インディージョーンズは現在シリーズが全4作ありますが、4作中2作品にナチスが登場します。
その2作品は、「レイダース 失われたアーク」「最後の聖戦」ですが、ともに1930年代後半が舞台で、まさに世界の舞台にナチスが台頭していた時期です。
そこで今回は、
- インディージョーンズにナチスが登場するのはなぜ?
- 監督の思いは?
について考察していきたいと思います。
ネタバレを含みますのでお気をつけ下さい。
インディージョーンズにナチスが登場するのはなぜ?
5/15は俳優ロナルド・レイシーの命日。インディー・ジョーンズ「失われたアーク」でゲシュタポのトートを演じていて印象的だった。 pic.twitter.com/tAHZC1O8Pj
— 渡貫賢介@右翼情報調査会 (@watanuki1989) May 14, 2023
「レイダース 失われたアーク」ではアーノルド・トート、「最後の聖戦」ではエルンスト・フォーゲルという生粋のナチス党員がインディーの敵役でした。
どちらの敵も冷酷な人物像がはっきりしていて、ナチスのイメージそのままと言った感じでしょうか。
しかし、なぜインディージョーンズのような、冒険要素が強い映画にナチスが登場するのか不思議ですよね。
「レイダース 失われたアーク」と「最後の聖戦」で、インディーとナチスが歴史的価値の高い、いわゆる「お宝」争奪戦を繰り広げるところに秘密があります。
ナチスは1930年代に世界中の骨とう品、古美術品、美術品の略奪をしていました。
ゴッホ、ピカソ、シャガール、クリムトというそうそうたる有名画家たちの絵画を所有者から略奪し、ナチスの高官たちは自らのコレクションにしたりして私腹を肥やしていたのです。
戦後78年経った現在でも、元の所有者に返還されていない作品も多く、問題となっています。
そのような理由から、インディージョーンズで聖櫃や聖杯を略奪しようとするナチスは史実そのままの姿なので、ナチスを敵役で登場させたのではないでしょうか。
ヒトラーのオカルト趣味も理由に?
#映画の絶望的な瞬間を貼る
— kuroneko (@kuroneko5625565) October 11, 2022
インディー・ジョーンズ レイダース/失われたアーク(聖櫃)から
迷宮で絶望的なトラップといえばこれですね~ pic.twitter.com/Jy6ibMhzNv
ナチスの総統アドルフ・ヒトラーには、オカルト趣味があったという話は有名です。
オカルトの秘められたパワーを利用して、武器にしようとしたり、最強の軍隊を作ろうとしていたという話があります。
聖櫃や聖杯は、キリスト教やユダヤ教の遺物で、神秘的なパワーがあふれていそうですしオカルト好きにはたまらない物なのかもしれません。
国を守るための軍隊をオカルト探しに利用しようとするのもすごいですが、本気で神秘的なパワーを求めていたのかと思うと恐ろしいですよね。
ナチスを登場させる監督の思いは?
スピルバーグ監督の狙い
ハリウッドの重鎮、映画監督のスティーブン・スピルバーグは、本や映画などの「時代に合わせた“再編集”」について「どんな映画も現代のレンズに合わせて修正されるべきではない」と批判した。 https://t.co/c9hl741Pan pic.twitter.com/TExJ62sRLf
— クーリエ・ジャポン (@CourrierJapon) May 14, 2023
インディージョーンズシリーズの監督はスティーブン・スピルバーグさんですが、スピルバーグ監督がユダヤ人であることは有名。
スピルバーグ監督の祖父がウクライナ出身のユダヤ人で、ホロコーストを逃れアメリカに移民としてやってきた過去があります。
また、スピルバーグ監督の親族はホロコーストによって命を落としているので、自分は経験していなくても絶対忘れられない事実ですよね。
ホロコーストを描いた「シンドラーのリスト」は、スピルバーグ監督の代表作で、アカデミー賞作品賞と監督賞を受賞した名作です。
映画でユダヤ人迫害の記憶を後世に伝えることができるのは、スピルバーグ監督だからこそでしょう。
しかし、インディージョーンズにナチスを登場させたスピルバーグ監督の思いは、
ナチスをわかりやすい悪者ポジションにして、インディーのヒーロー像を定着させるという思惑もあったのではないでしょうか。
先ほど説明しましたが、1930年代はナチスの台頭でインディージョーンズに限らず、同じ年代が舞台になっている映画はナチスが「悪」として描かれていることが多いです。
スピルバーグ監督に限らず、ナチスのような排他主義者を敵にすることは映画は多いので、当然かもしれませんね。
最新作でも悪役はナチス!
インディージョーンズシリーズの最新作の情報解禁きたぁぁ😭💕
— YeUЙa(ゆ な)▷▶︎ゆきりんを広め隊 (@YeUnDisney0410) December 7, 2022
1年公開延期になってずっと待ってたから本当に嬉しい🥰
ハリソン・フォードが演じるインディージョーンズとしてのラストの演技初日からしっかり見に行きます!
#インディージョーンズ pic.twitter.com/cdCitHijqn
インディージョーンズシリーズ最新作「インディージョーンズと運命のダイヤル」が2023年6月30日に公開されます。
舞台は1969年で、この時代はアメリカとロシアが冷戦を繰り広げていた時期です。
宇宙開発競争も激化していた頃で、その裏でナチスの残党による陰謀がというストーリー。
最新作はスピルバーグ監督は、製作総指揮を担当していてメガホンをとってはいませんが、内容がとても楽しみですよね。
インディーと元ナチス党員のフォラーの間に何があったのか、今までのインディージョーンズの悪役たちと比べてみるのもいいかもしれません。
まとめ
みなさん、#ワイルドスピード
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) May 12, 2023
ご視聴ありがとうございました~!🎥
ボクも週末はドミニクファミリーみたいなパーティーがしたいナ😊🍖
来週は最新作公開記念❗
「#インディ・ジョーンズ」シリーズ第1作目
『#レイダース/失われたアーク』
今後4作放送します!お楽しみに😊 pic.twitter.com/cthrPZs9vM
インディージョーンズにナチスが登場する理由や監督の思いを考察してきました。
結論とすると、
- ナチスは世界中の美術品を略奪していたので、1930年代が舞台のインディージョーンズにナチスを敵役で登場させた
- ナチスをわかりやすい悪者にして、インディーのヒーロー性を高めた
と考察できました。
インディージョーンズ最新作をチェックする前に、シリーズ全4作品をご覧になってみてはいかがでしょうか。