映画『テルマエ・ロマエ』のあらすじをネタバレ解説!最後の結末と感想に爆笑!

映画『テルマエ・ロマエ』のあらすじをネタバレありで徹底解説しますよ!

ローマの風呂文化に変革を起こす物語が魅力の本作は、何度観ても楽しめます。

今回は、最後の結末まで、感想も一緒にわかりやすくしっかり解説しますよ~♪

目次

映画『テルマエ・ロマエ』作品情報

『テルマエ・ロマエ』基本情報

『テルマエ・ロマエ』の基本情報を押さえていきましょう。

  • 作品名:テルマエ・ロマエ
  • 公開日:2012年4月28日
  • 上映時間:108分
  • 監督:武内英樹
  • 脚本:武藤将吾
  • キャスト:阿部寛、上戸彩、
         北村一輝、市村正親、ほか

『テルマエ・ロマエ』は、2012年4月28日より全国東宝系にて公開されました。

主演の阿部寛さんをはじめ、主要な登場人物である古代ローマ人を日本屈指の顔が濃い俳優たちが演じたことが話題を呼び、大ヒットしました。

『テルマエ・ロマエ』のあらすじ(簡単に・ネタバレなし)

古代ローマ帝国の浴場設計技師ルシウスが、ある日、現代の日本の銭湯にタイムスリップします。

そこで初めて見る日本人の平たい顔に戸惑い、彼らの進んだ風呂文化に衝撃を受けます。

やがて彼は古代ローマに戻り、その風呂文化を採り入れた浴場を設計し、大評判を呼ぶことになりました。

『テルマエ・ロマエ』のあらすじ内容を詳しくネタバレ解説!

公衆浴場のテルマエ

古代ローマ帝国の始まりは、紀元前753年。幾度もの戦争や謀略を繰り返しながら、他民族を制圧し属州とすることで、ローマは世界最大の帝国として繁栄を極めていきました。

帝国の繁栄に貢献した歴代の皇帝たちは、神格化されることで神として崇められ、後世にその名を遺しました。

紀元128年、時の皇帝ハドリアヌスは、反対勢力を粛正するなど、暴君として恐れられています。

そうしたローマにあっても、民衆は「テルマエ」と呼ばれる公衆浴場を愛し、皇帝は巨大な浴場を建設することで、民衆の支持を集めていきました。

アテネまで赴き、最高の建築技術を身に着けてきたテルマエ技師のルシウス・クイントゥス・モデストゥスは、古き良きローマのテルマエを民衆に思い出して貰おうと、あえて古いデザインのテルマエを設計します。

しかし、今の流行は、斬新な発想による派手なテルマエだったため、ルシウスの設計は時代に合わず、彼は職を失ってしまいました。

排水溝に飲み込まれたルシウス

そんなルシウスを見かねた彼の友人であり、ローマに住む石工兼彫刻家のマルクス・ピエトラスは、テルマエに入ろうと誘います。

ただ、今のテルマエは、本来あるべき「日々の疲れを癒しくつろげる空間」は微塵もなく、水泳をしたり格闘したり、脱毛したりと騒がしいところでした。

静寂な空間が広がっているのは湯の中だけです。ルシウスは静寂を求めて湯の中に潜り、派手なテルマエがもてはやされるこの現状を打破できるような斬新な発想を思いつこうと考えます。

その時、ルシウスはふと、湯が流れていく排水溝が目に留まりましたが、排水溝に顔を近づけすぎたせいで、ルシウスは流れに飲み込まれてしまいます。

2000年後の日本にタイムスリップ

ルシウスが死の物狂いで湯船の底から這い上がると、そこはローマではありませんでした。ルシウスは2,000年後の日本の銭湯へタイムスリップしてしまったのです。

ただ、ルシウスはここが日本であることに気がつかず、それどころか、ここは奴隷が入る属州のテルマエだと思い込んでいます。

ルシウスはシンプルで機能的な日本の浴場スタイルに感銘を受け、これを斬新さを求めるローマのテルマエに取り入れようと考え、ローマ人とは違う顔つきの日本人「平たい顔族」に、この浴場スタイルを仲間の技師に見せていいかと頼みます。

