崖の上のポニョの父フジモトは何者?正体と目的を考察!

ジブリの映画『崖の上のポニョ』に出てくる不思議なおじさんフジモト。本作のキーパーソンのひとりです。

・フジモトは何者なの?正体は?
・フジモトの目的は?
・フジモトは過去に何かあったの?

といった疑問に答えていきます。いったいどんな人なんでしょうか。

目次

フジモトは何者?正体は何?

「崖の上のポニョ」に出てくるフジモトの正体は何者なのでしょうか?

正体1:ポニョの父親

ポニョは宗助からお父さんのことを聞かれて、フジモトと答えます。

フジモトはポニョのお父さん

であり、海の女神「グランマンマーレ」の夫です。赤い髪がポニョとそっくりですね。

しかし、家族みんな一緒には暮らしていません。ポニョのお母さんであるグランマンマーレは家にいません。

グランマンマーレは海全体の神様で「海なる母」。独占できるような存在ではないのです。そのため、フジモトは海底のお家で男手ひとつでポニョとその妹たちを育てています。立派な父親だったのですね。

正体2:魔法使いで海の神使

フジモトは海に結界を張ったり水魚を操ったりできます。つまり、

フジモトは魔法使いで海の神使

なのです。人間ではありません。

フジモトはグランマンマーレのいる海で神の使いとして生きる魔法使いだったのです。

普段フジモトは魔法の力を使って、海棲生物の養殖や、海水の浄化・精製して生命の水の貯蔵をしているみたいです。海の生き物を守ることが仕事なのでしょう。

フジモトの目的は何?

目的1:海の時代をつくる(人間の時代を終わらせる)

フジモトは海底のサンゴの塔にある井戸で、海水を魔法の力で浄化・精製して「生命の水」を貯めています。この生命の水がいっぱいになったら、カンブリア紀のような海の時代が始まるそうです。

フジモトは海の時代をつくろうとしている

というのが目的の一つ目です。

カンブリア紀は地球上がほぼ海だった時代。そうなってしまったら人間は生きていけません。

フジモトは人間のことを忌まわしい生き物と言っており、とても嫌っているようですから、人間が生きていけない世界になったとしても気にしないのでしょうね。

目的2:ポニョを人間界から連れ戻す

ポニョは人間界に興味を持ち、フジモトから逃げ出してしまいます。しかし人間嫌いのフジモトは、ポニョが人間と近付くことを良く思いません。

そのため、

フジモトはポニョを人間界から海へ連れ戻そうとしている

というのが目的の2つ目です。

大切な娘が自分の嫌いなものに興味を持ったら、複雑な気持ちになりますよね。父親として娘を心配し、できれば安心・安全な環境にいてほしいと願っているのです。

ポニョを連れ戻したい一心で、怪しい行動をしてしまうフジモトがとても印象的ですね。親心なのでしょう♪

フジモトの過去と性格

ポニョの父であるフジモトは、ポニョが嫌がっても人間から引き離そうとします。こんなに忌み嫌うのには、何か事情がありそうですね。設定や発言から考察してみましょう。

フジモトは昔、人間だった

フジモトは元々潜水艦「ノーチラス号」で、唯一のアジア人乗組員として働いていた、という設定があるそうです。ノーチラス号は架空の潜水艦で、舞台は遥か昔の1865年頃らしいので、

フジモトの年齢は100歳以上である

と推定できます。

また、フジモトという名前から日本人だったことが分かりますね。

フジモトは仕事にするくらい海が大好きでしたが、人間の生活によって海が汚染されていく現状を目の当たりにし、人間が嫌いになっていったのです。そのため、フジモトは「人間の水と息がどれほど汚れているものか」という発言をしているのでしょう。

そんなある日、フジモトは美しい海の女神「グランマンマーレ」と出会い、恋に落ちます。ふたりは結ばれ、そしてポニョが生まれたのです。

フジモトが人間でなくなった理由は未だ明らかになっていませんが、

  • 人間が嫌い
  • 人間ではない女神様を好きになった

ということから、自ら

人間をやめて魔法使いになった

のだと考察できます。

偉大な存在であるグランマンマーレに惚れてしまったフジモトは、魔法使いになった今でも「あの方」と呼んで崇拝しています。

フジモトは海でも陸でも生活ができる

フジモトはどのように海の中で生活しているのでしょうか。水の中でのフジモトを見ていると、頭を空気の風船のようなもので覆っています。この描写から、

フジモトは海の中で窒息しないよう、
頭を空気風船で覆っている

のだと考察することができます。

おそらくこうやって酸素を確保しているのでしょう。フジモトは人間ではないが、魚でもありません。海の中でも息ができるよう、魔法の力で工夫しているのですね。

また、陸では除草剤のようなものを撒いている様子が見られます。これ、実は除草剤ではなく「海洋深層水」だそうです。

フジモトは陸で肌が乾燥しないように、
周囲に海水を撒いている

ということです。

元は人間だったので呼吸は問題なさそうですが、普段海の中にいるせいで肌は乾燥しやすくなってしまったのかもしれませんね。

それにしても異常な撒き方をしています。これは変人扱い不可避です・・・

フジモトは娘想いの優しい父親

フジモトはポニョを人間界から連れ戻すために必至です。元人間で人間嫌いのフジモトは、大切な娘に自分のような辛い思いをさせたくないのでしょう。

娘想いの優しい父親であることが伝わってきますね。

そんな父の思い虚しく、ポニョからは「悪い魔法使い」と言われてしまいます・・・普段はクールなフジモトですが、お茶目な一面もあります。

ポニョと仲直りしたいので、和解の意味を込めて、青色だった服の色をぽ如と同じ赤色に変えて登場するのです。

変な人という第一印象とは違って、人柄の良さが見えますね。

まとめ

映画『崖の上のポニョ』のキーパーソンのひとり、フジモトの正体について確認しました。

・フジモトの正体は、ポニョの父親で海の魔法使い。
・フジモトの目的は、海の時代をつくること。そしてポニョを人間界から連れ戻すこと。
・フジモトは元々人間で、陸でも海でも生活できる。
・フジモトは娘想いの優しいお父さん。

などが分かったのではないでしょうか。

最初は怪しさMAXで「何者だ?!」と思ってしまいますが、海を大切にしていたり恋したり娘を心配したり、とても人間味(人間辞めてますが)の溢れる愛されキャラでしたね。

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