竜とそばかすの姫のあらすじをネタバレ解説!最後の結末と感想がヤバい!

映画『竜とそばかすの姫』のあらすじをネタバレありで徹底解説しますよ!

現代のインターネット社会を描いた作品で、生まれた時からインターネットがある世界で1人の女子高生がどう生きていくのかを描いたストーリーが魅力の本作は、何度観ても楽しめます。

今回は、最後の結末まで、感想も一緒にわかりやすくしっかり解説しますよ~♪

目次

映画『竜とそばかすの姫』作品情報

『竜とそばかすの姫』基本情報

『竜とそばかすの姫』の基本情報を押さえていきましょう。

  • 作品名:竜とそばかすの姫
  • 公開日:2021年7月16日(日本)
  • 上映時間:121分
  • 監督:細田守
  • 脚本:細田守
  • キャスト:中村佳穂、成田凌
         染谷将太、玉城ティナ、ほか

50億人以上が集うインターネットの仮想空間〈U〉と出会った女子高生が主人公の物語です。ネット上での様々な問題や、素顔を出すことへの勇気、現実での人とのつながりの大切さがテーマになった作品です。

『竜とそばかすの姫』のあらすじ(簡単に・ネタバレなし)

自然豊かな村に住む17歳の女子高生「すず」は、かつて母と一緒に歌をうたう事が何よりも大好きな女の子でした。

幼い頃に母を事故で亡くしたすずは、母の死をきっかけに歌をうたうことができなくなっていました。そして父との関係にもいつしか溝が生まれ、現実の世界に心を閉ざすようになっていきます。

そんな中、曲を作ることが生きる糧となっていたすずは、全世界で50億人以上が集うインターネット上の仮想空間「U」にベルというキャラクターで参加することになります

もう一人の自分として「U」の中では自然と歌うことができたすずは、自分で作った歌を披露していくうちに世界中の人気者になっていきます。

そんな時、「U」を荒らす謎の存在、竜がベルの前に現れます。

『竜とそばかすの姫』のあらすじ内容を詳しくネタバレ解説!

仮想空間「U」

高知県のとある田舎町に住む女子高生の「すず」は父親と2人で暮らしていました。すずの亡き母は合唱団員であり、そんな母を見てすずも音楽に興味を持つようになりました。

ところが夏のある日、すずの母は増水した川の中州に取り残された女の子を助けるために命を落としてしまいました

それを知ったすずはなぜ自分を犠牲にしても女の子を救おうとしたのかと思い悩むようになり、孤独感から大好きだった歌をうたうことができなくなっていました。

そんなすずの元に親友である「ヒロちゃん」から連絡があり、全世界で50億人以上が集うと言われるインターネット上の仮想空間「U」に招待されます。

「U」では「As」と呼ばれる自分の分身を作り、全く別の人生を生きることができるのです。

すずは自分のAsを作り全身スキャンしましたが、Asで作られた仮想の自分がとても美人になっていることに驚きます。

出来上がった自身のAsに「ベル」と名付けました

もうひとつの自分

自分のAsが出来上がり、「U」の中に入るともうひとつの世界がそこにはありました。ベルの姿で声を出してみると紛れもない自分の声でした。気持ちが高ぶったすずは、歌を歌い始めます。

現実世界では歌うことができなかったすずでしたが、「U」の中でベルになると不思議と歌うことができました

歌えることが嬉しくなって、しっかり歌ってみるとベルの周りにたくさんのAsが集まって来ていました。誹謗中傷を受けながらも最後まで歌い切りました。

最初はごくわずかなフォロワーしか付きませんでしたが、ベルが歌っている動画が拡散されてから、うなぎ登りでフォロワーが増え「ベルはUの新しい歌姫だ!」と評判がひとり歩きしていました

それを知ったヒロちゃんはベルをプロデューサーとして陰で支える!と嬉しげな表情を浮かべました。

光と影

ベルとして歌をうたう事に自信をつけたすずは自身のオリジナル曲を歌って、多くのユーザー達に披露していきました。初めはアンチによる批判を受けていましたが、次第に歌姫として世界中から注目を集めるようになっていきます。

