『22年目の告白』のあらすじをネタバレ解説!最後の結末から驚きの感想も

韓国の大ヒット作をリメイクした映画『22年目の告白-私が殺人犯です-』のあらすじをネタバレありで徹底解説しますよ!

リメイクではあるものの、日本の社会情勢や世間の雰囲気がうまく盛り込まれ、多くの伏線が散りばめられたサスペンス大作です。

最後の結末まで、感想も一緒にわかりやすくしっかり解説しますよ~♪

目次

映画『22年目の告白-私が殺人犯です-』作品情報

『22年目の告白-私が殺人犯です-』基本情報

『22年目の告白-私が殺人犯です-』の基本情報を押さえてきましょう。

  • 作品名:22年目の告白-私が殺人犯です-
  • 公開日:2017年6月10日
  • 制作国:日本
  • 上映時間:116分
  • 監督:入り江悠
  • キャスト:藤原竜也、伊藤英明、
         夏帆、野村周平、など

韓国映画『殺人の告白』(2012年)をリメイクした、サスペンス・スリラー映画です。日本での殺人への時効撤廃という社会情勢が上手く組み込まれた社会派作品という一面もあります。

『22年目の告白-私が殺人犯です-』のあらすじ(簡単に・ネタバレなし)

1995年、足立区で殺人事件が起きます。新米刑事の牧村は、上司の滝と捜査に加わるものの、捜査中の1月17日には阪神淡路大震災が発生。被災した牧村の妹、里香は、恋人の小野寺と共に、兄のアパートにやってきました。

世間が混乱する中、第2、第3の殺人事件が起きます。牧村は犯人を追い詰めるも、あと一歩のところで 取り逃がしてしまいました。またそれを恨んだ犯人が、今度は牧村をターゲットにして殺害予告を出します。慌てて自宅に戻った牧村でしたが、それは犯人の残虐な罠でした――。

2010年4月27日。今回の連続殺人事件の時効が成立します。

しかし、事件発生から22年後の2017年。突如、事件の犯人を名乗る男が現れ、告白本を出版するのです。牧村は思いがけないこの事態を、どのように切り抜けるのか――。

『22年目の告白-私が殺人犯です-』のあらすじ内容を詳しくネタバレ解説!

記者会見での告白

主人公の刑事、牧村が一人のチンピラを追いかけていました。しかし、上司から電話がかかってきて、すぐに署に戻るようにきつく言い放ちます。チンピラはそのまま急いで逃げ出しました。牧村が署に戻ると、テレビでは大きな記者会見場で、一人の男が会見が始めようとしていました。

22年前の1995年に起きた連続殺人事件で、犯人は捕まらず、先日時効を迎えたのです。警察が無能なためにいつまでたっても事件の詳細は語られない―だからこうしてこの場に現れた、とその男は語ります。そして、

「私が殺人犯です」

と言い放ったのです。

会場はざわめきます。男は、曾根崎雅人と語り、事件の詳細を語るための告白本の出版を発表し、顔も公にさらしました。

メディア露出

告白本は飛ぶように売れ、曾根崎はどんどんメディアに露出します。しかし、曾根崎はそれ以上を求め、各テレビ局が渋る生放送への出演も求めていました。いくら時効を迎えていても5人を殺した殺人犯のため、テレビ局は生放送は難しいと考えていたのです。しかし、曾根崎は次々とメディアに露出し、遺族の元に顔を出すこともしました。

書店で働く美晴も、遺族の一人です。犯人に父親を殺され、あれから長い年月が経った今、自分が務める書店で犯人の告白本が売られていることに、行き場のない怒りを感じていました。

曾根崎はある日、また別の遺族、医師の山縣のもとを訪れました。山縣は犯人に妻を殺されていました。曾根崎は山縣が務める病院に突如現れ、多くの記者が取り囲む中、山縣に土下座をしたのです。そこにたまたま居合わせた牧村と取っ組み合いになりました。

