2014年に日本で大ヒットしたディズニー映画『アナと雪の女王』の英語タイトルは『Frozen』です。
Frozenの意味は『凍った』なのですが、邦題に慣れてしまうと英語タイトルに違和感を感じてしまいますね。
なぜ日本では『アナと雪の女王』になったのでしょうか?
そこで今回は、
- なぜ『アナと雪の女王』という邦題になった?
- 邦題の意味は?
- 原題『Frozen』の意味や邦題との違いは?
について調べていきたいと思います。
なぜ『アナと雪の女王』という邦題になった?
今年も冬到来!金ローで「アナと雪の女王」1・2放送、クリスマスをテーマとする2作もhttps://t.co/baes0HGHDT#金曜ロードショー #金ロー #アナと雪の女王 #アナと雪の女王2 #家族の思い出 #美女と野獣 #ベルの素敵なプレゼント pic.twitter.com/WkOWMXR65o
— 映画ナタリー (@eiga_natalie) November 7, 2024
日本で社会現象となるほどヒットした『アナと雪の女王』は、ヒットの裏に日本にマッチした邦題があったからと感じました。
もし原題のまま映画が公開されていたとして、作品はとても面白いですが、記録に残るようなヒットとなったかはわかりません。
アナ雪はダブルヒロイン
【真実の愛】本日3月14日で映画『アナと雪の女王』日本公開10周年
— ライブドアニュース (@livedoornews) March 13, 2024
アレンデール王国の王女エルサを救うため、妹のアナが奮闘するストーリー。『レット・イット・ゴー』などの楽曲も話題となり、興収254.7億円の大ヒットを記録した。2026年には『アナと雪の女王3』が全米公開予定。 pic.twitter.com/6DtqoyWjmb
邦題を考えたのは、ウォルト・ディズニー・ジャパンの宣伝プロデューサー・廣村織香さんでした。
廣村さんは、
『ディズニーアニメーション初のダブルヒロインだったので、2人のヒロインに注目してもらえる題にしようと思った』
と話していました。
確かにディズニー映画でダブルヒロインというのには驚きましたよね!
アナとエルサ、2人の主人公がいるということが邦題を見るだけでわかりますし、観客の興味を掻き立てたのかもしれません。
日本人の目線で考えられており、日本でのヒットに繋がったんだなと思いました。
多くの人に興味を持ってもらえる邦題に
『アナと雪の女王』は世界的童話作家のハンス・クリスチャン・アンデルセンの『雪の女王』を元に作られた作品です。
『雪の女王』
— まく📚読書垢 (@run_punpun) January 12, 2024
アンデルセン/原作
アンシア・ベル/再話
ヤナ・セドワ/絵
BL出版
悪魔の鏡の破片が目と心臓に入ってしまった少年カイ。カイは雪の女王によって連れ去られてしまう。カイと仲の良い少女ゲルダはカイを探しに行くことに。
幻想的でファンタジックな絵が非常に美しい本。#まくの絵本紹介 pic.twitter.com/ufc0peCsmq
話の内容自体は全く違うのですが、彼の作品に着想を得たということでアンデルセンファンも気になる作品となったのかもしれません。
アンデルセン作の童話は世界的に有名なものばかりですし、目の付け所がいいですよね。
考えてみると日本では『~の女王』という題を歌や映画などにつけることが多く、親しみを覚えやすいのかなと思いました。
そういったことを踏まえて邦題をつけたことで、普段ディズニー映画を見ないという人たちにも『アナと雪の女王』のアピールができたのではないでしょうか。
原題『Frozen』の意味や邦題との違いは?
アナと雪の女王の原題は『Frozen』ですが、製作側はどんな思いを込めて題を付けたのでしょうか?
『Frozen』の意味を探っていきたいと思います。
Frozenの意味は?
