魔女の宅急便でキキが焦ってトイレに行った理由は?なぜ隠れたのか

映画『魔女の宅急便』でキキが焦ってトイレに行くシーンがあります。キキが街に来た初日におソノさんの家に泊まることになり、その次の日の朝です。しかもその後、トイレから出るときにもキキはこそこそと隠れています。

・キキが焦ってトイレに行った理由は?
・キキはなぜこそこそと隠れたの?

について、とても不思議な描写で気になりますよね。

その疑問を探っていきましょう!

目次

キキがトイレに焦って行って帰って来た理由は何?

実は、魔女の宅急便の制作秘話で以下の内容が語られていました。

キキは思春期であり、
トイレに行くことに恥じらいがあった。

どうやら、キキが思春期であることとトイレは関係していそうです。詳しく見ていきましょう。

思春期の描写

思春期は、心身ともに子どもから大人へ成長する時期です。そして色々なことに対して戸惑い・迷い・恥じらいを覚える時期でもあります。多くの人が経験したのではないでしょうか。

キキは13歳、思春期まっただ中ですよね。

「トイレに行くことは恥ずかしいこと」

という思いがあったのでしょう。

そのためキキは、早く済ませて帰ってくるために焦ってトイレに行ったのです。

キキはなぜ隠れたの?

キキは、トイレに急いで行きましたし、また帰って来る時には、なぜかこそこそ隠れて、外の様子をうかがってから部屋に戻るというシーンが描かれていました。

不思議な描写ですが、キキが隠れた理由の結論は、

人の気配を感じたから

ということになります。

思春期のキキは、トイレに行くことを恥ずかしいと思っているため、トイレに行っているところは誰にも見られたくないのです。

また、キキは上京してきたばかりでまだ信頼できる人が居ません。おソノさんの優しさに触れ、少し心を許しているくらいです。一晩泊まっただけでは、おソノさんの旦那さんにまでは慣れていないので、きっとおソノさん以外とは会いたいと思っていません。

だからトイレから出るときに人の気配を感じて、見つからないように隠れたのです。

私も子どもの頃、他人の家でトイレを借りたときは

  • 急いで(なるべく早く)済ませたい。
  • 知らない家の人とは極力会いたくない。

と思っていたので、キキの気持ちがとても分かります…!

キキがトイレに行くのは重要なシーン?

ヒロインをより身近に感じる

これまでのジブリ作品ではヒロインがトイレに行くような描写はありませんでした。

しかし、宮崎駿監督は、本作をより

  • 私たちの身近な成長物語にしたい
  • 思春期の少女のありのままを見せたい

という思いで作ったとされています。

そのため、これまでのヒロイン像を脱却するべく、あえてトイレのシーンを入れたそうです。

監督が描いたキキのトイレシーンは、魔女の宅急便のポスター案にもなったそうです。(残念ながら監督の熱い思いは、いろいろな事情で却下されましたが…)

ヒロインを身近に感じてもらうためには、キキがトイレに行くというのはとても意味のある重要なシーンだったのですね!

キキの思春期を表すもう一つの場面

ちなみに、他にもヒロインを身近に感じさせる描写があります。それは、

パン屋で店番をしているときにキキがぼーっとするシーン

です。

こちらのシーンがポスターに採用され、魔女の宅急便では代表的なシーンの一つになっていますね。

仕事中にも関わらずぼーっとして愚痴をこぼしています。これは、私たちでいうところの、授業に身が入らず物思いにふけるようなものでしょうか。

とても分かります…このやるせない表情が良いですね。

キキがトイレに行ったり、ぼーっとしたりするのは、魔女の宅急便のテーマに沿ってキキを身近に感じることができるように考えられた、とても大切なシーンだったということですね。

みんなの反応

キキが焦ってトイレに行ったり隠れたりするシーンは、これまでのジブリにない独特な表現でした。不思議に思った方も多いと思うので、反響もたくさんあったことと思います。

みんなはどんな感想を持ったのか、ネットの意見を確認してみましょう。

思春期ならではの行動について共感の声が上がっていますね!さすがジブリ作品です。思春期の複雑多感な少女をうまく表現しています。

まとめ

映画『魔女の宅急便』で、キキが焦ってトイレに行った理由や隠れた理由を確認しました。

・キキは思春期で恥じらいがあったため、焦ってトイレに行った。
・キキはトイレに行っているところを誰にも見られたくなくて隠れた。

本作のテーマは少女の成長物語。思春期の少女がありのままに(等身大で)描かれています。

多くの人の共感ができる名作といえますね♪

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