エスカレートする曾根崎の行動

実は牧村は、22年前にこの連続殺人事件を担当しており、犯人をギリギリまで追い詰めて、肩を銃で撃つまで追い詰めたものの、自らも傷を負って取り逃がしてしまっていました。さらに、そのことがきっかけで犯人の恨みを買い、目の前で上司を殺されるという過去を背負っていたのです。

犯人の手口は酷く残酷でした。曾根崎は会見でも犯行のルールを語っています。1つ目は、必ずロープを使った絞殺であること。2つ目は、必ず身内に目撃させること。そして、目撃者は必ず生かして、メディアに殺人を伝えること。牧村は多くのヒントがあったにも関わらず犯人を捕まえられなかったことに、並々ならぬ想いを抱えていました。

曾根崎の行動は日に日にエスカレートし、彼の端正なルックスからファンまで現れるようになりました。あろうことか、サイン会まで開きだし、世間を賑わせます。そんな中、以前牧村が追っていたチンピラがサイン会場に侵入し、銃乱射の騒動を巻き起こしました。実は、彼の所属している組の組長も、連続殺人事件の被害者だったのです。

生放送の対談

そんなある時、曾根崎にある番組から生放送での対談の出演依頼が舞い込んできました。それは、元戦場ジャーナリストである仙堂がキャスターを務めるニュース番組です。もちろん曾根崎は承諾し、ついに生放送に出演することになります。

仙堂が曾根崎を番組に呼んだのは、22年前の当時、事件のことを調べていて大きな興味があったからです。当時は事件のことを調べ尽くし、遺族の元へ毎日足を運んでいました。戦場での経験から帰国後、事件に関わり、その成果があって現在の仕事をしているのです。

対談当日、仙堂は曾根崎に直接、彼が感じた疑問をストレートに投げかけます。その疑問とは、告白本にすべてが書かれていると言われているものの、書かれていない部分が存在についてです。最後の事件、牧村刑事の家が爆破され上司が死んだときに、実は牧村の妹がアパートに住んでいたはずなのですが、彼女の行方が今もわからないのです。そして、そもそもの事件の動機も告白本では明かされていませんでした。

真犯人の登場

曾根崎の疑惑が浮上したところで、仙堂はさらに、インターネットの動画サイトに投稿された短い動画を紹介します。動画には、22年前の牧村のアパートが爆発した瞬間が収められていました。また、動画と一緒にコメントで、曾根崎が詐欺師であると添えられていたのです。

その後、番組には真犯人と名乗る男から出演の要請がありました。真犯人は、自分の出演と、曾根崎、牧村刑事も同時に出演し、4人で対談したいと要求し、仙堂は了承したのです。

放送当日、スタジオには司会の仙堂と曾根崎、牧村刑事が席に座り番組が始まりました。開始直後、真犯人と名乗る男が登場します。声と顔を出さないのを条件に、4人の対談が始まりました。真犯人は前回の生放送で流した短い動画の続きが入ったDVDを持参していました。

牧村里香の真実

真犯人が持参したDVDを事前にスタッフが確認すると、放送できない内容のため、スタジオにいる4人で確認することになりました。DVDの映像は、牧村刑事のアパートを離れたビルの屋上から撮影したものでした。短い動画にあったアパート爆発の後、そのビルの屋上にいる口をテープで塞がれた女性と犯人が映っており、犯人が女性を絞殺するところまでが収められていました

真犯人は、これが自分が犯人である決定的証拠と話します。すると、曾根崎が突如、真犯人にとびかかります。真犯人についていたボディガードが止めに入り、けが人が出ることはありませんでしたが、曾根崎が本当の犯人ではないことがこの場で明らかになりました。

牧村と曾根崎は真犯人への怒りを露にします。先ほどのDVDの映像に写っていた女性は、牧村の妹であり現在も行方不明となっていた、牧村里香だったのです。

追い詰められた真犯人と名乗る男は、「自分は犯人じゃない」と叫びます。実はこの男、真犯人から雇われたただの一般人であり、曾根崎と牧村はまんまと真犯人の罠にかかってしまったのです。

