映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で魔法省職員のバーテミウス(バーティ)・クラウチが森で倒れていましたが、
- なぜ倒れていたのか
- 誰に倒されたのか
というところの説明が全くなく、そのままさらっとシーンは終わってしまいました。また、クラウチの息子クラウチジュニアについて、
クラウチはいつからマッドアイ・ムーディに化けていることに気づいていたのでしょうか。
上記のように、映画だけでは話がつながらずわからなかったクラウチにまつわる疑問について、解説します!
【解説】クラウチはなぜ倒れていたのか?
今更ながらハリーポッター炎のゴブレット観てる#バーティークラウチ
クラウチはワールドクラス pic.twitter.com/HFzOoUbRUP— ⚡️🛸Richard🛸⚡️ (@richard_0203) August 20, 2015
【おさらい】クラウチが倒れていたシーン
あまりにもさらっと流されてしまったクラウチが倒れていたシーンについて、おさらいしましょう。
- ハリーが第3の課題(迷路)の前に、森でクラウチ(父親のほう)が倒れているのを発見
おそらく死んでいるという状態 - ハリーがあわてて校長室に行くと、
すでに校長室には他の先生もそろっていた - 先生同士で「死人が出た」「大会を中止しよう」
という話し合いがされていた - 結局、話し合いでは大会が続行することになり、
ハリーはそのまま校長室で「憂いの篩(ふるい)」でダンブルドアの記憶を見る - ダンブルドアの記憶の中で、ハリーはクラウチの息子、
クラウチジュニアがカルカロフの裁判でデスイーターとバラされた - クラウチが息子クラウチジュニアを捕らえ、
「息子ではない」と言い放ちアズカバンへ送った
かなり重要な出来事が起きているのですが、映画の中で一気にさらっと流されたので、一体何が何だか…、という感じでしたね(^^;
クラウチが倒れていた理由と死因
ともかく、なぜクラウチが森の中で死んでいたのかが全く説明がないのですが、原作小説ではもう少し丁寧に説明されています。
クラウチは息子、クラウチジュニアに殺された
と考えられます。
クラウチジュニアは、ダンブルドアの記憶の中にあったように、父親のクラウチから見限られ、アズカバンという二度と出られないと言われる監獄に送られました。その後、結局クラウチが息子を脱獄させるのですが、脱獄後、何をしでかすかわからないクラウチジュニアを服従の呪文でずっと服従させていたのです。
結果的に、服従の呪文が破られてしまう事態になり、クラウチは息子に殺されるという結末なのです。
- 一連の父親への恨みと
- クラウチジュニアがホグワーツに忍び込んでいると、
ダンブルドアに知らせに言ったクラウチを止めるため
に「アバダケダブラ」等の死の呪文で殺したと思われます。
クラウチジュニアにいつから気づいていた?
クラウチジュニアとは?
炎のゴブレットはいいですよね…なんといってもデイビッド・テナントでてますから…クラウチJrです…ご注目ください… pic.twitter.com/Yf9T03Yxxn
— ぁゃ🍎*° (@gdomns) November 19, 2021
クラウチジュニアが黒幕だったにもかかわらず、クラウチジュニアについての説明があまりにも少ないので、そもそもクラウチジュニアって誰なの?というところから解説しましょう。
クラウチジュニアは、バーティ・クラウチの息子で、純血の魔法使いであり、デスイーターでした。イゴール・カルカロフ(現在はダームストラングの校長)がクラウチジュニアがデスイーターであることを法廷で暴露し、ヴォルデモートの配下であることが判明。
父親のバーティ・クラウチは、息子をアズカバン送りにしたのでした。
どうやって脱獄した?
しかし、今回クラウチジュニアは自由の身になっています。実は、
母親と入れ替わることでアズカバン脱獄に成功
したのです。
というのも、母親には死期が迫っていました。そこで母親が夫のクラウチ氏に息子をアズカバンから出してほしいと懇願したのです。
妻を愛していたクラウチ氏が妻の最後の願いを叶えるために、夫婦でクラウチジュニアと面会します。そしてそこで、
クラウチジュニアと母親がポリジュース薬を飲んで入れ替わった
というわけです。
つまり、クラウチジュニアは母親の姿に、母親はクラウチジュニアの姿になりました。実はアズカバンの看守であるディメンターは目が見えず、人間の気配しか感じません。
ですから、2人の見た目が入れ替わっても気配としては2人に違いないので、気づかなかったというわけなのです。そうすることで、クラウチジュニアは脱獄に成功し、母親はクラウチジュニアの姿を維持するためにポリジュース薬を飲み続け、そのままアズカバンで亡くなりました。
世間的には、クラウチジュニアはアズカバンで亡くなったことになっていたのですね。
しかし、クラウチ氏が脱獄した息子を野放しにしておくはずがなく、一旦母親も死んだことにして、クラウチジュニアに「服従の呪い」をかけて、一日中透明マントを着て過ごさせた、と言います。
これはこれで、ひどい仕打ちですね…。
マッドアイ・ムーディにいつから変身していたのか?
服従させられていたクラウチジュニアは、一体いつからマッドアイ・ムーディに変身していたのかもはっきり描かれていませんでしたが、
新学期が始まる直前に入れ替わっていた
と思われます。
原作には、新学期が始まる直前にムーディの家が荒らされる騒ぎがあり、そのときに入れ替わったとされています。変身するために使うポリジュース薬には、成り代わる相手の髪の毛等が必要なので、本人も一緒にホグワーツには連れて来ていたようですね。
マッドアイ・ムーディは、闇払いの仕事に疲れて精神的にちょっとおかしくなっているという噂のある人だったため、少々不可解な出来事があってもバレないと、好都合だったのでしょう。
ちなみに、父親のクラウチ氏に気づかれないようにクラウチジュニアは今度は父親に服従の呪いをかけ、いつも通りに仕事をこなすように仕向けていましたが、父親の方もその呪いを破れるときがあり、ダンブルドアに真実を知らせようとしたところで殺害されてしまったのですね。
クラウチジュニアはその後どうなった?
マッドアイ・ムーディさんは“伝説のオーラー(闇の魔法使い捕獲人)”として、多くのヴォルデモート支持者を刑務所送りにしているんです!演じたグリーソンさんはムーディを「名誉の負傷でポンコツになった男」というイメージで演じたんですって! pic.twitter.com/70ptKHeGDz
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) June 12, 2015
クラウチジュニアのその後についても、『炎のゴブレット』では描かれていませんでしたが、原作では、
ディメンターに魂を吸い取られ死んでしまう
という結末です。魔法大臣のコーネリウス・ファッジの命令で執行されたのですが、結果的にヴォルデモート復活を証明する人物が消えてしまい、第5作の『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』で、ハリーは不当な扱いを受けるきっかけとなってしまいます。
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
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まとめ
映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で、バーティ・クラウチはなぜ倒れていたのか、いつからクラウチジュニアに気づいていたのか、について調べてきました。
- バーティ・クラウチは息子のクラウチジュニアに襲われて倒れていた
- クラウチジュニアに服従させられていたので、気づいたのは襲われる直前
ということがわかりましたね。