ジブリ映画『風立ちぬ』のあらすじをネタバレ解説!結末と最後の内容の感想が深い!

スタジオジブリの映画『風立ちぬ』のあらすじをネタバレ含めて解説します!

名作中の名作といっても過言ではない『風立ちぬ』の最後と結末も、いろいろ考えさせられますよね。

観た人もそれぞれにさまざまな感想を持っていますが、どれも皆さまざまな形で心を動かされているようです。

ネタバレなしで完結にまとめたあらすじも用意したので、早速見ていきましょう!

目次

映画『風立ちぬ』作品情報

基本情報

  • 作品名:風立ちぬ
  • 公開日:2013年7月20日(日本)
  • 上映時間:126分
  • 製作国:日本
  • 制作会社:スタジオジブリ
  • 監督・脚本・原作:宮崎駿
  • 声優キャスト:庵野秀明、瀧本美織、西島秀俊、西村雅彦など

宮崎駿監督が発表した連載漫画『風立ちぬ』が原作の映画で、「生きねば」のキャッチコピーで話題となり、興行収入も120億円を突破するヒット作となりました。

『風立ちぬ』のあらすじ(ネタバレなし/簡単版)

主人公は飛行機に憧れる青年、堀越二郎。しかし次郎は視力が弱いため、パイロットになる夢はあきらめなければなりませんでした。

そんなある日、次郎はイタリアの飛行機設計士カプローニに出会い、「近眼でも設計士になれる」と励まされます。

次郎は、東京帝国大学で設計士を目指して学び始めましたが、大正12年9月に、関東大震災が発生。次郎は資産家の娘、菜穂子と女中を助け、そのまま立ち去ってしまいます。

その後2人はしばらく出会うことはなかったのですが、次郎が飛行機会社に就職し、入社しばらくして軽井沢でリフレッシュしていたときのことです。旅先のホテルで、かつて助けた菜穂子に出会います。

恋に落ちた2人は交際をスタート。次郎は菜穂子と出会って仕事に対する熱意を取り戻し、菜穂子に結婚を申し込みますが、実は菜穂子は結核という重い病気を患っていました。

時代と共に翻弄される2人の運命はどうなるのか――。

『風立ちぬ』のあらすじ内容をネタバレ解説!

飛行機設計士の夢

舞台は1920年代の日本。主人公は飛行機が大好きな少年、堀越二郎です。

次郎は裕福な家庭に生まれ、勤勉で優しく穏やかな人柄でした。しかし近眼だった次郎は、飛行機を操縦できるようになんとか目を良くしようと努力します。

次郎はある日、夢の中でイタリア人の飛行機設計士であるジャンニ・カプローニ伯爵に出会います。

次郎がカプローニに「近眼でも飛行機の設計はできますか?」と問うと、カプローニは「私は飛行機を操縦できない」と笑いながら言うのです。この言葉に次郎は励まされ、飛行機の設計士を目指すことを決意します。

運命の出会い

次郎は東京の大学で設計士を目指し勉学に励んでいました。大正12年、次郎が実家から東京の大学に戻る電車で、風に飛ばされそうになった帽子を、裕福そうな女の子、里見奈穂子に拾ってもらいます。何か運命的な瞬間でしたが、そのまま2人は別れました。

電車が東京に到着する少し前に、突然激しい地震が街を襲います。後に関東大震災と呼ばれる大地震でした。

電車から降りた次郎は、先ほどの女の子、奈穂子とそのお世話係としてついていた絹を発見します。絹は足の骨が折れて動けずにいました。

次郎は絹を背負い、菜穂子とともに東京の彼らの家に向かいます。無事に2人を送り届けた次郎は、名も名乗らずその場を去って、大学に向かうのでした。

2年後、大学にいる次郎のもとに、絹の応急処置用に使った道具が届けられました。次郎が不在にしていたのでお客さんが置いていったものだ、というのです。

それを見て次郎は絹が大学に来たのではないかと驚き、追いかけようと大学を飛び出しましたが、絹の姿はもうありませんでした。

夢への道は遠い

昭和2年、次郎は大学を卒業して、設計士として、名古屋の三菱内燃機株式会社に就職します。そこには大学の同期の本庄もいました。

上司の黒川に厳しく指導されながら、2人は飛行機づくりに取り組みます。次郎は持ち前の秀才ぶりを発揮し、上司からも期待される存在となります。

そんなある日、次郎は「隼(はやぶさ)」という戦闘機の試験運転を見学させてもらいますが、空中分解。もっと高性能な国産の戦闘機を作ることができると考える次郎でしたが、会社は、ドイツの飛行機会社であるユンカース社の爆撃機を作ることになっていました。

海外の飛行機づくりの技術を学ぶため、次郎はドイツのユンカース社に向かいます。圧倒的な技術の差を見せつけられ、同行していた本庄は日本の技術の遅れに憤慨し、次郎は次郎で日本らしいやり方でいいのでもっと良い飛行機を作ることはできないのかと、思案します。

そんな中、次郎は再び夢の中でカプローニと出会い、「美しい飛行機を作りたい」という思いを再認識します。

そして、世界各国の飛行機づくりを見て帰国した次郎は、日本の新型艦上戦闘機の設計主務者に抜擢されました。自分の知っている技術すべてを詰め込み、艦上戦闘機を完成させます。