『22年目の告白-私が殺人犯です-』の最後と結末

曾根崎と牧村の真実

番組で、衝撃の事実が明らかになっていきます。実はこの告白本の騒動は、すべて曾根崎と牧村が仕掛けたことだったのです。

牧村は妹の里香と上司を失い、里香と一緒に上京してきていた婚約者の小野寺拓巳は、耐えきれず飛び下り自殺を図っていました。幸い、拓巳は一命を取り留めましたが、里香の復讐のために、自分の顔を変え、名前も戸籍も変え別人に成りすましたうえで、事件をよく知る牧村が告白本を書き、出版したのです。

顔の整形は、事件の被害者である医師の山縣にお願いしたのでした。告白本を出版し世間の注目を引くことで真犯人をおびき出し復讐する、という作戦でした。

番組は衝撃的な形で終了しましたが、牧村と曾根崎はあきらめず、ある事実にたどり着きます。

時効

牧村のもとに山縣医師から電話が入ります。先ほど、山縣のもとに拓巳が車を借りたいと現れ、そのままどこか山奥に向かった、と言います。牧村は車のGPSを追ってすぐに拓巳を追いかけました。たどり着いたのは、とある別荘。その地下に向かうと、血だらけになってある人物の首をロープで絞めている拓巳がいました。

その部屋には取り囲むようにモニター画面が置かれ、22年前のそれぞれの事件の詳細を記録した映像が流れていました。その人物こそが、連続殺人事件の真犯人なのです。それは、キャスターの仙堂でした。

拓巳が仙堂が犯人だと気づいたのは、番組内で仙堂が語った里香の内容です。里香が婚約していたという事実は、当時、拓巳と牧村、そして里香がはめていた婚約指輪を外した犯人しか知り得ない情報だったのです。

そして牧村は、先日のDVDの映像から、ある事実をつかんでいました。映像の背後に映っていた東京タワーは、里香が死ぬ直前に消灯していました。それは午前0時になって日をまたいだことを意味しており、時効撤廃に該当しない、つまり時効が成立していないという事実なのです。里香の事件については、まだ犯人を法で裁くことができるという証拠なのです。

拓巳の怒りを牧村がなだめ、仙堂は警察に逮捕されました。

犯人の動機

仙堂は、かつて自身が戦場で経験した話を語ります。ある武装勢力に捕まった仙堂は、一緒に捕まった現地の友人を目の前で殺されました。その瞬間を目の当たりにし、自分は解放されたのです。

そのトラウマ体験が精神を壊し、今回の事件に繋がったといいます。逮捕後、仙堂の体験を描いた手記『闇を追いかけて』が出版されます。

曾根崎は日本を離れることになり、事件は幕引きのように思われました。しかし、犯人である仙堂への復讐を押さえられないチンピラ、戸田丈が仙堂を背後からナイフで突き刺そうとします――。戸田丈も、殺された組長の妻の子どもで、被害者だったのです――。

『22年目の告白-私が殺人犯です-』感想まとめ

30代女性

人によっては精神的に思いかもしれないけど、いろいろ考えさせられる。
ストーリー、テンポ、オチもすべて完璧!
藤原竜也の演技力に脱帽です。

20代男性

最後まで騙された!
犯人についてはびっくりしました。

40代女性

藤原竜也の演技に惹き付けられたし、どんでん返しのストーリーは面白かった!
特に、前半のスピードが感が良い!

まとめ

大ヒット映画『22年目の告白-私が殺人犯です-』のあらすじを、ネタバレあり(詳しく)とネタバレなし(簡単)で解説してきました!

最後の結末までご紹介してきましたが、最後にどんでん返しが待っている、ミステリーとしてよくできた作品だとわかりましたね♪

藤原竜也さんの演技力も光る作品です。

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