進撃の巨人はエヴァンゲリオンのパクリ?似てると言われる理由!

大ヒットマンガ「進撃の巨人」が「新世紀エヴァンゲリオン」のパクリなのではないか、とかなり言われていて話題です。

パクリではないにしても、似ていると言われるには、それなりの理由がしっかりあるんですよね。

「進撃の巨人」と「新世紀エヴァンゲリオン」がパクリ、似ていると言われる理由を調査しましたので、ご確認ください!

目次

「進撃の巨人」と「新世紀エヴァンゲリオン」の設定のおさらい

https://twitter.com/kinro_ntv/status/1349314880352907266?s=20

「進撃の巨人」と「新世紀エヴァンゲリオン」がパクリ、似てると言われるのは、そのストーリー設定について言われることが多いため、今一度その設定について、ざっくり確認しましょう!

進撃の巨人は、

  • 巨大な壁に囲われた要塞都市のような街の中に人間が生活
  • 壁外には巨人がおり、巨人は人間を食うため人間の脅威
  • 巨人は人間が巨人化したもので、人間が操作
  • 主人公たちは「調査兵団」に入団し、みんなで巨人討伐
  • 主人公たちは10代の若者

ざっくりとした初期設定はこんな感じですね。後々に巨人のいろんな謎が明らかになっていくのがおもしろいです。続いて、

新世紀エヴァンゲリオンは、

  • 謎の生命体「使徒」に地球が襲われる(一体ずつ順にやってくる)
  • 使徒迎撃のために、極秘機関「ネルフ」は人造人間「エヴァンゲリオン」を使う
  • 主人公はエヴァンゲリオンに乗り、操作し、使徒を倒す
  • エヴァンゲリオンに乗る主人公たちは皆14歳

と、かなり基本的な設定のみですが、エヴァンゲリオンもこんな感じの設定ですよね。

それでは、順に「進撃の巨人」と「新世紀エヴァンゲリオン」のどこが似ているのか、確認していきましょう。

【類似点まとめ】「進撃の巨人」と「新世紀エヴァンゲリオン」は似てる!

類似点①巨人/エヴァの操作方法

進撃の巨人においては巨人の、「新世紀エヴァンゲリオン」においては、エヴァンゲリオンの、それぞれの操作は人間が行い、その操作方法が似ています。

「進撃の巨人」では、人間が巨人化し、巨人のうなじの部分で意思の力で操作します。

「新世紀エヴァンゲリオン」では、人間がエヴァンゲリオンのエントリープラグ内に入り、エヴァンゲリオンとのシンクロ率で操作します。

エヴァンゲリオンでは一応操作しやすいようなハンドルやレバーみたいなものがあるので、若干ロボットっぽいですが。

「進撃の巨人」も「新世紀エヴァンゲリオン」も、

中にいる人の意思で動かす

点では共通、類似していますね。しかも、巨人でもエバンゲリオンでも、どちらも「うなじ部分」にあるというのも類似しています。

頭、とかじゃないんですよね…。うなじだと全体を見渡して操作しやすいポジションなのかな、とか考えます。

類似点②巨人/エヴァの咆哮

続いて、「進撃の巨人」の巨人と、「新世紀エヴァンゲリオン」のエヴァンゲリオンは、

どちらも咆哮する(叫ぶ)

という点で似ています。

「進撃の巨人」における巨人の咆哮はかなり重要ですよね。主人公エレンは咆哮で座標を使うこともできるし、兄ジークが咆哮すれば、脊髄液を体内に取り入れてしまったエルディア人は巨人化します。

「新世紀エヴァンゲリオン」のエヴァンゲリオンの咆哮は、「暴走」を意味します。暴走すると咆哮し、使徒に体当たりでぶつかっていったり、周囲を血の海にしながら使徒を食らうシーンは印象的です。

私は「進撃の巨人」を見てから「新世紀エヴァンゲリオン」を見ましたが、エヴァンゲリオンの咆哮シーンを見て、「これって巨人じゃない…!?」と巨人を想起しましたね。それくらい似ています。

