大ヒット映画『千と千尋の神隠し』に登場する、黒くてふわふわして手足のある「黒いやつ」の正体について迫ります!あの「黒いの」は、
- 『となりのトトロ』にも登場した「まっくろくろすけ」なのか
- そもそもどういう生き物なのか
という疑問について、しっかり調査してお伝えしますよ!それでは確認していきましょう♪
千と千尋の神隠しの「黒いやつ」の正体と名前は?
このシーンで登場する小さな黒い生きものたち、実は『となりのトトロ』でメイとサツキが「マックロクロスケ」と呼んでいた不思議な生き物と同じ仲間です。カンタのおばあちゃんは「ススワタリ」と呼んでいました。
☞続く#ススワタリ #マックロクロスケ #千と千尋 #せんちひ pic.twitter.com/ESkyILBkRw— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) January 20, 2017
「黒いやつ」登場シーン
『千と千尋の神隠し』に登場する、神様のお風呂屋さん「油屋」。そこのお風呂の釜を仕切っているのが、一見蜘蛛のような見た目の窯爺です。窯爺の仕事を手伝っていたのが、この「黒いの」ですよね。
見た目はとてもかわいらしいですが、釜を炊くための石炭を小さな手足を使ってせっせと運ぶという重要な仕事を担っています。千尋も石炭を運ぶのを手伝おうとするシーンがありましたが、かなり石炭は重そうでしたね。この「黒いやつ」は結構力持ちかもしれません。
正体は「ススワタリ」
黒いやつの正体は「ススワタリ」という煤(スス)のお化けです。釜爺が
「働かないと魔法が解けてススに戻ってしまう」
と言っていることから、もともとはススの姿なのですが、おそらく湯婆婆の魔法にかけられて「ススワタリ」にされていることがわかります。
ススワタリとまっくろくろすけは同じもの?
結論から申し上げると、
ススワタリとまっくろくろすけは同じ
です。
まっくろくろすけという名前が登場するのは、同じくジブリ作品『となりのトトロ』ですね。『となりのトトロ』では、山奥の古い家に引っ越してきたサツキとメイが、2階の壁の隙間から大量に飛び出してきていました。ふわふわと漂うこともしていましたね。
この正体がわからなかったサツキのメイがお父さんに尋ねると、お父さんも何かわからなかったので、2人を安心させるために絵本に出ていた「まっくろくろすけ」というキャラクターを引用して説明したのです。
サツキとメイ、お父さんは、「まっくろくろすけ」と認識しますが、その後、隣の家のおばあちゃんが「こりゃススワタリが出たな」と言っているように、正確には「ススワタリ」という、住処を煤と埃だらけにしてしまうお化けであることが説明されています。そこで、ジブリ視聴者からは、
ススワタリ=まっくろくろすけ
という認識が根付いたということですね。まっくろくろすけという名前のほうがリズムが良くてかわいらしいので、ススワタリよりもこちらの名前の方が浸透したというわけです。つまり、『千と千尋の神隠し』に登場するススワタリたちは、まっくろくろすけとも言えます。
ススワタリとは?
