映画グレムリンの元ネタと原作は?モデルは日本人説の真相!

1984年に公開されたアメリカ映画『グレムリン』。巨匠スティーブン・スピルバーグが製作総指揮となり、ジョー・ダンテ監督がメガホンを取った、クリスマスの定番となった名作映画です。

その中に出てくる、かわいらしいギズモとその変身後の姿のグレムリン。グレムリンの姿が怖くて、トラウマになったという方も多いのではないでしょうか。

そんなグレムリンには、原作となった架空の生物がいるのはご存じですか?

グレムリンには元ネタが存在し、それをもとに映画『グレムリン』が製作されたと言われています。

また、そのグレムリンは日本人をモデルにしたという説が根強く存在しています。

温厚な日本人と凶暴なグレムリンを紐付けるのはなかなか難しく、モデルとなったと聞くと、首をかしげる人が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、グレムリンの元ネタ・原作となった架空の生物や、「グレムリン=日本人説」について解説します。

目次

グレムリンの元ネタ・原作は何?

映画『グレムリン』の元ネタと原作は何なのか、真相に迫ります!

グレムリンの原作はイギリスに伝わる妖精

実は、グレムリンは昔から伝承されている架空の生物がいるのです。

その架空の生物とは、イギリスを中心に伝わる妖精のグレムリン。

これが今回の映画『グレムリン』の元ネタと言われています。

では、古くから伝わるグレムリンとは、いったいどのような妖精なのでしょうか?

グレムリンとは、ミシンや自転車など機械にいたずらをするとされている妖精の一種。

グレムリンは、機械にトラブルを起こす小さな妖精として伝わっているようです。

20世紀に入り航空機が発達してきた頃、数々の原因不明のエンジントラブルが各地で発生していました。

この時のエンジントラブルを、人々はグレムリンの仕業だと考えていたとのこと。

また、機械やコンピューターが原因不明の異常動作をすることを「グレムリン効果」と呼ぶことがあります。

子供のような知能を持ち、人間を殺すような凶暴さはないものの、いたずらをして人間を困らせることが多いようです。

グレムリンのモデルは日本人、犬、猫、猿?

グレムリンのモデルは日本人説

そんなグレムリンを元に作られた本作ですが、実はこのような噂があります。

『グレムリン』は日本および黄色人種を期限とする説

物語で舞台をめちゃくちゃにする凶暴なグレムリンは、日本人をモデルにしているのでは?とまことしやかに噂されています。

では、なぜグレムリン=日本人説が広まったのでしょうか?

それは、『グレムリン』が公開された時期にヒントがありました。

『グレムリン』公開当時は、日米経済摩擦が問題になっていた。

1974年に、経済を震撼させるオイルショックが発生。

アメリカの消費者は、燃費の良いHONDAやTOYOTAなどの日本車を買い求めるようになりました。

その結果、アメリカの大手自動車メーカーの業績は悪化し、大量にリストラが行われるようになったのです。

アメリカの消費や労働者を脅かした原因、それが日本企業の台頭とそれによる経済摩擦。

それがきっかけとなり、この作品ではアメリカの経済と生活を脅かす日本人を描いたと言われるようになりました。

さらに、その説の信憑性をさらに深める要素が次々と出てきます。

  • 作中に「外国車は故障ばかりする」というセリフが登場する
  • ラストシーンには颯爽と走るアメリカ製ミニカーが登場する
  • 必要以上に星条旗が登場する
  • 作品冒頭、グレムリン(モグワイ)はチャイナタウンにいた

