乙事主はなぜタタリ神になった?もののけ姫を徹底考察!

スタジオジブリの名作『もののけ姫』には、人間と自然の対立という大きなテーマが描かれています。

その中でも、巨大な猪神「乙事主(おっことぬし)」がタタリ神へと変貌する場面は、多くの視聴者に強烈な印象を残しました。

「なぜ乙事主はタタリ神になったのか?」という疑問は、映画を鑑賞した人が必ず抱く大きなテーマの一つです。

本記事では、この謎に迫るとともに、乙事主のキャラクターや、作品全体における意味を徹底的に考察していきます!



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この記事の監修者
つくつく

映画鑑賞は年間100本以上映画ブログ運営4年

中学生の頃に『スターウォーズ』に感動して以降、
映画の沼にハマり続けて20年。
結婚・出産後も年間100本は必ず鑑賞中。
Filmarksアカウントにも鑑賞レビューを掲載中。

目次

乙事主タタリ神化の背景と理由

乙事主とは――誇り高き猪神の王

乙事主は500年以上の時を生きた猪神族の王です。

視力は衰えてほとんど見えませんが、鋭い嗅覚で周囲を察知することができます。

彼の最大の特徴は「誇り高さ」。

一族を率いる長として、仲間を守り抜くことを使命とし、自然の秩序を守ろうとする強い意志を持っています。

一見すると恐ろしい姿ですが、アシタカに対して「森を守るために生きろ」と助言を与えたり、サンを自分の“眼”として信頼するなど、理知的で温かな心を持つ存在であることが分かります。

この二面性が、乙事主を単なる“怪物”ではなく、物語を象徴する重要なキャラクターにしているのです。

乙事主がタタリ神になった理由

乙事主のタタリ神化には複数の要因が絡んでいます。

彼は本来、理性を備えた誇り高き神でしたが、次第に感情の暴走に呑み込まれていきました。

  • 人間への激しい憎しみ
    森を伐採し、自然を侵略する人間たちに対する怒りが長年積み重なり、ついに理性を超えてしまいました。
  • 仲間の死と死への恐怖
    一族が虐殺される光景を目の当たりにし、守れなかった無力感と自らの死への恐怖が極限まで高まりました。
  • 自然の守護者としての葛藤
    「自然を守る」という使命を果たせない状況が、彼の精神を追い詰めていきました。守護者であるはずの神が闇に堕ちるという、悲劇的な構図がここにあります。
  • 頑固さと誇りの裏返し
    「絶対に人間に負けたくない」という誇りの強さが、逆説的に“恨み”へと変質しました。
  • 同族と人間の区別喪失
    人間が猪の毛皮をかぶり欺瞞的に襲撃したこともあり、敵と味方の境界を見失い、狂気に呑まれてしまいました。

これらの要素が重なり合い、乙事主はついに「タタリ神」へと変貌したのです!

理知的で優しい面を持ちながらも、極限状況では憎悪に呑まれてしまう姿は、人間的な弱さとも重なります。

他のタタリ神との違い

映画冒頭に登場する「ナゴの守」もタタリ神化しましたが、乙事主との違いは明確です。

  • ナゴの守:怒りや死の恐怖によってタタリ神になった。比較的個人的な感情が原因。
  • 乙事主:一族を背負う王としての責任感や誇りが重荷となり、絶望に転落した。

つまり乙事主は「リーダーであるがゆえの悲劇」を体現しており、その絶望の深さが彼をより壮絶なタタリ神へと変えてしまったのです。

祟り神になる条件・仕組み

作中で描かれる祟り神化には、ある種の“メカニズム”が存在すると考えられます。

  • 人間の侵略や同族の死によって、怒りと憎しみが極限まで高まる。
  • 自らの死を受け入れられず、強烈な恐怖が精神を支配する。
  • 感情が理性を圧倒し、神としてのアイデンティティを失う。
  • 結果として、憎しみが形を持ち、肉体を侵食してタタリ神へと変貌する。

この流れから、“どんなに偉大な神であっても、感情に呑まれれば破壊者となる”という恐ろしい真理が描かれているといえます。


乙事主に関する他の考察

サンとの関係

乙事主はサンを自分の“眼”として頼りにしていました。

暴走する乙事主にサンが必死で触れようとする場面では、彼女が呪いを受けなかったことから「完全にはタタリ神になりきっていなかったのでは?」という解釈も可能です。

これは、彼の中に最後まで残っていた“理性”や“優しさ”を示す象徴的なシーンといえるでしょう。

エボシ・タタラ場との対立

乙事主の暴走は、タタラ場を率いるエボシ御前との戦いによって決定的になります。

人間の文明と自然の守護者との衝突は、作品全体のテーマ「人間と自然の対立・共存」をそのまま表現しており、乙事主はその縮図として描かれているのです。


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まとめ

乙事主がタタリ神となった理由は、

  • 人間に対する強烈な憎しみ
  • 仲間を守れなかった無力感
  • 自分の死への恐怖

といった複数の感情が複雑に絡み合った結果でした。

誇り高く理知的であったはずの猪の王が、最期には憎しみと狂気に呑み込まれる――その姿は、人間と自然の関係性や「理性と感情の葛藤」「生と死」という普遍的なテーマを象徴しています。

『もののけ姫』を改めて鑑賞する際には、乙事主の誇り怒り、そして最後に見せる優しさに注目すると、物語がさらに深く理解できるでしょう!

自然と人間の共存というテーマを考えるうえで、乙事主の存在は欠かせない重要な要素なのです。

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