類似点③主人公が置かれた境遇

次に、「進撃の巨人」の主人公エレンと、「新世紀エヴァンゲリオン」の主人公シンジはそれぞれ

父親のせいで戦うはめになった

といっても過言ではないです。置かれた境遇が似ていますよね。

エレンは父親の行動のせいで、巨人化の力を得た結果、戦うことになりました。一方で、シンジは父親の命令でいきなりエヴァンゲリオンに乗るはめになります。

エレンもシンジも、選択肢はなかったですね…。自分の選択に人類の存亡がかかっていますから。運命に巻き込まれるのはそれぞれ10代のころの話ですから、かなりの重圧のはずです…。

類似点④安楽死計画/人類補完計画

「進撃の巨人」の安楽死計画は、エレンと兄ジークの接触によって、座標の力を使い、エルディア人の体の構造を変えて子どもを産めなくし、人種として滅びる(安楽死)ようにする計画です。

これ以上、エルディア人の苦しみを生まないためにやむなく考えた、ジークのアイデアでした。

一方で、「新世紀エヴァンゲリオン」の人類補完計画は、人という形・入れ物を捨て、人類みんなの意識を中で統合してお互いの足りない部分を補い合うことで人類を存続させる、みたいな計画だと認識しました。

人類補完計画の全貌は、見る人の認識によって受け取り方も異なるかと思いますので、皆さんの認識と全然違っていたらすみません。

両者の類似点は、

自分たちの集団(エルディア人/人類)を守るために、
姿や形態を変える

という点だと思います。

どちらも恐ろしい話なのですが、究極的にはそれが最善策だろうと考えるのですよね。それを考えるのが当事者たちなのですから、改めて人間の「残忍さ」「狂気」「自己欺瞞」を感じます。

類似点④ネタ元が北欧神話/聖書

「進撃の巨人」と「新世紀エヴァンゲリオン」は、ストーリー展開の中で、

北欧神話や聖書といった、宗教的なスピリチュアルな話

がベースに入っています。

「進撃の巨人」に登場するユミルというキャラクターは、北欧神話にも霧の巨人として語られます。そもそも、北欧神話やギリシャ神話には巨人がよく登場するんです。

そして、「新世紀エヴァンゲリオン」では、使徒が倒された瞬間や攻撃するときの光線が十字架の形で光ったり、

使徒を倒すときに使用する「ロンギヌスの槍」は、十字架に貼り付けにされたイエス・キリストの生死を確認するために刺された槍の名前であったり、聖書モチーフが多いんですよね。

この宗教的なストーリーを思わせるシーンや演出が多数含まれているために、見る人のオタク心がくすぐられて大ヒットしたとも言えるでしょうね。

【主観】進撃の巨人がエヴァのパクリ?と思ったシーン

https://twitter.com/Godzilla1914189/status/1252287252094349312?s=20

私が「進撃の巨人」と「新世紀エヴァンゲリオン」の両者を見ていて一番似ている、というか一緒だ!と思ったシーンがあります。それは、

「新世紀エヴァンゲリオン」の旧劇場版「Air/まごころを、君に」の最後の法のほうで、エヴァンゲリオン初号機に碇ゲンドウが食われるシーンです。

これはまさしく、「進撃の巨人」で、巨人が人間を食うときの構図とそのまんま同じなんですよね。びっくりしました。

「新世紀エヴァンゲリオン」を見たことない人は、絶対確認してほしいと思います。「お~!」って思うシーンがたくさんありますよ!

