【沈黙のパレード】増村の最後は回想?ゴミ回収シーンを考察!

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映画『沈黙のパレード』のラスト、増村のゴミ回収シーンにはどんな思いが込められていたのでしょうか?

映画版では増村の背景があまり描かれなかったので、彼がどのような人物なのかも気になりますね。

そこで今回は、

  • 増村のゴミ回収シーンは回想?どんな思いが込められている?
  • 増村にはどんな背景が?
  • 増村の家族への愛

について考察していこうと思います。

ネタバレを含みますのでご注意ください。

この記事の監修者
つくつく

映画鑑賞は年間100本以上映画ブログ運営4年

中学生の頃に『スターウォーズ』に感動して以降、
映画の沼にハマり続けて20年。
結婚・出産後も年間100本は必ず鑑賞中。
Filmarksアカウントにも鑑賞レビューを掲載中。

目次

増村の最後のゴミ回収シーンは回想?

【考察】ゴミ回収シーンの意味

映画『沈黙のパレード』のラストは、ゴミ回収業者となった増村が幼い女の子からゴミを受け取るシーン。

このシーンについては、とても切なくてこの映画の中で一番泣けたという声も少なくありません。

時系列含めて、このゴミ回収がどういうシーンなのか、映画では明確に説明されていませんでした。

考察としては、

ゴミ回収シーンは回想ではなく、
もし優奈ちゃんが生きていればこの子のように元気に育っていたはず、という思い。

だと考えました。

つまり、ゴミを届けにきた子は優奈ちゃんではなく、別の女の子です。

増村の女の子への優しい眼差しが、自身の姪っ子を重ね合わせていると私は考えました。

蓮沼が15年前に手をかけた優奈ちゃんの伯父である増村は、優奈ちゃんの事件後に大切な妹までも失い、それ以後は蓮沼への強い恨みを抱えて生きてきた人物。

私もラストシーンの部分で最も心を締め付けられてしまいました。

増村の家族を愛する思い、失ってしまった悲しみを想像すると思わずポロっときてしまったという方も多かったでしょう。

映画では増村についてあまり詳しく描かれておらず、最後のシーンに増村の思いを込めたのかなぁと考えました。

原作小説の増村

原作小説だと増村について深堀されているので、どんな背景があるのかよくわかります。

私は原作を読みましたが、原作でも増村の告白部分で涙したような記憶が…。

原作を読んでみたいという方は、ぜひ増村の告白部分に注目して読んでみて下さい♪

増村にはどんな背景が?

原作で詳しく書かれていた増村の背景ですが、映画版では省略されている部分があり、増村という人物がどんな人生を歩んできたのかわからないままでした。

ここでは増村について詳しく解説していこうと思います。

父違いの妹のため

増村栄治は幼い頃に両親が離婚し、母親と暮らしていましたが、母親は増村が8歳の時に再婚しています。

その再婚相手と母親との間に生まれたのが、後に優奈ちゃんを産む妹の由美子です。

しかし、継父は再婚から5年後に亡くなり、母親は女手一つで増村と由美子を育てていました。

中学を卒業した増村は電機メーカーに就職して実家を離れたものの、給料の大半を実家の母親と由美子のために仕送りするなど、家族想いな面をのぞかせています。

それからしばらくし、妹の由美子は高校生になりましたが、母親が病死する不幸に見舞われました。

由美子を寮のある学校に編入させ、増村は学費のために必死に働いていたのです。

増村には服役した過去が

ある時、増村は隣人トラブルを起こしてしまい、傷害致死罪に問われてしまいます。

由美子は家族想いの優しい兄の情状酌量を求めていましたが、増村は懲役3年の刑に処されることに。

服役中も手紙などで増村と由美子は交流していました。

無事に高校を卒業した由美子は就職し、就職先の子会社から出向していた本橋誠二との結婚話が浮上したのです。

増村は自分に前科があることが由美子の人生をひっぱることに不安を覚え、今後は兄がいることを他言しない約束をして結婚を認めました。

優奈ちゃん事件後

由美子は結婚して優奈ちゃんを産み、小さいうちは増村に会わせていましたが、次第に手紙や写真で成長を知らせていました。

そんな時に起こったのが、優奈ちゃん行方不明事件だったのです。

事件の容疑者として逮捕されたのは、由美子の夫の工場に勤めていた蓮沼だったのですが、裁判の末、蓮沼は証拠不十分で無罪となりました。

これにショックを受けた由美子は、自ら死を選び、増村は大切な妹と姪を失ったのです。

増村の背景はとても壮絶で悲しい過去が隠されていたことがわかりますね…。

増村の家族への愛

『沈黙のパレード』の登場人物の中で、誰よりも強い心を持っていたのは増村だと思いました。

妹と姪を奪った蓮沼に対し激しい復讐心を持っていたものの、就職した廃品回収会社で蓮沼に出会います。

普通の人間なら、家族の仇である人物と仲良くなんてできませんよね。

しかし、復讐の機会を伺うため、増村は蓮沼と親しくなりました。

そして『並木沙織行方不明事件』が起こり、蓮沼も姿を消してしまうのですが、3年後に事態は急展開を迎えます。

蓮沼から連絡があり、しばらく自宅に泊めることとなった増村は、この機会を最後のチャンスと思ったのかもしれません。

憎き仇を最も近くに置き、姪を殺したことも証言させるなど、増村の強さに驚かされました。

自ら手を下したい気持ちを抑制し、商店街の人々に協力するところも強靭さを感じます。

復讐をしても家族は生き返ることはないけれども、前を向いて歩くことは増村にはできなかったのではないでしょうか。

妹と姪の幸せを深く祈っていたからこそ、ゴミ回収のラストシーンは人々の心に響くものがあったのだと思います。

増村を演じたのは酒向芳!

増村栄治を演じたのは、俳優の酒向芳(さこうよし)さんです!

酒向芳さんは、1958年11月15日に岐阜県で生まれ、『オンシアター自由劇場』に入団して演劇の世界に。

かなり長い下積み生活を送り、酒向芳さんが役者のみで生活ができるようになったのは、50歳を過ぎてからだったそうです。

2018年の映画『検察側の証人』、2020年の映画『カイジ ファイナルゲーム』などでの怪演が記憶に新しいので、全その事実に驚きました…。

『沈黙のパレード』でも、増村という陰のあるキャラクターを酒向芳さんらしい演技で表現されていたのではないでしょうか。

これからも酒向芳さんの活躍を期待しましょう!

まとめ

『沈黙のパレード』増村のゴミ回収シーンは回想なのか、どんな思いが込められているのか考察してきました。

結論とすると、

  • ゴミ回収シーンは女の子に姪っ子の姿を重ね合わせていた
  • 増村は給料の大半を仕送りするなど家族想い
  • 増村は傷害致死で服役した前科あり
  • 増村は姪っ子の成長を手紙や写真で見ていた
  • 増村は蓮沼に絶対復讐するという強い心を持っていた
  • 増村を演じたのは、俳優の酒向芳さん

ということになります。

ゴミ回収シーンは短いでしたが、増村の願いが込められ、深い思いを感じる素晴らしいシーンでしたね。

みなさんもラストシーンに注目して『沈黙のパレード』をご覧になってみてはいかがでしょうか?

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