しかし、ルシウスの言葉は銭湯にいる日本人には通じません。それに全く気づかないルシウスは、まだ何か隠している風呂文化があると考え、隣接している女湯に入り込んでしまいました。

1人のおばちゃんから体重計を投げられ、ルシウスはその場で気絶し、慌てて駆けつけた日本人男性に男湯に戻され、意識を取り戻したルシウスはフルーツ牛乳を貰います。

ローマのテルマエを遥かに凌駕する日本の風呂文化に感銘を受けるとともに、敗北感を感じたルシウスは、必死にそれを悟られぬよう涙を堪え、目を瞑った彼は、いつの間にかローマへ帰っていました。

2度目のタイムスリップ

その数ヶ月後。ルシウスが風呂桶や富士山の壁絵、衣服を入れる籠、フルーツ牛乳など日本の浴場スタイルを取り入れ、設計したテルマエはローマ人にとても好評でした。

しかし、ルシウスは、マルクスと彼が一緒に暮らしている老齢の師匠と一緒に入った際、「家に風呂があったらいいのに」という師匠の言葉を聞き、湯の中で考え込みます。

するとルシウスは、再び現代の日本へタイムスリップし、今度は銭湯ではなく、漫画家志望の山越真実がアシスタントをしている漫画家の家でした。

浴槽にシャワー、湯の温度を逃がさないようにしているバスタブトレー、シャンプーハットにルシウスは感銘を受けました。

そこへ要介護者の漫画家の父が現れ、風呂場にいたルシウスを外国人のヘルパーだと勘違いし、彼にあかすりやシャンプーハットの使い方を教えました。

それにまたもや敗北感を感じ、洗面所前で項垂れるルシウスを見て、真実は漫画家としてデビューするために必要な「インパクトある主人公」だと思い、急いでスケッチブックを取りに行きます。

しかし、真実が戻ってきた頃には、既にルシウスの姿はありません。何故ならルシウスは、洗面所に置かれた害虫駆除のスプレーを、誤って自分の顔に噴射しローマに帰ってしまったからです。

思わぬ依頼を受けるルシウス

その1ヶ月後。ルシウスは師匠のために、家庭用のテルマエを設計しました。シャワーとシャンプーハットもついた画期的なテルマエに、ルシウスの評判は上がっていくばかりです。

ただルシウスの顔はどこか浮かない様子で、日本で見た浴場スタイルや知識を再現しただけで、自分で考えたものではないと落ち込んでいたのです。

そんなルシウスの元に、思わぬ依頼が舞い込んできます。何と第14代ローマ皇帝プブリウス・アエリウス・ハドリアヌスから、別荘の個室風呂の設計を頼まれたのです。

民衆から暴君と呼ばれているハドリアヌスですが、実は彼はローマの平和を維持するため、属州を視察し、軍事力ではなく文化で圧倒できればいいと考えていました。

翌日。ルシウスは早速、ハドリアヌスの側近アントニヌス・ピウスの案内で、ハドリアヌスが設計した彼の別荘を視察します。

その時、アントニヌスはルシウスに「立派なテルマエを作ってくれ」とお願いしました。ルシウスは、恥も外聞もなぐり捨てて、平たい顔族からアイデアを貰おうとします。

3度目のタイムスリップ

ルシウスが別荘のテルマエで溺れ、タイムスリップした場所は2012年、真実が派遣社員として働く東京・新宿のショールームでした。

ルシウスは真実に硬貨を渡し、ショールームを案内させます。バブルバスやアロマキャンドルなどに感銘を受けたルシウスは、ハドリアヌスの依頼を完遂できるか不安になりました。

お腹が痛くなったルシウスは、真実の案内でトイレへ行きました。そこで体験した自動温水便座に衝撃を受けたルシウスは、ワンダーウェーブ洗浄による初めての快感が癖になりそうでした。

そのまた数ヶ月後。ルシウスが設計した、自動温水便座とバブルバス、アロマキャンドルなどを再現した個室風呂は、ハドリアヌスからとても好評でした。

ルシウスはハドリアヌスからの報奨金で、妻への手土産を買い我が家へと帰宅しますが、肝心の妻は子供を欲しがるあまり、マルクスと不倫していたのです。

ルシウスが古代ローマ帝国人だとしる真実

一方、みちこから追い出された真実は、ルシウスがショールームに現れたことで、仕事場に男を連れ込んだと上司に勘違いされクビになってしまいました。

そのため真実は実家である田舎の温泉宿へ帰る羽目になり、客である大学教授にルシウスから貰った硬貨と、ショールームに置き去りにされた彼の衣服を見せ、彼が古代ローマ帝国人であることを知りました。