【相違点まとめ】「進撃の巨人」と「新世紀エヴァンゲリオン」

相違点①主人公を取り巻く大人たち

ちなみに、「進撃の巨人」と「新世紀エヴァンゲリオン」には決定的な相違点ももちろんあります。

似ているようで異なるのが、主人公を取り巻く大人たちの姿勢です。

「進撃の巨人」では大人たちは主人公についていく、サポートする

という位置づけで、エレンがその能力を最大に発揮できるよう、必至でサポートしますよね。一方で、

「新世紀エヴァンゲリオン」では大人たちは主人公を、やや強引にエヴァに乗らせて、結果を出さないと打ちのめす

という姿勢ですよね。

シンジ君が不憫でならないといつも思います。シンジ君はいくら頑張っても、何の励ましもないですからね…。孤独です。

その点、「進撃の巨人」のエレンは、負けっぱなしでも、周囲の大人、仲間が鼓舞してくれます。

両者が制作された時代背景の違いもあるかもしれません。青少年の教育、発達を考えたら、シンジ君に対する大人の接し方は、あまりに突き放しすぎだし、一生グレてしまってもおかしくないのではないか、と思います。

今では許されない教育方針ですよね(;^_^A

相違点②主人公のモチベーション

「進撃の巨人」のエレンは、きっかけは父親から巨人化の力を引き継いだことで、戦うことになりますが、その事実を知る以前から調査兵団に入団しています。

エレンは戦おうという意思をもって戦う

ところが描かれていますよね。母親が巨人に食べられたというトラウマも手伝い、その闘志たるや仲間が心配するほどでした。

一方で、「新世紀エヴァンゲリオン」では、

シンジは、「逃げちゃダメだ」と自分に言い聞かせて頑張って戦う

ので、できればエヴァに乗りたくないのですが、状況的にやむなく戦わざるを得なくなり、結果的にその運命を少しずつ受け入れていく、という流れです。

両者の主人公の戦うことに対するモチベーションの高さは全く異なりますよね。

【疑問】進撃の巨人作者の諫山創はエヴァを見て育った?

これだけ「進撃の巨人」が「新世紀エヴァンゲリオン」のパクリ、似てると言われていて、そう思われる理由もはっきりしてきていると、

やっぱり進撃作者の諫山創先生は、エヴァを見て育ってもろに影響を受けたんじゃないか?という疑問も出てきますが、

「新世紀エヴァンゲリオン」のテレビシリーズが公開されたの1995年は、諫山先生はまだ9歳です。

エヴァは10代、20代の若者に絶大な支持を受けて大ヒットしましたから、諫山先生がリアルタイムでエヴァを見て育ったことは考えにくいですね。9歳で見て良い内容とも思いません(^^;

ただ、エヴァンゲリオンは数十年経っても根強い人気で映画も作られていますから、リアルタイム以降に見て影響を受けたことは考えられます

さらに諫山先生は、進撃の巨人を描くにあたって、

  • ジュラシックパーク
  • 怪獣が人間を食べる

みたいな映画からヒントを得たことをインタビューで話されています。

「新世紀エヴァンゲリオン」作者である庵野監督自身は、怪獣映画にかかわったり、ジブリ作品「天空の城ラピュタ」の巨神兵を描いた人でもありますから、

「進撃の巨人」が「新世紀エヴァンゲリオン」のパクリというより、
両作者とも同じところから発想を得た

と考えるのが自然かもしれません。

諫山先生と庵野監督は、怪獣、神話、宗教、といった同じところに興味関心があるのかもしれませんね。

【おまけ】幻の完全新作劇場版

「新世紀エヴァンゲリオン」は、テレビシリーズの最後2話分の劇場版の制作と、完全新作の劇場版を制作する予定となっていました。

結局、完全新作の劇場版は制作されずに終わったのですが、その内容については、

  • 街がA.T.フィールドで守られている
  • 街と外界とは橋一本でつながっている
  • そこに使徒がやってきて人を食う

という設定なのだそうです!かなり「進撃の巨人」と似ていますよね。まさに使徒が巨人を彷彿とさせますね。見てみたいですね~

まとめ

「進撃の巨人」が「新世紀エヴァンゲリオン」のパクリではないか、似てるのではないかという話題について調べてきました。進撃の巨人と新世紀エヴァンゲリオンの類似点としては、

  • 巨人/エヴァの操作方法
  • 巨人/エヴァの咆哮
  • 主人公が置かれた境遇
  • ネタ元が北欧神話/聖書

ということがわかりましたね。あまりにも似ているので、どちらかしか見たことがない人は見てみてください!

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