ラピュタの「シータあの空」の意味は?空が晴れたのはなぜ?

2024年8月23日2024年9月8日

天空の城ラピュタは1986年に公開されたスタジオジブリ製作のアニメーション映画です。宮崎駿監督の長編3作目の映画で、テレビ放映が多いため老若男女問わず愛されている作品です。

テレビ放映時はSNSが非常に盛り上がることが有名で、「バルス」など作中に登場する言葉がSNSにあふれかえることでも知られています。

今回は

ラピュタのパズーのセリフ「シータあの空」の意味は?
ラピュタの雲がなくなり空が晴れたのはなぜ?

について考察していきたいと思います。

天空の城ラピュタやスタジオジブリ作品のネタバレを含みますのでご注意ください。

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この記事の監修者

映画鑑賞は年間100本以上・映画ブログ運営4年

中学生の頃に『スターウォーズ』に感動して以降、
映画の沼にハマり続けて20年。
結婚・出産後も年間100本は必ず鑑賞中。
Filmarksアカウントにも鑑賞レビューを掲載中。

ラピュタのパズーのセリフ「シータあの空」の意味は?

パズー「シータ、あの空」とは

おまけ「ふしぎの海のラピュタ」#イタコマンガ家三鷹の森まつり pic.twitter.com/9YuEWO2XhS
— 北村ヂン (@punxjk) December 18, 2020

『天空の城ラピュタ』のパズーのセリフで、意味が分かりづらいものがあります。それが

「シータ、あの空」

と、シータに空を指して言うセリフです。

これには、

①建物の中なのに空が見えていることに驚いている説と
②いつの間にか空が晴れていることに驚いている説

の2つがあります。

そのシーンを少し振り返りましょう。

パズーとシータはドーラの協力を得て、ムスカの追跡を逃れながら命からがらラピュタに到達します。

ラピュタは木の根が張り巡らされ非常に荒廃した雰囲気が漂っていました。

パズーとシータは鳥の巣を守る優しいロボット兵と出会い、導かれるように城の中を探索し始めます。

途中、水中の中に巨大な都市を発見し、ラピュタには高度な文明があったことが示唆されます。

ロボット兵のあとをついていくと大きな建物があり、その中に二人が入っていきます。

その建物から上を見上げると、窓ではなく屋根全体に空が写っており、そこでパズーが「シータあの空」というセリフを発しました。

①いつの間にか空が晴れていることに驚いている説

20年ぶりくらいにラピュタを観て初めて知った事実
ノーネームキャラの声優ばけもんすぎる
芳忠さんもいて林原めぐみに関俊彦もいる！？やっば pic.twitter.com/VjCDsv3iM3
— やまとまや (@monnjuyoukou) August 16, 2024

まず、「シータあの空」の意味の一つとして考察されるのは、

ラピュタに入る時は嵐でしたがいつの間にか空が晴れておりそれに驚いた説

です。

ラピュタは龍の巣と呼ばれる低気圧の嵐に守られており、人の侵入を阻んでいました。

パズーとシータは何とか嵐をかいくぐりラピュタに入ることができましたが、気を失っていました。

城の中を探索し始め、建物に入り窓を見上げた時に雲がなく空が晴れていたことに二人が気づいたという説です。

しかし、二人が起きた場所は外で、その時点で晴れていたことに気付くはずですので、この説の信憑性は薄いかもしれません。

建物の中なのに空が見えていることに驚いている説

もう一つの考察は、

窓ではなく屋根や壁全体に空が写っていることに驚いた説

です。

建物に入ると、巨大な森のように植物が生い茂っており、それをみたパズーは「建物の中のはずなのに」というセリフを言います。

本来建物の中では日光が入らず植物が育ちづらいはずなのに、なぜこんなに鬱蒼と植物が茂っているのだろうという疑問をパズーが抱いたからだと考えられます。

上を見て空が広がっているのをみたパズーは「シータあの空」というセリフを発します。

その後外の窓から建物の中にいるパズーとシータが映し出されるカットが入ります。

このカットでは壁に窓がはめ込まれており、その窓から二人が見えるような形になっています。

この二つのシーンから、建物の中から見ると壁全体に空が映し出され、建物の外から見ると窓だけがあることがわかり、これによってラピュタの高度な文明の遺産が表現されています。

また次のシーンでパズーが科学が進んだ町だったんだという趣旨のセリフを言っており、このことからも、パズーがラピュタの高度な科学文明に驚いていると考察しました。

ラピュタの雲がなくなり空が晴れたのはなぜ？

【もしもラピュタのドーラが看護師だったら妄想イラスト】
…ドーラ大好きなのですが、たぶん一緒に働いたらめちゃくちゃビビってしまう。けど、ドーラの「女は度胸だ、お前たち援護しな！」は、好きな言葉。誰か…わかって…ください…

ってか、もはや師長の貫禄…。 pic.twitter.com/4Vkb2PQJqe
— 中山さん@イラストレーター×看護師 (@musashi_0303) May 30, 2019

ラピュタの雲がなくなり空が晴れたのはなぜ？

そもそも、パズーとシータがラピュタに到着してから、龍の巣の雲がなくなったのはなぜかというと、

飛行石本体、もしくはラピュタの王位継承者であるシータが来たから

と考えられます。

ラピュタの雲は別名龍の巣と呼ばれる低気圧の嵐で、ラピュタに侵入するものからラピュタを守っています。

龍の巣はその外側にある嵐と反対方向の渦でできており、ドーラの船のような装備が整っていない飛行船では触れただけでボロボロになってしまいます。

しかし、パズーとシータをは非常に小さく頑丈とは言えないグライダーで龍の巣に突入しましたが、無事生き延びてラピュタに到着することが出来ました。

また、飛行石を持つムスカを乗せた巨大な飛行船が上陸するころには空は晴れていました。

作中では、シータの呪文によってラピュタの封印が解けて、そのおかげで龍の巣がなくなったのではないかとパズーが発言していました。

もし本当にそうであればシータが龍の巣に接近してすぐに龍の巣がなくなるはずですし、飛行石を持つだけのムスカがラピュタに到着できてしまったことが説明できません。

このシーンはあえて結論を出さず、見た人の解釈にゆだねているシーンなのではないかと考察しました。

#この映画はあの名作と同じ話
『天空の城ラピュタ』と『ふしぎの海のナディア』はどちらも『海底二万里』が元ネタ。ディズニーの『アトランティス』はラピュタの影響を受けているのに（監督も公言）、何故かナディアのパクリ扱いになってしまった。 pic.twitter.com/qQOh3vHXgy
— 破壊屋ギッチョ (@hakaiya) January 17, 2023