スタジオポノック作品『メアリと魔女の花』の原作は『小さな魔法のほうき』という小説です。
英国人作家のメアリー・スチュアートさんが作者ですが、映画『メアリと魔女の花』とはどのような違いがあるのか、みなさんはご存じでしょうか?
映画版と原作の違う部分を知ることで、なぜそのような設定や展開にしたのかわかるかもしれません。
そこで今回は、
- 『メアリと魔女の花』映画と原作の違いは?
- 原作小説『小さな魔法のほうき』のあらすじは?
について解説していこうと思います。
ネタバレを含みますのでご注意ください。
『メアリと魔女の花』映画と原作の違いは?
映画『屋根裏のラジャー』公開に合わせてスタジオポノック長編映画第1作『メアリと魔女の花』を金曜よる9時から本編ノーカットで放送✨
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) December 13, 2023
もしも一日だけ魔法が使えたら…
🪄透明になりたい?
🪄空を飛びたい?
🪄心を読んでみたい?
🪄火や水を操りたい?
🪄治癒能力がほしい? pic.twitter.com/bs8aXFmEYT
映画『メアリと魔法の花』は、2017年7月8日に公開され、声優陣は俳優の杉咲花さん、神木隆之介さん、天海祐希さんなどの豪華な布陣がそろっていました。
世界各国でも公開されており、日本のアニメーション映画の人気の高さが伺えます。
そして原作は、イギリス人作家のメアリー・スチュアートさんが執筆した小説『小さな魔法のほうき』です。
1971年に出版されており、原題は『The Little Broomstick』。2017年に新訳された『メアリと魔女の花』が出版されました。
それでは、映画と原作はどんな違いがあるのか解説していきたいと思います。
映画と原作は全く違う作品に感じる?
#ズートピア🐰🦊
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) December 8, 2023
ご覧いただきありがとうございました!
来週は#屋根裏のラジャー 公開記念🎥
スタジオポノックが贈る
『メアリと魔女の花』🧹
もしも一日だけ魔法が使えたら…
かわいい生き物たちに心ときめく😊
勇気と友情の冒険ファンタジー! pic.twitter.com/sfy1I9OPuL
まず、
『メアリと魔女の花』の映画と原作を見たという人たちからの意見として、全然違う作品に感じるとのことです。
それはなぜなのかと言うと、映画『メアリと魔女の花』の監督・米林宏昌さんは、『ワクワクする冒険要素が強いファンタジー』を目指して制作しました。
やはり大人も子供も冒険するワクワク感をアニメ作品には期待してしまいますよね!
一方、原作の『小さな魔法のほうき』は、魔法の世界という見ず知らずの場所に迷い込んでしまったという恐怖感を味わえる作品になっています。
とはいうものの、『小さな魔法のほうき』は児童書なので描写が恐ろしいのではなく、得体の知れない場所に行ってしまったという不安を作品から感じ取れるのでしょう。
登場人物の描かれ方が違う?
【夏映画☆】「メアリと魔女の花」に出てくる“黒猫”と“灰色猫”が気になる♡https://t.co/S9MjZb9ung #ギブ #スタジオポノック #ティブ #wp #となりねこ
— となりねこ|猫の愛之助とサラン (@tonarineko223) July 21, 2017
映画も原作も魔法大学に迷い込む展開は共通していますが、
原作の魔法大学にいる人々は、味を変える魔法や痙攣を引き起こす魔法、黒猫のティブを実験動物にするために襲うなどのダークな一面が垣間見えます。
これだけをピックアップしてみると、魔法大学というより暗殺者養成所に感じてきます…。
しかし、映画版になるとダーク感は少なく、魔法大学にいるフラナガンはメアリを助けてくれる存在として描かれていました。
映画版では『魔法を使えるからといって悪ことをする人間ばかりでない』ということをアピールしたかったのでしょうね!
このような優しさを感じる部分があると、子供たちも映画に感情移入できるのではないでしょうか。
それぞれのテーマがある!