そこで真実は、古代ローマ帝国について勉強し、ルシウスを主人公とした漫画を描くことにしました。

しかし、現実はそう上手くいかず、真実は母から伊丹ホテルの跡取り息子とのお見合いを勧められます。

随分前から赤字続きのため、温泉宿を閉めることになるかもしれないからです。真実は廃業寸前の温泉宿を救うため、漫画家になる夢を諦め、お見合いすることを決心します。

4度目のタイムスリップ

その頃、ハドリアヌスは、二度目の視察巡回へと旅立ち、アテネからトルコ南部の小都市アンティオキアを経て、エジプトのアレクサンドリアへ上陸します。

全ては順調に思えましたが、ハドリアヌスが身も心も委ねていた愛人アンティノーをナイル川で亡くしてしまい、ハドリアヌスはすっかり生きる気力を失ってしまいました。

そんなハドリアヌスを立ち直らせるべく、アントニヌスは妻の不倫が原因で酒浸りとなっていたルシウスに助けを求めます。

ハドリアヌスの元へ馳せ参じたルシウスは、彼を元気づけるための策を考えるより先に、まず故障した風呂を修理しようとしました。

しかし、そこで溺れ、ルシウスは再び日本へタイムスリップし、次に行き着いた先は、真実がお見合い相手とデートしに来たワニ園でした。

そこでルシウスは、温室の仕組みとバナナに感銘を受け、ハドリアヌスがアンティノーと食した思い出のバナナをローマに持ち帰ろうとします。

しかし、真実と一緒に温泉街で遊んでいるうちに、ルシウスが持っていた種入りのバナナは野生の猿に盗まれてしまいました。

それを追いかけたルシウスは、開放感ある屋外の温泉に感銘を受けつつ、バナナがそのすぐそばの川に落ちているのを発見し、それを取り戻した時、ルシウスはローマへ帰ってきていました。

生きる気力を取り戻すハドリアヌス

それからしばらくして、ルシウスはナイル風のテルマエを設計し、ハドリアヌスの生きる気力を取り戻すことに成功します。

さらにハドリアヌスは、アンティノーの化身としてナイル川から持ち帰ったワニが元気を取り戻したことと、ナイルで味わったバナナを再び食すことができてとても喜んでいました。

ルシウスは思いきって、ハドリアヌスにこのテルマエを設計できた真実を伝えようとしましたが、ハドリアヌスは、反乱を起こした北方の蛮族の制圧へと向かってしまいました。

ローマは長い間、ドナウ川を居住区とする蛮族たちに苦戦を強いられていて、その戦いは3年にも及びました。

紀元前135年。ハドリアヌスは、ルシウスに書状を送りました。「次期皇帝候補のルキウス・ケイオニウス・コンモドゥスを養子にとろうと思う」と最初の事業として、民衆向けの大浴場を作らせようと考えていました。

目的は過去の皇帝のものを凌駕した、素晴らしいテルマエをルシウスに作ってもらい、ケイオニウスに対する民衆の支持も得ることでした。

ですが、ケイオニウスは女癖が悪い軟弱な男で、民衆から軽蔑されていて、ルシウスはケイオニウスに直接会いに行き、辞退を申し出ます。

しかし、そうなると、ハドリアヌスの意に背くことになり、反逆罪として極刑に処されることになります。葛藤するルシウスの元に、彼のせいで仕事を失ったと逆恨みするテルマエ技師が襲来してきます。

『テルマエ・ロマエ』の最後と結末

5度目のタイムスリップ

揉み合いの末、ルシウスはそばにあった井戸の中へ転落し、真実がいる温泉宿へタイムスリップします。

ルシウスは初めての岩盤浴に感動しつつ、真実の父と温泉宿の常連客の男たちに連れられ、以前見た屋外の風呂へ入浴しますが、その温泉は人間の傷を治癒する効能があることを知りました。