現実世界のすずの学校でもベルは話題になり始めていましたが、当人のすずは変わらず冴えない日々を過ごしていました。

そんなある日、ベルは全世界から集まった2億人以上のユーザーを前に大規模なライブを開こうとしていました

たくさんの観客を前にベルが歌おうとすると、その時突然会場に竜の姿をしたAsと自警団が飛び込んできました。竜は会場を破壊しながら自警団を打ち倒します。

そこに立ち尽くしていたベルと視線を合わせると「俺を見るな」とつぶやき、会場の割れ目から逃げていきました。

竜は「U」では半年前に出現し、格闘ゲームの対戦相手を再起不能にするほど叩きのめすことから周囲からの評判はとても悪いのでした。

結局コンサートは中止することになり、それに怒ったユーザー達が竜の正体を探ろうとする動きが出てきました。疑われた人々がプライバシーを暴かれる一方で、竜はヒーローだと擁護する者もいました。

竜の城

コンサートを破壊されながらも竜の事を知りたいと思ったベルは、インターネットに詳しいヒロちゃんに竜に関する情報を集めてもらうことにしました。

竜の情報を得るために、戦った事がある人達に片っ端から声をかけていきました。すると、竜は「U」のはずれにある城にいるとの情報を聞きつけ、早速城を訪ねてみることにしました。

ひとりで城を探しているとクリオネの姿のAsに出会い、城に連れて行ってもらうとそこには竜がいました。

竜はベルに気がつくと「こっちに来るな!出ていけ!」と威嚇し追い払おうとしますが、クリオネ姿のAsが子犬のように泣きだすと、竜が駆け寄って小さなクリオネのAsを慈しむ優しい姿を見せました。

ベルは「あなたの本当の姿はどっち?」と尋ねますが、竜は何も言わず、部屋に入って行ってしまいました。

すずは、竜はきっと胸の中にしまい込んでいる本当の自分を見られたくないのだろうと考えました。

飛び火

現実世界でのすずは、クラスで人気者である幼馴染の男の子「しのぶくん」と手を繋いだという根も葉もない噂を流されて、クラスの女の子達からの思わぬヘイトを浴びてしまいます。

まずは親友であるヒロに手を握られただけと説明すると、ヒロは「いつどこに飛び火するかわからない。まず、話の分かる人に聞いてもらって」と助言をしてくれました。その助言のおかげで騒動は次第に収まっていきました。

今回の件について、しのぶくん本人に話を聞こうと彼を呼び出します。しかし話そうとした矢先にすずの同級生で明るい性格の「カミシン」がやってきます。2人で話すタイミングを失ったすずは逃げるようにその場を去って行きました。

すずは、「U」の世界に入ると再び竜の城を訪れていました。クリオネAsの案内で竜の部屋に入ると体中があざだらけの竜が寝ていました。竜のあざに触れようとすると「触るな。醜い姿を笑いに来たのか」と拒絶されてしまいます。

「そのあざは痛い?」とベルが心配すると、竜は出て行けと言いどこかへ行ってしまいました。

ベルが城を出て廃墟を進んでいると竜を追っている自警団に遭遇し、ここで何をしていたのか聞かれるも答えられずにいると竜の居場所を聞き出そうとする自警団に捕らえられてしまいました。

竜の居場所を話さないと、現実世界での姿を強制的に暴く「アンベイル光線」を浴びせるとベルは自警団のリーダーに脅しをかけられます。その時、竜が現れベルを助けに来ました。

ベルを持ち上げて竜は飛んでいきます。逃げている途中で傷を負いながらも城へ戻ってきました。

『竜とそばかすの姫』の最後と結末

竜の本性

城に戻ってきたベルは、逃げる時背中に傷を負った竜が心配で近寄ろうとしますが、来るなと言われてしまいます。

竜が本当に苦しいのは、体ではなく心なのだとベルは気づきます。

するとベルは「一人にしてほしいとあなたは突き放すけど、本当は胸の中にあるものを覗かれたくないのでしょう?」と優しく歌い、手を差し伸べると戸惑いながらも竜は手をにぎり一緒に踊りました。