このように、日本車をこき下ろしていると捉えかねないような描写や、アジアと結びつくようなモチーフが数々作中に存在します。

これらの要素が、グレムリン=日本人説の信憑性に拍車を掛けることとなったのです。

グレムリンのモデルは日本人説はひとつの噂に過ぎない

信憑性の深い説として今も度々挙げられる「グレムリン=日本人説」。

確かに様々な要素があり、本当なのではと思う人が多いのも事実です。

ですが、この説はデマである可能性が高いです。

その理由は、物語のラストシーンでミスター・ウィングが言った台詞にあります。

「責任のない社会は希望のない社会。責任とは大事が起きるのを見越して懸命な行いをすること。事が起きた後でそうするのは経験であり反省だ。」

このようなセリフから、本作を通してルールや自然を軽んじる人間を批判していると思われます。

ルールや自然を軽んじる人間は、人種や出身国を問わず様々な場所にいます。

一方で、「グレムリン=日本人説」の信憑性を深める要素があるものの、それらに確かな根拠はありません。

たまたま日本や日本製品に結びついてしまった描写がいくつか出てきてしまい、そう見えてしまったと言えるでしょう。

以上のことから、『グレムリン』は日本人を名指しで批判している作品というレッテルを貼るのは、すこし浅はかかもしれません。

その他にグレムリンのモデルとされている生き物

ちなみに、グレムリンはどの生物がモデルになったというのは、公式では発表されていません。

しかし、グレムリンのモデルになったという説が広がっている生物は、様々存在します。

見比べてみると、確かにグレムリンにそっくりで、見ているだけで面白くなりますよ!

ということで、ここからはその他にグレムリンのモデルとされている生き物を紹介します。

まず1つめは、世界最小の猿と言われるターシャをモデルにしたという説

スターウォーズの人気キャラクター、マスター・ヨーダのモデルになったとも言われている動物です。

確かに、グレムリンにもよく似ていますよね。

グレムリンのモデルとなったと噂されているのも頷けます。

2つめは、犬のパピヨンをモデルにしたという説です。

これは、グレムリンと言うよりもグレムリンに変身する前のギズモ(モグワイ)のモデルになったという説が濃厚です。

大きな耳と、もふもふした毛並みがよく似ています。

3つめは、デボンレックスという種類の猫がモデルになったという説です。

デボンレックスとは、犬のように好奇心が旺盛で活発な猫の一種です。

大きな耳と目、かわいいけどどこかミステリアスな表情が、グレムリンにソックリですね!

4つめの説は、ジャックウサギをモデルにしたというものです。

筆者としては、この説を最も推したいと思っています!

とても大きな目と個性的な目から、見た目だけでもグレムリンのモデルになったと言われてもおかしくありません。

しかし、この説を推したい理由には、もう一つ根拠があります。

本作の元ネタとなった、機械にいたずらをすると言われている妖精のグレムリン。

グレムリンたちは見た目は定かでは無く、様々な姿で描かれています。

ある説では角が生えた15cmくらいの小人、ある説では翼の生えた人間くらいの大きさの妖怪と、グレムリンの見た目を語る説は様々です。

その中でも、スピリチュアルやオカルトに詳しい作家ローズマリ・エレン・グィリーは、次のような説を唱えています。

「身長50cm、体重8kの、毛のまばらなジャックウサギに似た渋面を浮かべた生物」

改めて、大きい耳と目が特徴的なジャックウサギを見てみると、確かに映画のグレムリンに似ていますよね。

毛の少ないジャックウサギを想像すると、まさにグレムリンそのもののイメージが浮かび上がると思います。

このことから、グレムリンのモデルはジャックウサギではないかと、筆者は個人的には思います。

『グレムリン』関連記事

▼結末までネタバレ!『グレムリン』のあらすじ解説

▼現在も活躍中!『グレムリン』キャスト・子役の現在!

▼脱帽!「グレムリン」の撮影方法がすごい!

▼謎が多い!結局、グレムリンって何者⁉

▼まさかの日本人⁉グレムリンの元ネタとモデルになった生き物たち!

▼かわいそうすぎ!ギズモがグレムリンたちにいじめられる理由!

まとめ

今回は映画『グレムリン』に登場するグレムリンのモデルとなった動物についてまとめました。

結論は、次の通りです。

  • 日米経済摩擦問題から、「グレムリン=日本人説」が提唱されているが、確かな根拠がない。
  • グレムリンのモデルとされている生き物は様々だが、ジャックウサギ説が最も濃厚

普段はかわいらしいけど、変身すると一気に怖い見た目になるグレムリン。彼らの存在を紐解いてみると、面白い説が様々な登場します。

ぜひ、映画『グレムリン』を観て、彼らの存在の考察して楽しんでみてくださいね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次