『となりのトトロ』なう🎵🎵
めいちゃんか家の隙間に指突っ込んだら『まっくろくろすけ』がぶわぁ~って出てくる所好きだったのに見逃した(T ^ T)
でも、このシーンも好き(๑✪ω✪๑)
『まっくろくろすけ』好きぃ~❤💕(さつきちゃん風に) pic.twitter.com/89mXlMuYej— まゆちゃん (@mayuchan8823) August 17, 2018
そもそもススワタリって何なの?という疑問もありますよね。
ススワタリとは、
- 宮崎駿監督の創作のお化け
- 現実世界では、子どもの目にだけ見える存在
- 住人が気づかぬ間に引っ越してしまう
- 見た目は黒い綿帽子で2つの大きな目がついている
- 本来手足はなく、集団で行動
- 穏やかに接していれば悪事をすることはない
『となりのトトロ』で、隣の家のおばあちゃんが「いつの間にかいねぐなっちまうんだあ」と説明しているように、いつの間にか住人がきづかないうちに引っ越してしまうお化けです。普段はひっそりと暗い隙間に住んでいて、明るい場所は苦手。辺りが明るくなるとひっそりとその場を離れていきます。
しかし、『千と千尋の神隠し』に登場したまっくろくろすけは、手足がありましたし、働いていましたね。『となりのトトロ』と『千と千尋の神隠し』のまっくろくろすけには、微妙に違いがあるようです。
『となりのトトロ』と『千と千尋の神隠し』の
まっくろくろすけの違い
『となりのトトロ』のまっくろくろすけの特徴
☞続き 「ワキャッ!」という彼らの不思議な声は、アフリカのピグミー族の声の「ア」の音だけをサンプリングして、久石譲さんが作り出したんですってーー😆❤️ #となりのトトロ #トトロ #ジブリ #kinro #セリフでビンゴ pic.twitter.com/9I2NRmlkP8
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) November 4, 2016
『となりのトトロ』に登場するまっくろくろすけは、
現実世界に存在する本来のススワタリの姿
です。
手足がなくふわふわと漂っているシーンが多いですね。特に、サツキとメイたちが初めて引っ越し先のお風呂に入った時に、煙突からふわふわと去っていく姿が描かれていました。お風呂場はまっくろくろすけの重要な住処だったのですね。また、
メイがまっくろくろすけと捕まえて両手でつぶしてしまうと、手が真っ黒になってしまっただけで、ふわふわの姿は消えてしまう、という特徴もありました。
『千と千尋の神隠し』のまっくろくろすけの特徴
☞続き 本作でもこのように印象的な場面で再登場した「チビ」たちは、宮崎駿監督のお気に入りのキャラクターなのかもしれませんね。 #マックロクロスケ #ススワタリ pic.twitter.com/nynPh4oBXt
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『千と千尋の神隠し』に登場するまっくろくろすけは、現実世界ではないため、元のススワタリの姿とはかなり違ってきます。というのも、
- 魔法をかけられて、手足をつけられ「働いている」
- 金平糖が主食
- 個性が豊か
なのです。
まず『千と千尋の神隠し』の世界は、働かないと動物の姿に変えられてしまう、というほど「労働に重きを置いている」世界ですから、まっくろくろすけたちも魔法をかけられて労働しています。しかし、働いていないとき、例えば石炭を運び終えて巣穴に戻るときや、千尋の靴を持ってくるときなどは、手足のない本来の姿に戻っていますね。
また、『となりのトトロ』では見られなかった、まっくろくろすけの食事シーンがあります。彼らはリンが手づかみでばら撒いた金平糖を嬉々として受け取って食べていましたね。働くとススのお化けでもお腹が空く、ということなのでしょう。
そして、『千と千尋の神隠し』のまっくろくろすけは、それぞれが個性豊かです。集団でまとまって行動はしていますが、石炭を運んでいるときに楽をしようとするものがいたり、エンガチョを真似するものがいたり、なんだかとても楽しそうですよね。
一度石炭でつぶれてススに戻ってしまったススワタリがいましたが、千尋が石炭を持ちあげると、ススから再びススワタリの姿で復活しました。『となりのトトロ』ではメイに潰されて復活しなかったので、相違点と言えそうですね。
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まとめ
大ヒットジブ映画『千と千尋の神隠し』に登場する「黒いやつ」「黒いの」はまっくろくろすけなのか、名前は何なのか、についても調べてきました。結論としては、
- 名前は「ススワタリ」で、創作の煤のお化け
- ススワタリは、『となりのトトロ』に登場したまっくろくろすけと同じ
- 『千と千尋の神隠し』のまっくろくろすけは労働し個性がある
ということでしたね。
ジブリの世界に登場するまっくろくろすけは、その見た目の愛らしさから人気が高いです。いつか出会ってみたいですね~♪