宮崎吾朗監督のジブリ映画『コクリコ坂から』は、原作が少女漫画だということはみなさんご存じでしたでしょうか?
1980年に『なかよし』で連載されていた原作漫画ですが、映画と原作の違いが気になりますよね。
そこで今回は、
- 『コクリコ坂から』は映画と原作がどう違う?
- 『コクリコ坂から』原作の結末はどうなる?
について解説していきたいと思います。
ネタバレを含みますのでご注意ください。
『コクリコ坂から』は映画と原作がどう違う?
スタジオジブリ最新作公開記念
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) July 11, 2023
コクリコ坂から🥔金曜よる9時
つまみ食いや買い食いって普通に食べるより何故か美味しく感じるね🍴#肉屋のコロッケ pic.twitter.com/tyKySDEDHV
調べてみると、『コクリコ坂から』の映画と原作は各所に違いがあることがわかりました。
ではその違いを解説していきたいと思います。
①時代設定が違う
スタジジブリ最新作公開記念
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) July 10, 2023
コクリコ坂から⛵金曜よる9時
舞台は東京オリンピック目前の横浜🌊皆が希望にあふれて輝いていた時代✨スタジオジブリが贈る青春物語🌸 pic.twitter.com/77dzhPFOwk
映画での時代設定は1963年(昭和38年)という東京オリンピックの前年が舞台になっていて、なおかつ物語の舞台は『横浜』であることがハッキリとわかっています。
発展が進んだ街の様子や煙が立ち上る工場など、当時の横浜の様子もしっかり描かれているので、当時を知らなくとも懐かしさを覚えるかもしれませんね。
それに比べ原作では、港町という共通点はあるものの、場所や年代に詳しく触れられていません。
それよりも主人公・海の日常に重点が置かれています。
②原作にはカルチェラタンは出てこない
ちなみに私はコクリコ坂からのカルチェラタンにいる天文部員の
— mayu (@Maseuleetoile) August 21, 2020
理事長「君たちは何をしているのだね?」
天文部員「はっ!太陽の黒点観測を10年続けています!」
徳丸理事長「ほう10年。で、何か分かったかね?」
天文部員「太陽の寿命は長く、私たちの時間は短く、まだ何も分かりません!」
が好き pic.twitter.com/NGklZrG8lZ
映画では『カルチェラタン』中心に物語が進んでいくのでとても重要なポイントになっています。
カルチェラタンとは海の通う学校の部室棟のことで、古くなった建物の保護運動をしているのです。
カルチェラタンはそもそもパリの地名で、学生運動の象徴となった場所でした。
だいぶ映画では印象深いカルチェラタンですが、原作漫画には登場していません。
③原作は海の恋愛が中心になっている
コクリコ坂から、原作は少女漫画。 pic.twitter.com/kyhi2pT4dj
— 祐【ジブリ好き】🧅🥚 (@yyou_jbmpj) March 8, 2023
原作は『なかよし』で連載されていた少女漫画なだけあって、
主人公・海と俊の恋愛模様がテーマになっています。
『なかよし』の読者は大部分が小学生の女の子だったと思われるので、やはりその年代が興味を持つ『恋愛』を全面に押し出していかないとつまらないと思われてしまう可能性がありますね。
原作に対して映画は、『学生運動』や『出生の秘密』など幅広い年代に受け入れられる題材が織り交ぜられています。
④異なるキャラクター設定
おはようございます🌱
— おユキ (@__oyukii) July 7, 2023
来週のコクリコ坂からは、たくさんご飯が出てくるのでまたスペシャルプレートで作りたいと思います🍽️✨ pic.twitter.com/OajZkF941r
まず、主人公・海の苗字ですが、
映画では『松崎』、原作では『小松崎』です。
その他には、
- 海の母親は映画では良子と言う名前で職業は大学教授ですが、原作では虹江と言う名前で職業はカメラマン
- 映画には海の祖父は登場しませんが、原作には登場して海と俊に重要なことを告げる
- 映画でコクリコ荘に下宿していた北斗美樹は女性医師ですが、原作は北見北斗と言う男性で見習い獣医
- 俊の父親は映画では船乗り、原作では写真屋
などの細かい設定違いがあります。
ここまで違いがあると驚きますね。
⑤海の揚げる旗が違う
ちなみに「コクリコ坂から」の主人公、海ちゃんが毎朝お父さんのためにあげているのとまったく同じ信号旗が、実際に港の見える丘公園にはあるんですよ…………!!!好き🙏🙏 pic.twitter.com/5O7XBVr4uf
— あくたぎ (@aimaiwwes) July 9, 2020
映画では海がひとりで旗を揚げていて、旗の種類は旗信号が使用されています。
しかし、原作では色んな旗を揚げて朝礼していました。
こうやって見てくると、骨組みは似ているものの内容はほぼ違う作品なのかなと感じますね。
『コクリコ坂から』原作の結末はどうなる?
皆様、おはざいます☀️
— ななラハくん@免許と作文応援隊 (@Nanaraha_kun) May 8, 2021
休みラストのジブリ模写、昨日完成いたしましたー!!!
「コクリコ坂から」より、大掃除中俊くんと距離が近くなり、照れるメルちゃんです。今回は✏️使い分けてみた!
皆様、GWから模写大会にお付き合い頂きまして誠にありがとうございました🥰
良い休日をお過ごしください🎶 pic.twitter.com/raoXNiJgx8
物語の核となる海と俊の『異母兄弟説』は、ラストに真相が語られます。
映画も原作も海と俊は異母兄弟ではありませんでした。
俊の実の両親は亡くなり、海の父親が俊のために自分の戸籍に入れてしまったのです。
その後、子供を亡くした友人夫婦に俊を託したというのが真相でした。
父親にしてみたら助けた子供が娘の恋人となるなんて、数奇な運命だと思うでしょう。
海と俊は複雑な思いに翻弄されましたが、素敵な結末なのではないでしょうか。
しかし、漫画の口コミには、
『こんな展開で終わるの?!』『連載は打ち切り?』という声が上がったのだそうです。
原作漫画『コクリコ坂から』は、ネット通販などで購入できるので、気になる方はぜひ読んでみて下さい。
映画と原作は部分的に似ているものの、全く別の作品として観るべきかもしれません。
『コクリコ坂から』
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まとめ
「コクリコ坂から」って元は少女漫画らしく、調べてたら原作と絵柄で全然雰囲気違い過ぎてワロタ。#コクリコ坂から pic.twitter.com/yaKjhaeMBZ
— てんげるまん🌀tengelmam (@fcbliebe1900) August 21, 2020
『コクリコ坂から』の映画と原作の違いについて解説してきました。
解説のまとめをすると、
- 映画と原作は時代設定が違う
- カルチェラタンは原作に出てこない
- 原作は海の恋愛が中心
- 異なるキャラクター設定
- 海の揚げる旗の違い
- 映画と原作の結末は同じだが、全く別の作品
ということになります。
あまりに違いすぎて全く違う作品という声が多いようなので、気になる方は映画も原作もチェックして違いを確認してみてはいかがでしょうか。