ぜひ、シリーズ全体を通して、どのシーンでパーレイが使われるのか注目してみてくださいね。
そのほかの海賊の掟には何がある?
パイレーツオブカリビアン。。。
— じゅえるふくおか (@jewellllll_f) July 3, 2017
海賊たちは「俺たちは自由だー!自由だー!」ってよく言ってるけど、
こんなにも掟がある。。。
六法全書と大差ない気がします。。。
それでも観に行きたい。。。 pic.twitter.com/JSbiIF0cZR
ここまで、海賊の掟の1つである「パーレイ」を紹介しました。
その他にも、海賊の掟は数多く存在し、物語の進展に大きく関わってきます。
ここからは、『パイレーツオブカリビアン 呪われた海賊たち』に登場するその他の海賊の掟を紹介します。
「島に置き去りにする者には銃に弾を1発込めて渡す」
(´-`).。oO(『#パイレーツオブカリビアン/呪われた海賊たち』開始まで、あと5分となりました。一緒にテレビの前で座って待まちましょうか。ヨーホー♪) pic.twitter.com/qEbf4yxFQS
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海賊の掟の1つにこのようなものがあります。
島に置き去りにする時は銃に弾を1発込めて渡す
海賊たちの間では、刑罰の方法として対象者を無人島に置き去りにし、海賊から追放するという置き去りの刑がありました。
島流しの刑、無人島置き去りの刑とも呼ばれたこの刑罰は、掟に反した者や反乱を起こした者など重要な罪を犯した者を対象に行われ、ライフラインのない無人島にほんの少しの食料と水と銃だけを渡して置いていくことから、実質的な死刑とされていました。
ただし、海賊船長エドワード・イングランドや、『ロビンソン・クルーソー』の元ネタとなったアレキサンダー・セルカークのように生き延びた人間も一部いたようです。
ジャック・スパロウも、作中を含め置き去りの刑を2度も経験していますが、無事脱出します。
そんな置き去りの刑の行う際、対象者には必ず1発の銃弾が入った銃を渡すことが掟で義務づけられています。
その理由とは、次の通りです。
苦しんだときに自殺が選択できるようにするため
たった一人無人島で水も食料もなく生活していると、いずれ人は精神的苦痛に苛まれ、やがて死を考えるようになります。
そんな人間の自殺の手段として、弾丸の入った銃が手渡されるのです。
なんとなく残酷なように感じますが、無人島で孤独に生きることを無理強いさせない分、まだ優しいのかも…。
「遅れた人間は待たずに置いていく」
【映画『 #パイレーツ・オブ・カリビアン /呪われた海賊たち』ただいま放送中!】
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⚔海賊の掟⚔
「いくら待っても来ないやつは置いていかれる」#パイレーツ #ジャック・スパロウ pic.twitter.com/ew1LcDFVBj
また、「船に乗り遅れた者は待たずに出航する」という掟も作中で登場します。
ブラックパール号に捕らわれていたジャックの船の船員を助けたエリザベス。
残されていたジャックとウィルを助けに向かおうとしますが、船員たちはそれを阻止します。
ジャックとウィルの救助は、この掟に反することとなってしまうからです。
バルボッサに「掟は規則ではなく、心得のようなもの」という言葉を吐き捨てられ、不当な扱いをされてしまったエリザベス。
エリザベスは全く同じ言葉を船員たちに投げかけますが、船員たちは聞く耳を持ちませんでした。
その後海兵たちに捕まり、ジャックの絞首刑が決まってしまいます。
『パイレーツオブカリビアン』
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恋愛禁止の掟破ったとか言ってるけど、昨日のパイレーツオブカリビアン見てないの?【掟】とは、【心得】だよ! pic.twitter.com/vdJmubFGnD
— てつけ (@z51_corvette) June 18, 2017
今回は、「パーレイ」を始め、『パイレーツオブカリビアン 呪われた海賊たち』に登場する海賊の掟を紹介しました。
作中に登場した海賊の掟は、次の通りです。
- パーレイは「交渉」を意味する。要求されたら暴力行為はせず必ず交渉に応じなければならない。
- 置き去りの刑に処す時、対象者が自殺を選択できるように弾丸の入った銃を渡さなくてはならない。
- 船に乗り遅れた者は待たずに置いていかなければならない。
その他にも『パイレーツオブカリビアン』シリーズには様々な海賊の掟が登場し、物語に大きく影響します。
『パイレーツオブカリビアン』の世界を楽しむためにも、気になる方はぜひ調べてみてくださいね。