戦闘機の試験運転の日、次郎は自分が設計した戦闘機が飛ぶのを見届けますが、機体は空中分解し、無残な姿になってしまいます。

次郎は目の前で墜落する戦闘機を見てショックを受け、少し休養を取ることになりました。

運命の再会

次郎は自然に囲まれた軽井沢で休暇を取っていました。草原を歩いていた時に、丘の上でパラソルを開いて絵を描いている女性を見かけます。

すると突然、強風が吹いて、パラソルが丘の下まで飛んできたので、次郎がキャッチしました。次郎はパラソルを女性に返し、再び名前を名乗らず去ってしまいます。その女性こそが、地震のときに助けた奈穂子だったのです。

翌日、次郎は菜穂子に小川のそばで再会し、菜穂子に告げられようやく、その女性が菜穂子だと気づきます。

休暇中に交流を重ねる中で、次郎と菜穂子は惹かれ合い、やがて次郎は奈穂子の父に婚約を許してほしいと申し込みます。

その場に菜穂子が現れて、実は結核という病に侵されている事実を次郎に伝えます。結核は当時は不治の病です。それでも二郎の菜穂子への気持ちは変わらず、婚約を決意。

次郎の職場が名古屋であることから、東京の実家に住む菜穂子とは離れて暮らしますが、手紙のやりとりは密にしているのでした。

迫るタイムリミット

仕事に戻った次郎は、なぜか濡れ衣を着せられ、警察(特高)に追われる身になってしまいます。姿を隠すために、黒川の家に匿ってもらうことになりました。

そんなある日、菜穂子の父から菜穂子の容態が急変した電報を次郎は受け取ります。次郎はひどく動揺しながらも、急いで東京へ電車で向かい、床に伏している菜穂子を抱きしめました。

しかし、次郎には仕事があるためすぐにその場を離れなければなりませんでした。病気を治して次郎と一緒に暮らしたいと強く思った奈穂子は、高原病院へ入院することを決意します。

一方、次郎は仕事で新たに戦闘機の設計を任され、仕事に精を出します。菜穂子は高原病院で治療を続けていましたが、次郎からの手紙を読み、どうしても恋しくなって東京に戻ってきてしまいます。

駅で菜穂子を迎えた次郎は、菜穂子を強く抱きしめます。2人は残された時間を一緒に暮らすと決めました。

そこで、次郎は黒川夫婦に仲人をお願いし、黒川の家で結婚式を挙げ、次郎と菜穂子は晴れて夫婦となりました。黒川の家で済むことになった2人は、一日一日を大切に過ごしました。

そんな中、次郎の妹である加代が次郎を訪ねます。加代は医師の卵で、菜穂子の容態が良くないことも気づいていました。そんな菜穂子を家に一人置き、仕事ばかりしている次郎を加代は責めます。

そこまで言われても、次郎には仕事か菜穂子かを選べずにいました。

『風立ちぬ』の最後・結末

夢の実現

次郎が設計した戦闘機は、試験飛行できるまでになっていました。試験飛行当日、菜穂子は次郎を明るく送り出します。

その後、菜穂子は黒川の妻に散歩に行くと告げて家を出ますが、その後家に戻りません。部屋に入ってみると、菜穂子は置き手紙を残し、高原病院に戻ったのだ、ということがわかりました。

菜穂子を連れ戻そうとする加代でしたが、黒川の妻は、「好きな人には、自分の美しい姿だけを見せたかったのだろう」と考え、呼び戻すことを止めさせました。

菜穂子の事情を知らない次郎は、戦闘機の試験飛行が成功し、記録的なスピードを出したことに満足していました。この戦闘機が、次郎の夢だった「美しい飛行機」、「零(ゼロ)」でした。ついに、零戦が完成したのです。

生きねば

時は流れて、日本は第二次世界大戦を終えました。焦土と化してしまった日本。

次郎は再び夢の中でカプローニに出会います。夢の中を零戦が飛んでいきます。カプローニは、その零戦を見て、美しいと称賛しますが、次郎は零戦が戦争で使われ一機も戻ってこなかった事実を伝えます

そこへ、菜穂子がやって来て「あなた、生きて」と次郎に声をかけ、消え去ってしまいました。次郎は声を震わせて、何度も感謝の言葉を述べます。

カプローニは次のように言います。「君は生きねばならん。―その前に、寄っていかないかい?いいワインがあるんだ」

2人は草原を歩き出しました。

『風立ちぬ』の感想

『風立ちぬ』の感想をご紹介します!ファンはやはり多いみたいですね♪♪

20代女性

妻、菜穂子の病気が悪化したことを伝える電報を聞いた二郎は、急いで菜穂子のいる家に帰ります。
その道中、仕事をしながら涙が止まらなくなったり、一刻も早く会いたい気持ちからか、ベランダから部屋に入って菜穂子に飛びつくんです。その次郎の姿から、妻への愛情や思いを感じて、温かい気持ちになります。

30代女性

最後シーンでは、菜穂子が二郎に「生きて」と言います
どういう意味なのかはいろいろ考えられますが、強く印象に残りました。

50代女性

荒井由美(松任谷由実)さんの主題歌「ひこうき雲」が、ストーリーとマッチしていて号泣。いい歌です!

まとめ

スタジオジブリの映画『風立ちぬ』のあらすじをネタバレありとネタバレなしで解説してきました!

最後の結末までご紹介してきましたが、かなり見応えのある映画であることがわかりましたね♪

戦争の話題も含まれていることもあり、複雑な気持ちになる映画です。

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