【特別上映】
— ْ (@_fantasysprings) October 30, 2024
11月1日より、シネマイクスピアリでは、ディズニー映画『アナと雪の女王』が毎日5〜6回上映されます。(11月14日まで)
映画館の大スクリーンでアナとエルサの心温まる物語が楽しめます☆https://t.co/hB7ciaI12e pic.twitter.com/ApgDn7CSyE
アナと雪の女王の原題『Frozen』は、単語自体は凍った・冷たいという意味です。
エルサの力で国が氷の世界となってしまったこと、そして彼女の心が深く閉ざされたことを映画のタイトルで表したかったのではないでしょうか。
元々、映画のタイトルは『The Snow Queen』だったそうなのですが、製作側の意向で『Frozen』になったのだとか。
映画の内容を考えるとまさにFrozenですし、スタンダードに感じるThe Snow Queenよりもインパクトを感じますね。
日本では『アナと雪の女王』という題が浸透していますが、こうして原題について調べてみると『Frozen』でも違和感なく受け入れられます。
タイトルと主題歌の繋がり
アナと雪の女王の主題歌は、イディナ・メンゼルさんの『Let it go』です。
イディナ・メンゼルのドキュメンタリーすごかった。80分間で何回も号泣してしまった・・・。
— Harry (@Harry_bb8) January 22, 2023
等身大の彼女の素晴らしさ、RENTに選ばれてから、アナ雪に至るまでのキャリア。
彼女が魂を込めて歌う名曲の数々。
アナ雪好きやミュージカル好きはもちろん、とにかくみんなに見てほしい。 pic.twitter.com/8c0JkxFQeX
王女として生まれ、両親の期待に応えようと自分を押さえつけて生活してきたエルサは、妹のアナと言い争いの末、感情や能力が爆発してしまいました。
そんな苦しんできたエルサの苦しみを『Let it go』は表しています。
エルサはまさにFrozenされた自分の心を解放したということ。
原題と主題歌の密接な繋がりに納得しました。
邦題の違いは文化の違い?
ディズニーの名作映画を9月から順次お届けしてきたシネマイクスピアリの特別上映企画。
— イクスピアリ®【公式】 (@ikspiari_tw) November 2, 2024
最後の作品『アナと雪の女王』の上映がいよいよ始まりました!
日本公開10周年のアニバーサリー・イヤーでもある今年、名曲ぞろいの大ヒット作とスクリーンで再会できるのは11/14まで♪
https://t.co/2d46UER1Kf pic.twitter.com/7WKfmQFllV
欧米では言い切ることが重要視されており、日本のように『~の~』というような題をつけることはあまりありません。
日本で大ヒットした映画『天使にラブソングを』は、原題が『Sister Act』です。
原題はシスターたちのパフォーマンスと解釈できますが、邦題は映画の内容をアピールしているように思えませんか?
よく『天使にラブソングを』というエモい邦題を考えついたなと思いますが、日本人にしてみると『Sister Act』だと端的すぎると感じそうです。
欧米は言い切ることが重要視されると説明しましたが、きっと題を見ただけで映画の最も重要な部分がわかることを好むのでしょうね。
欧米の言い切る題もシンプル端的だと思いますし、日本のように風流にアレンジするのも素敵だと思いました。
まとめ
【TV情報】
— ْ (@_fantasysprings) November 8, 2024
『モアナと伝説の海2』公開記念!#金曜ロードショー では、3週連続ディズニー作品が放送されます☆
❄11月29日『アナと雪の女王』
❄12月6日『アナと雪の女王2』
❄🌹12月13日『アナと雪の女王/家族の思い出』『美女と野獣/ベルの素敵なプレゼント』https://t.co/I1YHntpvpt pic.twitter.com/ZofVcBLDBl
なぜ『アナと雪の女王』という題にしたのか、邦題の意味、原題の意味について考察してきました。
結論とすると、
- ダブルヒロインなので2人のヒロインに注目してもらうため
- ディズニー映画を見ない人々にも興味を持ってもらうため
- 原題『Frozen』は凍った国、エルサの閉ざされた心を表している
- 原題と邦題は文化の違いによるもの
ということになります。
今まではあまり考えることなく邦題を受け入れていましたが、原題が全く違うこともあることに驚きました。
今後は両方の意味を理解して映画を見たいと思います。