映画『万引き家族』には様々な問題を抱えた人物が登場し、物語をより深いものにしてくれます。なかでも「4番さん」という男性が登場し、出演時間が短いながらも私たちに強烈な印象を残します。
今回は
- 4番さんは何者なの?なぜ喋れないのか
- 亜紀のバイト内容は?
について考察していきます!ネタバレを含みますのでご注意ください。
4番さんは何者なのか?(障害者?なぜしゃべれない?)
【映画 #万引き家族 地上波初・本編ノーカット放送中!】
— 【公式】フジテレビムービー (@fujitv_movie) July 20, 2019
“4番さん”を演じた池松壮亮さんは是枝監督について、「今作を観て、はて是枝さんはどこまで行くつもりなのか、はたまた行かないつもりなのか、わからなくなってしまいました」と語っています。 pic.twitter.com/T62Iq4ZDPS
4番さんは障害者?しゃべれない理由は?
4番さんは亜紀のバイト先の常連さんです。
それ以外は年齢、職業など一切不明です。
話すことが出来ないようで、ジェスチャーでコミュニケーションをとっています。しかし、話せない原因は作中では詳しく語られていません。
考えられるとしたら、
- 先天性の障害
- 吃音障害
- ストレス性の障害
などなど…。詳細は不明です。
4番さんは何者?
亜紀の常連客であることは間違いないのですが、映画の中では
4番さんと亜紀には、仕事上の関係以上の
心の交流がある
様子が描かれています。
トークルームで、4番さんの拳が赤くなっており、片方の目だけ赤く充血している場面があります。
亜紀が理由を問うと「自分で自分を殴った」とジェスチャーで伝わります。
- 行き場のない怒りや悲しみを自分自身に向けるような、
生き辛さを感じている人物
であることが分かりますね。
一方、亜紀も
- 実の家族からは愛されることがなく、
満たされない気持ちと闇を抱えたまま毎日を生きている
女性です。
障害を持っていることにより、4番さんには辛いことや生きにくいことがおそらく沢山あったと思われます。
その生きづらさが、亜紀にも共感できる部分があり、亜紀は4番さんをつい抱きしめたのだと思われます。同じ苦しみを抱えている者同士、通じ合うものがあったのではないでしょうか。
4番さんは亜紀にとって、ただの常連客というよりはそれ以上の存在のように思われますね。
亜紀のバイト内容は何?
万引き家族の4番さんのシーンが大好きなのですがそれにしても松岡茉優さん…はぁー好き…監督も褒めてました(ちはやふる好きって言ってた) pic.twitter.com/6oPTgyqFP2
— Y・タカギ (@why_takagi) February 8, 2019
亜紀は「JK見学店」という風俗店に勤務しています。
仕事内容は1女子高生のコスプレをし、マジックミラー越しに見ているお客さんの様々なリクエストに答えるようです。直接客と会うことはなく、客から話しかけることも禁止のようです。お店によっては衣装チェンジなどもあるようです。
ちなみに店員女子高生の衣装を着ていますが、全員18歳以上で実際の女子高生はいないそうです。
亜紀は実際に女子高生ではないですが、女子高生のコスプレをして仕事をしています。愛想もなく、あまり人気がある店員ではないようです。
また、源氏名を「さやか」にしています。
「さやか」という名前は実の妹の名前であり、妹は両親からとても愛されて育っているようです。亜紀は家出しても、両親に探してもらえず、海外に留学していることになっています。
風俗店での源氏名を「さやか」にすることにより、両親からの愛をうけて育っている妹を汚したい気持ちもあったのかもしれません。
亜紀を演じた松岡茉優さんは、役作りのために実際にお店に潜入取材して仕事内容を見学したそうです。
徹底した役作りがあって、あのようなリアルかつ、大胆な演技につながったんですね。
まとめ
今回は『万引き家族』での4番さんは何者なのか、正体と亜紀のバイトの仕事内容について考察してきました。
結果
- 4番さんは亜紀の勤務店のお客さんで発語障害がある
- 亜紀は「JK見学店」という風俗店に勤務している
と考察出来ました。
すべての登場人物に深い物語がある映画『万引き家族』を違った視点で観るのもいいかもしれません。