思い出のマーニーの花売りは誰?十一(といち)の正体との関係を考察!

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ジブリ映画『思い出のマーニー』は他のジブリ作品とは雰囲気が違います。

ミステリアスでなんとなく異国情緒漂う不思議な映画で謎も多いため、一度見ただけではすべてを理解することは難しいかもしれません。

マーニーの日記には「花売りの子」が登場しますがそれはいったい誰のことだったのでしょうか?

また、『思い出のマーニー』の中には「といち(十一)」という寡黙な男性が登場します。

しかし、寡黙なのでこの方の正体は謎に包まれています。

そこで今回は

  • マーニーの日記に登場した花売りは誰だった?
  • 十一(といち)の正体は誰?
  • 十一(といち)の正体は誰?

について考察していきます。ネタバレを含む可能性がありますのでご注意ください。

目次

マーニーの日記に登場した花売りは誰だった?

花売りの正体はズバリ、

子供のころのといち(十一)

と考えます。

マーニーとダンスを踊っているその子の顔は見えませんが、男の子のような描かれ方をしていたように感じます。

といちのセリフ

「マーニー…青い窓に閉じ込められた少女。昔の話だ」

から、といちは少女時代のマーニーを知っており、屋敷に出入りし間近で見ていたと考えられます。

マーニーはとても美しい少女でしたが、家族からの愛情はあまり受けていない様子で寂しげでした。

お手伝いの老婆もマーニーに冷たい態度です。半分部屋に閉じ込められたようなマーニーを見ることが、花売りの子“といち”の日課だったのかもしれません。

マーニーから自分と似たような寂しさを感じ、といちはマーニーのことを好きになっていったのではないでしょうか?

花売りの子としてマーニーとダンスを踊ったといち。

マーニーがいなくなり、会うことが出来なくなっても屋敷に行けばマーニーに会えるかもしれない…

といちは今でもマーニーが忘れられずに湿地に足を運んでいるのかもしれませんね。

【考察】十一(といち)の正体は誰?

原作の十一(といち)は?

結論から申し上げて

といちの正体は、花売りの子として屋敷に出入りしていた少年が漁師になった

と思われます。

といちは十一番目に生まれた子供のため、十一という名前になったそうです。

原作でもといちは十一番目の子供であり、母親から「この子は余計(one too many)だった!」と言われています。このセリフから「one too many」⇒「Wuntermenny(ワンタメニ―)」という名前になっています。

おそらく、といちは余計な子として幼いころから母親に疎まれて育ったのではないでしょうか?

そのため、しだいに他人とコミュニケーションをとることが出来なくなっていったのではないでしょうか?

といちが十年に一度しか喋らない、と言われているのにはこのような悲しい理由があったのです。

杏奈と十一(といち)の関係

『思い出のマーニー』の主人公、杏奈は複雑な生い立ちのせいもあり、自分の殻にこもり他者と上手くコミュニケーションが取れないでいました。

そんな杏奈は初対面でもといちが自分と同じ、「外側」の人間と感じ取ったからこそ、といちの前では自然体でいることが出来た

のでしょう。

やさしい言葉こそありませんが、といちが悪い人間ではないと杏奈は本能で感じることが出来たのです。

『思い出のマーニー』
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まとめ

今回は「思い出のマーニーの花売りは誰?十一(十一)の正体との関係は?」について考察してきました。

結論として

  • マーニーの日記に登場した花売りは子供のころの“といち
  • 十一(といち)の正体は花売りの子供で、かつてマーニーとダンスをしたことがある
  • といちは年老いた今も子供のころに好きになったマーニーを忘れられず、湿地を訪れている
  • マーニーもといちも、家族との関係性は希薄でお互い孤独を感じていた

ということがわかりました。

何とも言えない寂しさと美しさが感じられる映画『思い出のマーニー』は様々なことを感じられる素晴らしい映画だと思います。

派手さはないかもしれませんが、繰り返し見ているうちに世界観に引き込まれてしまうこと間違いありません。是非、今回の考察をもとに『思い出のマーニー』をご覧になってみてください。

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