映画『タイタニック』の最後・ラストシーンを考察!ローズは死んだの?それとも夢?

映画『タイタニック』の最後のシーン、ラストシーンの意味を考察します。

とても気になる終わり方でしたよね。最後ローズは死んだのか、それとも夢を見ているだけなのか、見る人によってどう捉えるか異なってくると思いますが、ここでは一気に考察してしまいます。

それでは早速確認していきましょう!

目次

最後のシーン(ラストシーン)を振り返る

映画『タイタニック』の最後のシーンは、2つありました。まず1つ目は、ジャック・ドーソンとの恋物語を語り終えた後、

  • ローズがこっそり持っていた「碧洋のハートを海に優しく掘り投げる」シーン

です。

挿入された音楽と相まって、とても切ないシーンでしたね。

もう一つのシーンが最後の最後のシーンで、

  • ローズがベッドに横たわり目を閉じると、当時のタイタニック号に場面が変わり、
    たくさんの人に祝福されながらジャックとの再会を果たす

というシーンです。

https://twitter.com/_film_L/status/1165998152832274433?s=20

このシーンが最後の追い打ちで、毎回涙なしでは観られません…。思い出すだけでも胸が苦しくなりますが、この2つのシーンを考察してみます。

考察①なぜ碧洋のハートを海に捨てたのか

ジャックへの感謝の気持ちと過去への区切り

年老いたローズが、「はっ」と言って笑顔で碧洋のハートを海の中へ優しく掘り投げると、碧洋のハートは瞬く間に海の底に沈んでいきます。これを観て、とっさに、

  • ローズは碧洋のハートをジャックに届けた

のだろうと考えました。今回、この碧洋のハートを探し求めていたトレジャーハンターが、偶然にもジャックが描いた絵を発見し、自分がモデルだと主張したローズがジャックのことについて初めて誰かに語ることになります。

つまり、この碧洋のハートは、ジャックの描いたデッサンを見つけ、ジャックとの大切な思い出を84年越しに初めて誰かに話すきっかけとなったのですね。

また、碧洋のハートは、唯一ローズとジャックをつなぎとめるもの、いわば形見のようなものだったと思います。救出された後ローズは苦しかったであろう生活も、この碧洋のハートを見る度に、当時のジャックとのことを思い出し、何とか踏ん張って生きてきたのでしょうね。

ジャックとの思い出と、ローズ・ドーソンとして生きてきた84年間の人生が詰まった碧洋のハートは、101歳までジャックと約束した自由な人生を生きてきたローズにとって、ジャックのデッサンをもう一度見ることができ、さらに誰かに話を共有できた時点で、不要なものとなったのかもしれません。

もともと、高い宝石を価値あるものと捉える貴族の価値観は、ローズには合っていませんでした。そもそも、ダイヤモンドネックレスである碧洋のハートも、宝石としての価値ではなく、ジャックとの思い出の品として見ていたでしょうね。

考察②ローズは最後に死んだのか?

https://twitter.com/mina_blueheart/status/935307622852411392?s=20

もう一つの最後のシーンで、ローズはベッドで横になり目を閉じてジャックと再会しますが、このとき、

  • 最後、ローズは死んでしまい、ジャックに再会できた

とする考察があります。死んだと考察される根拠はそれなりにありまして、

  • ジャックが死ぬ間際にローズに伝えた通りの死に方になっている
  • ローズがジャックに再会するシーンに登場する人々は全員船が沈んだ時に死んだ人ばかり

ということが挙げられます。

根拠①ジャックが死ぬ間際に伝えた通りの死に方

まず、ジャックは死ぬ間際にローズに

君はたくさん子どもを作って、成長するのを見守るんだ。そして、年老いて、老婦人となって、温かいベッドで死ぬんだ。今夜、ここで、こんなふうに死ぬんじゃないよ

と言って、生き抜くように励ますのです。

確かに、ローズはこの通り、年老いて温かいベッドで眠りについているように見えます。ジャックとの約束を守って天寿を全うして亡くなったのだ、と捉えるとロマンチックですよね。

根拠②祝福してくれる人は全員船とともに亡くなった人たち

また、もう一つの根拠としては、ローズがジャックと再会するシーンで、多くの人から祝福されていますが、全員船が沈んだ時に亡くなった人なのです。それは、タイタニックを設計したトーマス・アンドリュースや、銃で自殺してしまったマードック一等航海士、です。

生き延びたローズの母親や婚約者のキャルは登場しません。つまり、ローズは思い出の人たちが集まる死後の世界に旅だったのではないか、と考察できますね。

考察③ローズは夢を見ているだけなのか?

一方で、同じシーンについて、

  • ローズは死んでおらず、夢を見ているだけ

という考察の仕方もできます。その根拠として、

  • セリーヌ・ディオンが歌う主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」の歌詞

が挙げられます。

根拠「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」の歌詞

実は、この主題歌の歌いだしが、

Every night in my dreams(毎晩夢の中で)

I see you, I feel you,(私はあなたに会い、あなたを感じ) 

That is how I know you go on(そして私はあなたが生き続けていることを知る)

引用元:MY HEART WILL GO ON 歌詞より

となっていて、まさしく「毎晩夢で会う」と言っているのですね。しかも、この曲やメロディーは映画『タイタニック』のために作られ、歌詞も映画のために書き下ろされたものです。

主題歌と映画がリンクしているという大前提に基づけば、かなり信憑性の高い考察になるのではないでしょうか。

ローズが毎晩この夢を84年間見続けていたなんて、そんな考察もかなりロマンチックですよね。

ジェームズ・キャメロン監督の意見

このローズの最後の生死については、ファンも気になるところですので、インタビューでジェームズ・キャメロン監督が質問されたことがあります。

監督の答えは、

  • 「亡くなったか生きているかは知らなくていい」

でした。つまり観た人の想像にお任せ、ということですね。

もやもやしてしまいますが、個人的には、ローズは亡くなったのではないかと思います。最後の最後にやっと出会えた、そう考える方がロマンチックじゃないですか(*´ω`*)

『タイタニック』
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まとめ

映画『タイタニック』の最後のシーン、ラストシーンについて、ローズは死んだのか夢を見ているだけなのか、を考察してきました。

  • ジャックが伝えた通りの死に方で、亡くなった人ばかりに祝福されているので、
    ローズは亡くなった
  • 主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」の歌詞には、「毎晩夢であなたに出会う」とあるので
    ローズは夢を見ているだけ
  • ジェームズ・キャメロン監督は、ローズの生死について「知らなくていい」という考え

という考え方があることがわかりましたね。どちらの結末でもロマンチックです。何度も観たい映画ですね♪

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