そこでルシウスは初めての温泉卵を堪能し、これは美味だと感動しました。その後、常連客の男が持っていた腐った酒を飲まされ、悶絶します。

その時ルシウスは、偶然ラテン語を勉強中の真実と再会し、彼女が飲ませてくれた毒消しの湯のおかげで回復したものの、急に酒が回って湯の中へ落ちました。

ルシウスは自分を抱きとめてくれた真実と一緒に、ローマへ帰還します。ルシウスはアントニヌスと真実の制止を振り切り、ケイオニウスのテルマエ建造を辞退します。

ハドリアヌスに絶縁されたルシウスは、真実がいるローマへ戻る道中、戦地にも傷を治癒する効能がある鉱泉があることを発見します。

帰宅後、ルシウスは真実から、アントニヌスがパンノニア属州へ5年間派遣されることになったと知らされました。

真実を連れ去ろうとしたケイオニウスを、アントニヌスが力尽くで止めたことが原因でした。

しかし、真実が知っているローマの史実によると、パンノニア属州へ派遣されたのはアントニヌスではなく、ケイオニウスです。そこでケイオニウスは疫病にかかり、彼の亡き後にアントニヌスが皇帝になるはずでした。

つまり、このままアントニヌスが皇帝にならなければ、ハドリアヌスは神格化されません。何故ならハドリアヌスを嫌い、彼の神格化に反対する元老院を説得し、彼の神格化を認めさせたのはアントニヌスだからです。

ハドリアヌスが神格化されなければ、彼の業績が抹消されるだけでなく、後世まで愚かな王という烙印を押されることになります。

ルシウスと真実の別れ

そう話す真実の言葉を信じたルシウスは、ケイオニウスにハドリアヌスの神格化を頼みましたが、まともに取り合ってくれません。

それどころか、ケイオニウスに自らの力でハドリアヌスに認められたのではないことを言い当てられ、ルシウスは自暴自棄になってしまいます。

そんなルシウスに、真実は「あなたは無能なんかじゃない、何も恥じることなんてない」と言いました。真実の言葉で自分を取り戻したルシウスはアントニヌスに、疲労困憊の兵士たちを癒す湯治場の建設を提案します。

アントニヌスの了承を得て、ルシウスはハドリアヌスにも、彼が考案したと嘘をつき提案しました。ハドリアヌスはこの案を採用し、ルシウスは早速、真実と奴隷たちと一緒に、湯治場の建設に取り掛かりました。

そこへ、真実を探しに来た父親と常連客の男たちが登場し、彼らが助っ人になってくれたおかげで、ルシウスは難航していた湯治場の建設に成功し、ローマ軍の勝利に貢献しました。

祝宴の夜、ルシウスは真実に感謝を述べ、「お前と出会えてよかった」と初めて彼女の前で笑顔を見せました。

真実が嬉し涙を流した時、彼女の手が透けていきます。それを見たルシウスは、自分がローマに戻る時は決まって涙を流した時だと思い出しました。

ルシウスと別れた後、真実たちは現代へ帰還し、真実は恋に落ちたルシウスへの想いを馳せながら、彼と一緒に見た夜空を眺めました。

1ヶ月後。兵士たちやルシウスと共にローマへ凱旋したハドリアヌスは、勝因である湯治場の建設を提案したアントニヌスを讃え、属州への派遣を取り消しました。

そしてハドリアヌスは、湯治場を建設したルシウスを呼び出し、民衆の前で彼を称賛しました。

『テルマエ・ロマエ』感想まとめ

映画『テルマエ・ロマエ』の感想をまとめました!

「古代ローマ×風呂」という斬新なアイデアを、大型資本で作り上げたのがすごい!
しかも日本人俳優で映画化するというのも思いつかなかった!

あべちゃんがほんまに良い!
何度も見れる作品でした!

気軽に何も考えずに楽しめる、素敵な作品!
そして阿部寛かっこいい!

『テルマエ・ロマエ』
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まとめ

映画『テルマエ・ロマエ』のあらすじを、ネタバレあり(詳しく)とネタバレなし(簡単)で解説してきました!

最後の結末までご紹介してきましたが、愛国心が強いローマのテルマエ技師がタイムスリップをし、現代の日本人との出会いを機に、ローマの風呂文化を変えていくとても面白い作品でしたね♪

何度も見たくなってしまう映画です!

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