『となりのトトロ』では、お母さんの入院に伴い草壁一家が都会から引っ越してきました。入院中のお母さんに代わってさつきが家事やメイの世話など頑張っている姿が印象的でした。
作品中ではお母さんの病名については詳しく語られていませんが、長い間入院している様子でした。いったい何の病気だったのでしょうか?気になりますね。
そこで今回は
- トトロのお母さんの病気や入院の理由は何?
- トトロのお母さんの年齢や設定は?
- お母さんが入院している病院名は?
について考察していきます。ネタバレを含む可能性がありますのでご注意ください。
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結婚・出産後も年間100本は必ず鑑賞中。
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お母さんの病気や入院の理由は何?
お母さんの病名はズバリ、
結核
と考えられます。
トトロの中では語られることのなかった「結核」と考察した理由をあげていきます。
結核とは
サツキとメイのお母さんの名前は草壁ヤス子。結核を患って入院しています。宮崎駿監督も幼少期に母親が脊椎カリエスで不自由の身になっており、その体験が反映していると思われます。声を担当したのはクラリス役やナウシカ役で有名な島本須美さん。#となりのトトロ pic.twitter.com/zP9OvKQIsM
— キャッスル@ジブリフリーク (@castle_gtm) August 14, 2020
結核は結核菌という細菌による慢性感染症です。
患者のくしゃみや咳の際に体外に排出された結核菌はとても細かいため空中に舞い続けます。この結核菌を肺の奥まで吸い込み、小さな病変が出来上がります。
感染しても多くの場合は人間の持つ免疫力で抑えられますが、免疫が低下している場合や非常に多くの結核菌を吸い込んだ場合は「結核症」に進行してしまいます。
結核菌は血液やリンパを通り全身へ広がり、最後には肺の組織の大部分を破壊。呼吸困難や多臓器不全をおこし、生命の危機を招く可能性があります。
明治時代から昭和20年代までの長い期間、結核は不治の病とおそれられていました。しかし、国をあげ予防や治療に取り組み死亡率は低下しました。
しかし、今現在も結核は撲滅しておらず、日本最大級の感染症となっています。
ジブリ繋がりで言うと、『風立ちぬ』でヒロイン菜穂子は結核で命を落としていますね。
入院の理由
年少者の深夜業が認められる「電話交換」の業務。
— 時間の達人 社労士試験/金沢博憲/社労士24/資格の大原 (@Sharoushi24) December 16, 2021
「となりのトトロ」のワンシーンで、お母さんが入院している七国山病院からきた電報の件で、カンタの本家で電話を借りてサツキが大学のお父さんに電話(東京の31局の1382番)を掛けるシーンででてくるのが有名。#ジブリで学ぶシャロ勉 pic.twitter.com/ADsqtMUyvW
さつきとめいの母親は、
結核を発症し、治療が必要になったために入院
していると考えます。
さつきには「風邪のようなもの」と説明されているお母さんの病気ですが、風邪ではないでしょう。
結核の症状が風邪に似ていたことから、子供たちには心配させないように「風邪のようなもの」と説明していたと思われます。
もっと言えば子供と言えど「結核」とは恐ろしい病気だと認知している、ということになります。
ただ、面会できるような環境であることや隔離されている様子などなく同室者もいます。よって、そこまで深刻な病状ではないのかもしれません。
エンディングではお母さんに本を読んでもらっている姉妹が描かれていることから、物語中では病状は回復傾向にあると考えます。
お母さんの年齢や設定は?
今日は母の日。
— A-Gira (@AGIRA06140236) May 8, 2022
実家の母に花を送りました🌺
ジブリの登場人物で
「母」といって
まず思い浮かべたのは
となりのトトロのお母さんでした。
遠くにいても
子供のことを常に考えてるのは
お母さんですよね。 pic.twitter.com/Q8eA8CjSFo
お母さんについて紹介していきます。
- 名前:草壁 靖子(くさかべ やすこ)
- 年齢:32歳
- 職業:不明(おそらく専業主婦)
ということが分かっています。
さつきが12歳、メイが4歳なのでお母さんはさつきを20歳で出産したことになります。
ちなみにお父さんは「草壁 タツオ」さんで32歳だそうです。大学の非常勤講師で考古学者です。
おそらく学生結婚で、生活は厳しかったでしょう。そんな中出産や育児を行い、お母さんは少しずつ体調を崩したのかもしれませんね。
お母さんが入院している病院名は?
もはやお馴染み【七国山病院】の“院”が逆さま#NTV #となりのトトロ pic.twitter.com/F2UXo9LBA4
— U1 (@NC301012461) August 17, 2018
お母さんの入院している
病院名は「七国山病院」
です。
『となりのトトロ』の舞台は埼玉県狭山市のあたりです。引っ越しの際、茶碗が入っていた箱に「狭山茶」と記されてあります。
「七国山病院」のモデルとされたのが「新山手病院」と言われています。
「新山手病院」は実在する地名「八国山」にある
八国山緑地の南側に立っている「結核」専門の病院
だったそうです。
結核の療養には空気の綺麗な場所で療養させることが必要と考えたお父さん。勤務先の大学にも遠く不便な環境の、この場所をお母さんの療養先に選んだのではないでしょうか?
また、引っ越した洋館も古くはありますがサンルームもあり隣家とも程よい距離があります。結核患者の療養としては、よい環境だと考えます。
『となりのトトロ』
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まとめ
となりのトトロ、引っ越してからお母さんに病院で会ったのが6月、メイちゃんが迷子になったのが8月。退院したのは秋……。
— ちゃー (@chamio0606) August 14, 2020
こんなに長い間お母さんに会えないのは……そりゃあ……つらいよな……と思う2児の母である…………。 pic.twitter.com/q7fBlRvrqc
今回は「トトロのお母さんの病気は結核?年齢や病院名など設定を調査!」について考察してきました。
結論として
- お母さんは結核のため入院しているが、病状としては深刻ではない
- お母さんの名前は草壁靖子で32歳である
- お母さんの入院している病院名は「七国山病院」で「新手山病院」がモデルになっていると言われている
と考察出来ました。
お母さんやお父さんが意外と若くてびっくりしました。そして結核がはやく撲滅できるようになってほしいです。今回の考察を踏まえて『となりのトトロ』を見直してみるのはいかがでしょうか?