2人を見守るAs達がどこからかバラを摘んできて、ベルには赤いバラを、竜には黒いバラを2人の胸につけてくれました。

その頃「U」の住民の間では、ベルが全くライブをしなくなったことが話題になっていました。そして竜の居場所を探ろうと必死になる自警団にベルは目を付けられ、再び捕まりそうになりますが竜の仲間のAsがやってきて助けてくれました。

現実世界に戻ったすずは、竜の身に危険が迫っていると焦りを感じました。

するとヒロから連絡が入り、竜が大変な事になっていると知らされます。なんと自警団が竜の居場所を突き止め、城が焼き討ちになっていたのでした。

それを聞いたすずはすぐにベルとして竜の元へ向かいました。Asの案内で竜に会うと、「一緒に逃げよう」とベルが話しかけるも竜は「僕が退散すればいいんだ。本当のことを言えずにごめん」と告げ、去って行きました。

勇気

すずとヒロは竜に関する情報を集めることにしました。するとベルが竜に1度だけ歌った歌を口ずさむ少年「トモ」のライブ動画が見つかります。

そのライブ配信の中で、父親に怒鳴られるトモと彼をかばって激しく罵られる兄「恵」の一部始終を見たすずは、恵こそが竜の正体だと確信します。

兄弟は虐待されていると思ったすずは恵に語りかけるも、いままで虐待を訴えても助けてもらえなかった恵は拒絶し、配信は途切れてしまいました。

するとそこに駆け付けたしのぶくんが恵の心を開くためには、「U」の中で自分の正体を明かすしかないと助言しました。

しのぶくんの提案に対してヒロは、すずがいままで積み上げてきたものが無駄になると反対しましたが、すずは恵を助けるため決意を固めました。

すずはベルとして「U」の人々の前に姿を現しました。そこへ自警団のリーダーが竜の居場所を聞き出そうとやってきました。そしてベルはあえて自警団のアンベイルを受け、すずとしての正体をさらけ出しました。

すずは勇気を振り絞って大勢の人の前で歌い始めると、その歌声は人々の感動を誘いました。すずは歌いながら見知らぬ女の子を命がけで救った母の事を思い出していました。

その頃「U」の様子を見ていた兄弟は、すずの正体がベルだったと知りました。すずの覚悟を感じ取った恵は助けを求めようとしますが恵の父が通信を遮断してしまいました。

しかし皆の協力を得て映像から兄弟のいる街を割り出し、その街に単身乗り込む決意を決めたすずは夜行バスに乗り込みました。

翌朝、すずは父親から逃げ出してきた兄弟を見つけ無事を喜びました。するとそこに兄弟を追ってきた父親が襲い掛かって来ました。すずは兄弟をかばって暴行を受けましたが、一切怯むことなく立ちふさがりました。

そしてすずの気迫に押された父親は逃げ出していきました。

父親の恐怖から解放された恵はベルから勇気をもらったと感謝し、父の暴力に立ち向かうと決心しました。すずも竜に出会ったことで自分は変われたと感謝しました。

高知に戻ってきたすずは父親や同級生に温かく迎えられ、合唱団員からまた歌ってくれと頼まれたすずは穏やかな表情で了承するのでした。

『竜とそばかすの姫』感想まとめ!

映画『竜とそばかすの姫』の感想をまとめました!

現代のインターネットの発達や現実世界の人とのつながりが女子高生のリアルな目線で描かれていて、共感と感動が詰まったいい作品だと思いました。

すずが恵を助けるため、自分の身を艇して行動を起こすところにすずの成長を感じました。
すずの姿が母の姿と重なるところにとても感動しました。

すずは色々な困難に遭遇することになりますが、ヒロちゃんという良き親友がいてよかったと思いました♪

まとめ

映画『竜とそばかすの姫』のあらすじを、ネタバレあり(詳しく)とネタバレなし(簡単)で解説してきました!

最後の結末までご紹介してきましたが、ひとりの女子高生が様々な出会いから成長していく姿に心打たれる作品でしたね♪

何度も見たくなってしまう映画です!

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