1995年に公開された『ショーシャンクの空に』は人気の高い作品ですね!普段映画を見ない方も名作として認識している方も多いのではないでしょうか?
スティーヴン・キングの中編小説「刑務所のリタ・ヘイワース」を映画化したこちらの作品ですが、主人公のアンディの事を着目して見ていると、アンディが刑務所に入るきっかけについて不思議に思う方も多いのではないでしょうか?
- アンディは本当は有罪なのでは?本当に無実?
- 真犯人は誰なのか?
こちらの疑問に対しての答えは作中にはありませんでしたが、気になるので考察していきましょう!
ショーシャンクの空にのアンディは本当に無実?
【本日21時】金曜ロードショーで『ショーシャンクの空に』24年ぶり地上波放送https://t.co/QxlcqkCcLg
— ライブドアニュース (@livedoornews) May 19, 2022
原作はスティーブン・キングの中編小説『刑務所のリタ・ヘイワース』。「多くの人に見てもらいたい」映画を募集し、その結果、過去2回のみ地上波で放送された本作が放送される。 pic.twitter.com/RUyhQiAsMl
【おさらい】アンディが冤罪になる経緯
優秀な銀行員として働いていたアンディ(ティム・ロビンス)が、突然、妻とその愛人殺害の容疑で逮捕されたところからこの物語は始まります。無実を訴えていましたが、終身刑を下され、ショーシャンク刑務所で服役することとなりました。
アンディは無実を主張しているのに対し、終身刑は一方的な気もしますが2名を殺害したという事実はそのくらい重いということがわかりますね。
無実を証明する証人がいた!
アンディが入所後数十年経った時にトミーという若い男性が入所してきます。
トミーはロック好きでおしゃべりで陽気な若者で、憎めないキャラクターでした。トミーは若い頃から入所と出所を繰り返していて文字が読めませんでしたが、アンディにアルファベットを教えてもらい、高卒認定を取ることができています。
そんなトミーは、アンディが有罪となった事件を知り、
トミーは以前にいた刑務所の
囚人エルモ・ブラッチが真犯人であることに気づいた
のです。
劇中でトミーは、
「銀行員の妻と愛人が殺された事件あっただろ。
実は”あれ俺がやったんだ”、
って言ってる男を知ってる。」
と、アンディとレッドに話しています。
つまり、トミーはアンディの冤罪を証明できる重大な証人なのです。
しかし、アンディは銀行員としての知識を刑務官に買われ、刑務所内の裏金の管理を任されていました。刑務官にとっては、アンディが冤罪だと証明され刑務所を出てしまうと、裏金の管理をしてもらえなくなり、とても困るわけです。
結果、所長がハドリー刑務官に命令し、トミーは口封じとして射殺されてしまいました。
アンディの無罪は本当だったのですね。これで冤罪だったということがわかりました。
アンディは実は有罪なのでは?
視聴者リクエスト企画#ショーシャンクの空に
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) May 16, 2022
✨金曜よる9時✨
巧妙に張り巡らされる伏線…
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殺人の罪は冤罪だが、脱獄しているため有罪
アンディは判決を受けた時に絶望の淵にいました。終身刑を2回分の罪を受けたことになり生きる希望が見出せないような状況にいました。
そんな中で日々の生活にある小さな楽しみというシーンでは囚人のみんなで映画を見るシーンなどがあり、少しずつ生きる希望を見出していった中で現れた「トミー」という存在は、アンディにとって生きる希望以外の何者でもありませんでした。
真犯人が別にいる。
終身刑は冤罪で外に出ることができる!
という希望ですね。
しかしその矢先に、証人であるトミーが殺害されてしまいます。
冤罪というのも問題ですが、アンディが外の世界に出た際に、任せられていた刑務所内の不正を公表された場合の処理の方が刑務所側とすると問題だったようです。
そのことがきっかけでアンディは、レッドに小さなロックハンマーを依頼し、刑務所内でのトラブルや配置換えなど、環境が変化するなか、アンディはある嵐の夜に脱獄を試みました。
その結果、アンディは希望ある世界が手に入ったのです!
冤罪の可能性が高いアンディですが、脱獄をしているため
「ショーシャンクの空に」というこの映画を通して言えば
アンディは有罪
ということになりますね。
日本の場合は、
- 「単純逃走罪」
- 「加重逃走罪」
という罪が適応されます。
アメリカの場合でも同じような制度があると推測できますね!これらの罪は本来の懲役に加えてさらに3ヶ月以上5年以下の懲役となります。
終身刑に比べると大したことがないようにも感じますがアンディは確実に罪を犯したということになりますね!
ショーシャンクの空にの真犯人は誰なのか?
真犯人はトマストン刑務所の「エルモ・ブラッチ」
こんな名作なのに「定番過ぎるから」という理由で「好きな映画は何?」の質問に「『ショーシャンクの空に』」と答えると「あー」と苦笑され、映画好きから馬鹿にされる風潮が昔あったのが信じられないし、定番でも面白いモノは面白いと歓迎される時代になってよかった#ショーシャンクの空に pic.twitter.com/Q1ymgcc1KC
— 社畜のよーだ (@no_shachiku_no) May 20, 2022
トミーが話していた「銀行員の妻と愛人が殺された事件あっただろ。実はあれ俺がやったんだ、って言ってる男を知ってる。」この男こそが真犯人である「エルモ・ブラッチ」だったのです!
真犯人がなぜ触れられないのか
本作では不思議なことに、明らかに「エルモ・ブラッチ」が真犯人だと判明した後でも、あまりストーリーでは触れるという機会がありません。触れようと思えば触れれる内容ですが、どうして触れられなかったのか。
それは、この映画で伝えたい内容は
真犯人はエルモブラッチ!
という事を伝えたいのではなく
アンディの生きる希望を紡ぎ出していく事ヒューマンドラマ
ということを伝えたい作品なのです。
生きてきた環境や境遇が違うにも関わらず感情移入してしまうのは、我々がヒューマンドラマという部分に共感していたんですね!
まとめ
『ショーシャンクの空に』のアンディは本当に無罪なのか、実は有罪ではないのか、真犯人が誰なのか、について考察してきました。結論としては、
- アンディは冤罪だったが、
証人のトミーが殺害されてしまった - 罪は冤罪だったが、脱獄しているため有罪
- 真犯人はトマストン刑務所の「エルモ・ブラッチ」
終身刑の判決を受けながらも生活の中の喜びや、仲間との絆、嵐の夜の大脱走で掴んだ自由という名の希望をみることができる作品は観る人の心を撃ちアンディに感情移入してしまいますね。
名作と言われる意味がわかった気がします。本編では真犯人について触れるシーンが少なかったにもかかわらず、最後の脱獄のシーンに繋がるきっかけとなる部分があったと思われます。その部分に着目してもう一度見てみてはいかがでしょうか?