映画『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』には、さまざまな矛盾があるとしてきされています。
その一つとして、ティラノサウルス(T-レックス)を積んだ船員がアメリカ本土に上陸する際、T-レックスが暴れて船員が全滅した、と言われています。
しかし、前後の物語の展開を考えると、疑問に思う矛盾点が多すぎるのです。T-レックスが船員たちを襲ったとはなかなか思えません。
そこで今回は、T-レックスを積んだ船員の死因について、なぜ、どのようにバラバラにされたのか、を掘り下げて考察してきます!
【疑問】T-レックスが船員を襲った?
冒頭部分で「恐竜なんて…」失笑してた連中がT-レックスの上陸でパニクって食い散らかされるんだから面白くないはずがない!
#ロストワールド #ジュラシックパーク#金曜ロードショー #金曜ロードSHOW pic.twitter.com/b97fIbQe2H— 鯛めし (@V7dygqbEloTdKCC) May 25, 2018
本当にT-レックスが船員を襲ったのか?という疑問を持たざるを得ない状況を確認しましょう。
疑問①T-レックスは麻酔が効いていて動けないのでは?
T-レックスについては、「ダーツ2本を撃って眠らせた」と、積み込みに関わった人が発言しています。
しかし、麻酔薬で眠らせたのですが、どうやら2本打ったせいで、
「呼吸が止まったので、拮抗剤をつい大量に…」と、付け加えます。つまり、麻酔を撃ちすぎて呼吸が止まったので、麻薬拮抗剤を打ったところ、T-レックスは錯乱状態に陥って船員たちを襲った、という説明です。
少なくとも、T-レックスは動けた可能性がありますね。
疑問②T-レックスは上陸時檻の中にいたのにどう襲う?
船が本土に上陸したとき、船員はバラバラで全滅でしたが、T-レックスはしっかり檻の中にいて、扉も閉まっていました。
檻の中にいたT-レックスがどうやって檻の外に出て船員たちを襲い、さらにまた檻の中に戻ったのでしょうか?
密室ミステリ―ですね…。
疑問③T-レックスのサイズでは操舵室に入れないのでは?
船員たちの死体として、
- 操舵室の操縦桿を握ったままの手だけが残されたもの(残りは食いちぎられた)
- T-レックスの檻の開閉ボタンを握ったまま倒れているもの(腕しか映らない)
の2つの描写がありますが、いずれも、その遺体以外はすべて船内は非常に綺麗で荒らされた様子がほとんどありません。T-レックスほど大きな恐竜であれば、操舵室に入ることも一苦労で、普通は操舵室ごと破壊しないと中にいる人は襲えません。
相当、器用に操舵室の入口から口を突っ込んで食べない限りはまあ難しいですよね…。本当にT-レックスが襲ったのかな?と見ていて疑問に思う気持ちがよくわかります。
【考察】バラバラになった船員の死因は?
今夜は伝説の恐竜映画「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」‼️暴れまくる大型肉食恐竜🍖ティラノサウルスさんは体長12.6m体重8トン😰時速40キロのスピードで襲われたら💨ウサギの僕は瞬殺か、もしくは相手にされず助かるかもですー🙌そして油断している所をコンピーさん集団に…😭😭 pic.twitter.com/5m4eisrYxi
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) May 25, 2018
T-レックスが襲ったのかどうかも含めて、バラバラになった船員たちの死因を考察します。
考察①空飛ぶ恐竜が襲った
もはや、先ほど確認した疑問点を解決するためには、T-レックスが襲ったのではなくて、別の恐竜が襲ったと考えるほうが自然です。なかでも、
T-レックス移送中に空飛ぶ恐竜が船員たちを襲った
と考察もできます。
実は、本作『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』のラストシーンで咆哮している恐竜が、翼を持った空飛ぶ恐竜プテラノドンです。本作でのプテラノドンの登場はこのシーンのみです。
3作目へつながるシーンではあるのですが、同時に「実は、私たちが襲ってましたよ」的なネタバラシになっていたのかもしれませんね(;^_^A
いずれにしても、プテラノドンなら、船内をそれほど破壊せずに船員を襲うことができ、かつ上陸時には飛び去っているので証拠が残りません。
この死因の考察はあり得りえそうです。
考察②船内に乗せられていた他の恐竜が襲った
T-レックスを積んだ船には、
実はT-レックス以外の他の小型恐竜も乗せられていて、それらが船員を襲った
という死因の考察も可能です。
例えば、ラプトルのような比較的小型の肉食恐竜がこっそり船に忍び込んでいたとしたら、船員たちを襲ってバラバラにしていてもおかしくはないですね。
ただし、他の恐竜も乗っていたという描写や説明は全くありませんし、匂わせているシーンもありません。それに、仮に乗っていたとしても、上陸したときに姿は見当たらなかったのでどこに消えたのか、という新たな疑問も出てきますね。
船員の死因に関するこの考察は、すこし厳しいようです…。
考察③なんとか檻に戻して息絶えた
今夜は伝説の恐竜映画「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」‼️暴れまくる大型肉食恐竜🍖ティラノサウルスさんは体長12.6m体重8トン😰時速40キロのスピードで襲われたら💨ウサギの僕は瞬殺か、もしくは相手にされず助かるかもですー🙌そして油断している所をコンピーさん集団に…😭😭 pic.twitter.com/5m4eisrYxi
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) May 25, 2018
考察3つ目はかなり無理やりな説ですが、
T-レックスに襲われた船員がどうにかしてT-レックスを檻に戻して、
扉を閉め終えたところで息絶えた
という考察です。
T-レックスが船員を襲ったとすると、檻の中にいたのに襲えた理由については、これで一応説明がつきます。錯乱状態のT-レックスをどうやって檻に戻したのか…がかなり気になりますが、そこはどうにかしてやってのけたということで、なんとか扉を閉めたのでしょう。
劇中に映し出されていた、檻の開閉スイッチを握ったまま息絶えていた船員はヒーローですね。T-レックス野放しのまま上陸することはなんとか避けたわけです。結局、別の人が檻を開けちゃいますけど^_^;
しかし、船内、特に操舵室が破壊されず綺麗すぎる疑問については、解決されません…。結局は、
所詮、映画ですから
という結論に落ち着いてしまいますね。かなりファンタジーに考えないと物語のつじつまが合わないことから、大きな制作ミスと言えますが、それも映画としての良さとして受け入れるしかなさそうです(*´ω`*)
まとめ
映画『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』で、T-レックスを積んだ船の船員の死因は何なのか、なぜバラバラなのか、について考察してきました。結論、
- 船員は空飛ぶ恐竜プテラノドンに襲われた
- 船員はT-レックスに襲われたが、船員がなんとかT-レックスを檻に戻してから息絶えた
という2つくらいが考えられそうな考察でしたね。
どちらも明確な描写がないため、あまりしっくりとは納得できませんが、それはそれでこの映画の面白さとして受け入れていきましょう(*´ω`)