大ヒット映画『キングダム』に登場し、最強の助っ人と呼ばれる『山の民』。
山の民を束ねるのは、山界の死王・楊端和。楊端和は女性ですが、かなりの武力を持っています。
そこで今回は、
- キングダムの山の民は実在している?元ネタは?
- キングダムの楊端和は史実ではどんな人物だと言われている?
について考察していこうと思います。
『キングダム』シリーズのネタバレを含みますのでご注意下さい。
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キングダムの山の民は実在している?元ネタは?
山の民とは?
そういえば昨日キングダム3見たけど
— トキ(増量中) (@samurai_jap0814) September 15, 2023
筋トレ頑張ったらキングダム5ぐらいには
山の民のエキストラとして呼ばれへんかな?^_^ pic.twitter.com/DLPrO2rOdX
かなりの戦闘能力を誇る『山の民』は実在しているのか気になりますよね。
調べてみたところ、
『山の民』と呼ばれた民族は実在しないものの、中国北部の山岳地帯に住み、秦と戦っていた民族がいたことはわかっています。
キングダムに登場する山の民は秦の人々とは話す言葉は全く違いますし、戦いの際に甲冑などは身につけることはしません。
彼ら独自の文化を持っていることがわかります。
キングダムの舞台となってる春秋戦国時代は、幾度も内乱が起こるなど非常に不安定な時代であり、中国と隣接している国の異民族たちとの戦いも絶えなかったのです。
山の民の元ネタは西戎(せいじゅう)?
#秦の穆公 ぼくこう
— kanon♪川柳リプレクター (@SenryuReplector) December 30, 2023
二つ名が萌える💕
“西戎の覇者”積極的に優秀な異民族を登用した春秋五覇の一人。
ただし秦王は崩御の度に優秀な家臣団も共に殉死する、とんでも?蛮習があり治世短命だたとか。。。
集団無理心中とかヤバくね?#古代中国史
異民族のシックスパック
パネェにゃー https://t.co/W0uXvyPOrI pic.twitter.com/BauJak1Asj
現在の中国領土は、北はモンゴルやロシア、西はチベット自治区、南はベトナムなど多くの国に囲まれています。
キングダムの時代背景から考えてみても周囲を異民族に囲まれており、秦は領土を広げることが非常に難しかったと考えなければなりません。
しかし、
国土維持や拡大のため、北や南の異民族と戦っていた秦は、西の異民族『西戎(せいじゅう)』と戦っていたこともわかっています。
西戎とは中国の西に位置するチベット地方を拠点にしていた民族でチベット系やトルコ系の人々で構成されていました。
チベットと言えばかなり標高が高く、険しい山岳地帯を思い浮かべる方が多いはず。
その通り過酷な場所であることは間違いなく、西戎の人々は山の民のように非常にフィジカルやメンタルが強い人々だったのではないでしょうか?
どの方角にも敵がいて戦わなければならないのはかなり大変ですよね(^^;
しかし、粘り強く戦っていった結果、秦は西戎に勝利して領土を広げることに成功しています。
秦の伝承にも山の民のヒントがある?
秦の伝承に『山の民が王の馬を食べてしまった』というものがあります。
王の側近たちは、山の民に処刑という罰を与えようとしますが、王は許して酒盛りをしたという話だそう。
王の馬を食べてしまったという山の民は、『岐山』という標高2000~3000m級の山々が連なる場所から来たと記録が残っています。
岐山付近は秦の領土ではあったものの、秦に統治されていなかったとのこと。
あまりに険しい山々だと現代のように統治するのは難しいと考えられることができますね。
そういった面から考えると王の馬を食べてしまった人々も『山の民』のモデルとなった可能性が高いのではないでしょうか。
キングダムの楊端和は史実ではどんな人物だと言われている?
キングダムの楊端和は、美しくて強い山の民を率いる王として描かれています。
本日も失礼します。
— ネギゴリラの酒井 (@negigori_sakai) October 24, 2020
白黒-1グランプリ予選、再生回数で競っております。
なかなかの激戦になってまいりました。今日もよろしくお願いします!
フォロワーさんの中で楊端和とお知り合いの方いましたら山の民さんにも是非再生お願いしていただきたいです。https://t.co/IGNM5w9sDL pic.twitter.com/QeydpPM16B
大事な場面で政を助けてくれる楊端和は、男性以上に男気溢れる人物だと思いました!
実在したと言われている楊端和ですが、実際どんな人物だったのでしょうか?
楊端和は男性だった?
楊端和について語られている歴史書は非常に少ないのですが、それらから見ても女性ではなく男性という可能性が高いそうです。
かなり古い時代なので情報量の少なさは否めませんね…(^^;
しかし、実在は男性だったというのは納得せざるを得ません。
そして
キングダムの楊端和は山の民の王という設定でしたが、実は秦の将軍だったと言われています。
秦の将軍として軍を率い、鄴(ぎょう)という要所の城を攻め落としたという功績があるのだそう。
立派な将軍であることがわかりますが、史実の楊端和のについてはこれ以上のことは書かれていません。
美しくて強い楊端和
キングダムの楊端和は、美しい女性で山の民を率いる強い王として描かれています。
【#キングダムな漢たち】
— 映画『キングダム 大将軍の帰還』公式アカウント (@kingdomthemovie) February 27, 2019
楊端和(ようたんわ)
/#長澤まさみ
山の民を武力で束ねる山界の死王。
その存在は謎に包まれている。
「王宮は
血の海になるやもしれぬが
構わぬか」#キングダム#4月19日公開 pic.twitter.com/02wCQ0WEfX
古代中国の春秋戦国時代が題材となっていますし、そのままだと登場人物が男性ばかりでむさくるしくなってしまうのは確実。
作者の原泰久さんは、そういった部分も踏まえて楊端和を女性として描いたのかもしれません。
楊端和が女性というだけで活躍が非常にセンセーショナルで驚きに満ちていく気がしました。
楊端和を女性として描いたのは、とても素敵な脚色ですよね♪
ちなみに、原作漫画でも素顔がイケメンと話題になった山の民の「バジオウ」は、実写映画でもイケメン俳優さんが演じています!
\『キングダム』シリーズ/
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まとめ
映画「キングダム」公開されました!僕は山の民と楊端和のコンセプトデザインを担当させていただきました。よろしくお願いいたします! https://t.co/zV24LEuBDB pic.twitter.com/imCr2SrxvA
— Kouji Tajima 田島光二 (@Kouji_Tajima) April 20, 2019
キングダムの山の民は実在したのかについてや元ネタ、楊端和は史実でどんな人物だったのか考察してきました。
結論とすると、
- 山の民の元ネタはチベット地方にいた西戎という民族の可能性がある
- 秦の岐山という山岳地帯には山の民のような人々がいた
- 楊端和は史実では男性で秦の将軍
ということになります。
キングダムの楊端和は非常に魅力的ですし、史実とは全く異なっている方がいいかもしれませんね。
山の民のモデルになった民族がいたことは非常に興味深く、古代中国の歴史を勉強したくなりました(^^)