名作映画と言われる『スタンドバイミー』には、どのような意味があるのでしょうか?はたまた、映画で監督が伝えたかったこととは何なのでしょうか?
見る年齢によって感じ方も考え方も違い、何度観ても味わい深い映画です。
映画『スタンド・バイ・ミー』の意味と伝えたいことについてネタバレありで徹底考察・解説します!
【ネタバレ解説】映画『スタンドバイミー』の意味は?
「そばにいてね」の意味
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4人の少年達が繰り広げる
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本編ノーカット放送🎬 pic.twitter.com/m1BNQEMHHq— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) May 24, 2021
映画『スタンドバイミー』のタイトルである英語の「Stand by Me」は、
そばにいてね
という意味です。
映画の中では、12歳という子ども時代にしか作れない友人との絆や冒険が描かれています。
彼らは旅の道中で、列車に轢かれそうになったり、ヒルに噛まれたり、野宿したり、死体を見つけたり、田舎町の日常生活では遭遇することのなかった大事件を体験していきます。
そういった困難さを友だちと一緒に乗り越えていく少年たちは、本当にキラキラしていますよね。映画の中では直接「stand by me」のセリフはありませんが、お互いを大切に思う気持ちや行動に「そばにいてね」の表現が表れているように思います。
大人になってからも「ずっと一緒だよ」
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もう一つ、「スタンドバイミー」の意味として考えられるのが、
大人になってからもずっと一緒だよ
という意味にも捉えられます。
映画は、大人になったゴーディが、12歳のときの友だちとの冒険を小説として書いて振り返る、二層構造、いわばメタ構造の物語です。物語のきっかけは、ゴーディが親友クリスの死を新聞記事をきっかけに見つけたところから始まります。
大人になったゴーディは、映画の最後に、ここ10年以上会っていなかった親友クリスについて、
「だが、永遠に彼を忘れはしまい。あの12歳の時のような友だちはもうできない。」
という言葉で小説を締めくくるのです。
彼とは長く会っていなっくても、死という別れが来ても、精神的には、ゴーディにとってクリスは「ずっと一緒」の友だちなのです。
親友クリスは唯一ゴーディの物語の才能に気づき、応援していました。それに勇気づけられたゴーディは本当に小説家になって成功しているのです。クリスはゴーディにとってかけがえのない存在ですよね。もはや、精神的にはクリスはゴーディの親、庇護者のような存在だったはずです。
そんな彼との絆は、物理的時間的な距離を超えて、通じ合っています。クリスはいつまでもゴーディの中で生き続けるのですから。
【考察】『スタンドバイミー』で伝えたいこと
友だちという存在
映画『スタンドバイミー』で監督が伝えたかったこととして、まずは
友だちは、出来ては離れていくが、人生に影響を及ぼす大きな存在になり得る
ということだと考えます。
映画の中でもナレーションで「よくあることが。友だちはでき、また離れていく」と言われているように、特に子供時代は、クラス替えや学校が変わったタイミングで、どれだけ親しかった友だちでも、疎遠になりがちです。
一方で、環境が変わればすぐに新しい友だちができることもよくあります。そうやって、友だちは出来ては離れていくものなのですが、それでも、ゴーディとクリスのように、お互いの気持ちがお互いの将来に影響を与えている場合もあります。
ゴーディはクリスに応援してもらった通り小説家に、クリスはゴーディに応援してみらった通り進学コースに進み、弁護士になりました。
長い人生の中では2人は短い時間しか一緒にいなかったかもしれませんし、それほど頻繁に連絡も取りあってなかったかもしれませんが、お互いの人生に対する影響力はかなり大きかったでしょう。
ずっと一緒にいる、頻繁に連絡を取り合う、ということがだけが、友だちとは限らないと思います。いろんな友だちがいていいし、お互いの人生にも影響を与えることがありますよね。
子ども時代の友人関係を二度と経験できないという寂しさ
視聴者リクエスト企画#スタンド・バイ・ミー
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先に述べたように、名言「だが、永遠に彼を忘れはしまい。あの12歳の時のような友だちはもうできない」で小説が締めくくられている通り、『スタンドバイミー』で描かれた12歳の4人のような友だちは、もう二度とできないのです。
それを知って、
二度と経験できないかもしれない友だちとの体験を大切にしよう
という伝えたいことが読み取れます。
時間を遡ることはできませんので、12歳のときのような友だち関係を作ることは難しいですが、これからの人生で友だちと体験する出来事を、共有していくことはできますし、それらも二度と訪れない経験になるはずです。
だからこそ、これから出会う友だちとの経験を大切にしていきたいという思いと、もう二度と子ども時代の友だち関係は体験できないという寂しさも同時に、映画『スタンドバイミー』では伝えています。
自分の運命は変えられるという希望
これはまた別の視点ですが、
自分の運命は自分で変えられるという希望
を持つことができるのも、『スタンドバイミー』の特徴であり魅力です。
クリスは特に、家庭環境からレッテルを貼られ、進学コースには行かないだろうと思われていましたし、クリス自身も行く気が失せていました。しかし、クリスが優秀なことを知っているゴーディは進学コースに一緒に進むことを提案します。
この映画にはレッテルや偏見に触れているシーンがいくつか見られますが、クリスが張られていたレッテルを無視して自分が望む道に進めたことは、きっと今壁にぶつかっている子どもたちに勇気と自信を与えるはずです。
まとめ
名作映画『スタンドバイミー』の意味と伝えたいことについて、ネタバレ有で考察・解説してきました。結論としては、
- 『スタンドバイミー』には、子ども同士では「そばにいてね」という意味と、
大人になってからも「ずっと一緒だよ」の意味もある - 映画で伝えたいことは、
友だちという存在の大きさ
子ども時代のような友人関係は二度と作れないという寂しさ
自分の運命は変えられるという希望
が考えられましたね。なかなか深い映画ですので、何度も観て楽しみたいですね♪