ジブリ映画『紅の豚』の主人公は、「ポルコ」と呼ばれたり「マルコ」と呼ばれたりします。
- 結局どっちが本名?
- なぜ名前が2つあるのか?
- 名前の由来は何?
などなど、名前にまつわる疑問があると思います。
ここでは、ポルコなのかマルコなのか、2つある理由について迫っていきますよ!
本名はポルコとマルコのどっち?
📺 来週1/14(金)の #金ロー は#宮崎駿 監督『#紅の豚』1992年 🎬
宮崎駿監督が自らを投影した主人公・ポルコ。豚になってしまったパイロットと、タイプの違う2人のヒロイン。男も女も“カッコイイ”、ロマン溢れる物語 🌹✨https://t.co/za55e45d0c#金曜ロードショー #千と千尋の神隠し @kinro_ntv pic.twitter.com/aIla9tpoiN
— ORICON NEWS(オリコンニュース) (@oricon) January 7, 2022
名前はポルコとマルコのどっちなのか、結論から申し上げると、『紅の豚』の主人公の
本名は、マルコ・パゴット
です。
『紅の豚』の劇中では、主人公は基本的に「ポルコ」と呼ばれていて、ジーナからは「マルコ」と呼ばれていますね。実は、「ポルコ・ロッソ」と呼ばれる名前の方はニックネームなのです。
本名で呼ぶのはジーナくらいで、多くの人が本名ではなくニックネームの方でポルコの方を呼んでいるということになります。
名前が2つある理由と由来
『紅の豚』
呪いによって豚の姿になってしまったポルコ。人との関わりを最小限に孤独な男から表れるユーモアあるセリフ。アドリア海の美しさと人々の猛々しさを感じられる音楽が最高。登場キャラがお洒落かつ生き生きしている色褪せない作品。#映画好きと繋がりたい #映画くらいゆったりと pic.twitter.com/zbDGbQLHEL
— えいが先輩 (@MovieSenpai) January 7, 2022
人間だった過去を捨てるため
ポルコは、人間だったころ、第一次世界大戦でイタリア空軍のエースパイロットとして活躍を見せていました。しかし、劇中でも描写があったように、当時一緒に戦った仲間はほとんどが戦争で亡くなってしまったのです。
ポルコの心中には「自分だけが生き残ってしまった」という罪悪感と、これほど人が死んでいるのに、それでも次の戦争に進もうとしている国や世の中にほとほと嫌気が差していたのです。
ジーナの部屋でポルコが話しているシーンで、人間だったころのポルコとジーナの写真が映りますが、ポルコの人間の顔はぐちゃぐちゃに黒く塗りつぶされていましたよね。それだけ、
ポルコは人間だったころの自分が嫌いで、
忘れたいと思っている
わけです。
だからこそ自分に魔法をかけて、豚の姿になったと思います。豚になって戦争から離れ、賞金稼ぎとしての自分を作り出し、名前ももう一つ作ったというわけなんです。とはいえ、「ポルコ・ロッソ」はポルコ自身というよりは、周囲がそう呼び始めたという感じですけどね(^-^;
逆に、昔からの馴染みであるジーナは、人間だったころのマルコに親しみを込めて、今でも「マルコ」と呼んでいるのです。愛情を感じますね…!
ポルコが豚になったもっと深い理由
「ポルコ・ロッソ」の名前の由来
マルコのニックネームである「ポルコ・ロッソ」は、イタリア語で
- ポルコ=豚
- ロッソ=赤い
という意味のようです。
まさしくイタリア語で「紅の豚」を意味しますね。「豚」は豚の姿からでしょうし、「赤い」というのは、ポルコの飛行艇の色から来ているのでしょう。
一見、見た目からそのままつけられたニックネームのように思われますが、実は、宮崎駿監督はイタリアの中流階級の人たちからはこの名前を反対されたそうです。というのも、
「ポルコ(豚)」は人を罵る言葉であり、そのほか「卑猥な男」や「淫乱」といった意味もあるからなのだそうです。「ロッソ(赤い)」を付けることによってさらに語感が悪く、「赤い豚野郎」という罵り言葉になってしまうのです。
ポルコ自身はそのように呼ばれて何も気にしていないようでしたが、、、現代のイタリア人が聞くとちょっとどうなのか、という名前のようですね(^^;
まとめ
ジブリ映画『紅の豚』の主人公の名前はポルコとマルコのどっちなのか、名前が2つある理由と名前の由来について調べてきました。結論、
- 本名は「マルコ・パゴット」
- ニックネームが「ポルコ・ロッソ」
- 人間だった過去を忘れるために新たな名前を得た
- イタリア語で、
ポルコは「豚」、ロッソは「赤い」という意味
ということがわかりましたね。
男のロマンが詰まった『紅の豚』のポルコは、かっこいいですが、どこか寂しさを感じてしまう作品です。