先日『メアリと魔女の花』原作童話の新旧邦訳を読み比べたら面白かったのでアニメも見返してみた。原作は日常に戻り次第に魔法の事を忘れてしまうというピーター・パン風のビターエンドなのが、アニメではメアリ自身に「魔法なんていらない」と言わせてるの、米林監督のジブリへの決別宣言だよなぁ…。 pic.twitter.com/2QK9vGcsbK
— リンゴジュース・ビル (@eUSfF6H5Iwpuulz) June 2, 2022
原作『小さな魔法のほうき』は、平凡に生活していた少女がひょんなことから魔法の世界へ迷い込むストーリーですが、
自分が大事に思う存在が脅かされた時に、勇気を出して立ち向かうことの大切さをテーマにしているといえます。
私はこのテーマに派手さは感じないものの、人生においてとても大事なことを教えてくれていると思いました。
原作のメアリが黒猫のティブのために立ち向かう姿にきっと勇気をもらえるはずです。
そして映画版についてですが、
映画ではメアリの『魔法なんていらない』というセリフがあり、自らの力で切り開こうとする強い気持ちを感じることができます。
魔法という便利なものに出会ったメアリでしたが、どんなに便利な物よりも大切なものがあるということを教えてくれるのではないでしょうか。
現代に生きる私たちにもそのまま響いてくることですよね。
原作小説『小さな魔法のほうき』のあらすじは?
「メアリと魔女の花」観てたらウナク出演してた pic.twitter.com/JeCscuYkLU
— がり (@leehancory_5) December 6, 2023
原作小説『小さな魔法のほうき』のあらすじを紹介します。
映画『メアリと魔女の花』とどんな違いがあるのか注目です。
『小さな魔法のほうき』あらすじ
今日の積読
— すあまん@読書垢📚 (@suama_likenovel) December 28, 2021
『新訳 メアリと魔女の花」
スタジオポノックで映画化されたアニメの原作。
夏休みに年寄りしかいない田舎に預けられて鬱屈した少女メアリが魔女になる物語。
鬱々としていた少女が未知の体験を経て成長していくのが面白く、ファンタジー好きにはおすすめ。
挿絵と装丁も綺麗。#読了 pic.twitter.com/Ny2du5fOxk
双子の兄姉を持つメアリーは、完璧な容姿の兄姉にコンプレックスを抱えながら育ちました。
何をしてもうまくいかず、空回りしていたメアリーは、ある日、田舎町のシャーロットおばさんの家に預けられることになったのです。
シャーロットおばさんの家で過ごしていたメアリーでしたが、すぐに飽きてしまったのでみんなの手伝いをすることにしました。
しかし、そこでもまたまた失敗ばかりで上手くいきません。
せめて庭を掃こうと箒を取ると、そこへ可愛い黒猫のティブが現れたのです。
ついついティブについて行くと、森の中にきれいな花が咲いていました。
その花を摘んだメアリの手に花の汁がつき、その手で箒を触ると、思いもよらぬ魔法の力で空高く飛んだのです。
そしてメアリとティブは雲の向こうへと飛んでいき、降り立った場所は魔女の大学だったのでした。
意外な勘違いで大学の授業に参加することになったメアリは、初めて見る魔法に興味示し、なんと無断で魔法の本を持ちだしてしまったのです。
だんだんと魔法使いが怖くなってきたメアリは、一度大学から逃げ出しますが、ティブを誘拐されて救出のために大学に戻ることを決断します。
メアリがティブを救出しようと、勇気を出して行動するところが見どころですね。
原作は映画版よりも冒険感が少なめな気がしていましたが、十分なワクワク感を得られると思います。
ネットでも購入可能なので、気になる方にはぜひ読んでいただきたい作品です。
\『メアリと魔女の花』/
\関連記事はこちら/
まとめ
【本日入荷】メアリー・スチュアート「小さな魔法のほうき」入荷。映画化されたこともまだ記憶に新しい「メアリと魔女の花」の原作になります。
— まんだらけ海馬 (@hippocampus_mdk) March 16, 2019
田舎で退屈していたメアリが、手に入れた魔法の花から、大冒険が始まります!https://t.co/nw5Yn0OPpO pic.twitter.com/5Iw93x8Jhy
『メアリと魔女の花』の映画版と原作の違い、原作の『小さな魔法のほうき』のあらすじを解説してきました。
結論とすると、
- 映画は冒険要素が強いファンタジーで原作とは違う作品に感じる
- 登場人物の描かれ方が違い、映画では魔法使いは悪い人ばかりじゃないことがアピールされている
- 映画では自らの力で切り開いていこうとするのがテーマ
- 原作のあらすじを見ると、勇気を出して行動することがテーマだとわかる
となります。
映画版、原作どちらも自分の力で切り開いていくメアリの勇気に感動しますね。
『メアリと魔女の花』は後半部分が原作との違いを実感できるので、後半に注目して比べてみるのも楽しいのではないでしょうか。