90年代の洋画を代表する作品である『天使にラブソングを…』ですが、修道院やゴスペルがメインのお話なので、「実話なの?」という噂がチラホラ聞こえてきます。
主人公のデロリスはシンガーで、身を守るためにシスターになって修道院へというあらすじですが、モデルになった人物もいるのでしょうか。そこで今回は、
- 『天使にラブソングを…』は実話なのか?
- 『天使にラブソングを…』は元ネタがある?
- 『天使にラブソングを…』のモデルになった人物がいる?
について調査していきたいと思います。
ネタバレを含みますのでご注意ください。
『天使にラブソングを』は実話なのか?
892.天使にラブソングを
— レトロ大好き颯 (@Retrohayate) November 26, 2022
1992年に米で公開され日本では1993年に公開された映画です。主人公のクラブ歌手デロリスはとある事情から女子修道院でシスターメアリーとして生活する事になり歌を通して修道院の面々や街の人々の心を変えて行く物語です。本作は大ヒットし翌年には続編が公開されました。 pic.twitter.com/0Qzld2TJy1
「天使にラブソングを…」は、シンガーのデロリスが殺人を目撃してしまい、犯人であるマフィアから逃げます。
そしてデロリスは修道院でかくまってもらい、聖歌隊の指導を引き受けるのですが、これが本当にあった話という噂があります。
調べてみたところ、
「天使にラブソングを…」は実話ではない
ことがわかりました。
「天使にラブソングを…」を最初に発案したのは、ポール・ラドニックさんという脚本家でした。
ラドニックさんは、ふとした時に「殺人を目撃したシンガーが修道院にかくまわれる」というあらすじを思いついたそうです。
そしてプロデューサーに提案したところ、「OK!」という返事をもらい、脚本の執筆にとりかかりました。
ラドニックさんは、かつて女優として活躍していたドロレス・ハートさんがシスターになって修道院で暮らしていることを突き止めます。
ラドニックさんは取材しようと試みますが、ドロレスさんには会えませんでした。
大きなインスピレーションを受けたラドニックさんは、脚本の執筆を進めようとしましたが、製作する上でトラブルが起こり、暗礁に乗り上げてしまいます。
結局ラドニックさんは脚本の執筆を最後まですることができず、「天使にラブソングを…」は何人もの脚本家が執筆し、完成までこぎつけたそうです。
素晴らしい作品ができるまでに、様々な出来事が起こり、様々な人の手が加わったことがわかりました。
発案者のポール・ラドニックさんが最後まで作品に携わることができなかったことはとても残念ですが、素晴らしい物語のあらすじを届けてくれたことに感謝したいですね。
『天使にラブソングを』の元ネタやモデルは?
『天使にラブソングを…』の元ネタはある?
天使にラブソングを
— うへ の いふ (@awe_uheeee) November 23, 2022
好きー!絶対泣く毎回泣く pic.twitter.com/NIKPDnMBt4
「天使にラブソングを…」は前述のとおり、元女優のシスターがいたという事実はありましたが、物語自体の元ネタはありません。
しかし、アメリカのロサンゼルスにクレンショウという町があります。
この町はカラーギャング発祥の地で、治安も悪い地域でした。
そんな場所にあったクレンショウ高校は、素行が悪い生徒がたくさん通っている高校だったそうです。
素行の悪い生徒たちでしたが、素晴らしい奇跡を起こします。
クレンショウ高校はゴスペルで世界一に輝く
のです。
この話は、「天使にラブソングを…2」で元ネタとして使われています。
素行不良で歌うのも嫌がった生徒たちが、ゴスペルで世界一になるという究極のエンターテインメントですね!映画という形で世界中の人々に素敵な物語を届けてくれて、本当にありがたいです。
『天使にラブソングを』のモデルになった人物がいる?
天使にラブソングを の実在モデル アイリス・スティーブンソン参加■GOSPEL WORKSHOP 2015年5月4日(月・祝)に #KDMT もhttp://t.co/3Ur9Nbd0mg http://t.co/gA7p2lZKI9 pic.twitter.com/0FaDTLhQLb
— 嘴平情ヰ待恋 🇯🇵 (@URBANFUNKism) April 16, 2015
前述したクレンショウ高校が、ゴスペル世界一に輝く物語には、ある女性教師の存在がありました。
アイリス・スティーブンソンさんという音楽教師
の存在です。
アイリスさんは、素行不良な生徒たちを更生させ、歌うことの素晴らしさを伝えたのです。
アイリスさんは大変有名な方で、オバマ前大統領の就任パーティーでパフォーマンスを披露したり、イギリス王室に招待を受けたことがあります。
日本でもゴスペルのワークショップを開くなど、世界的な活躍をしています。
クレンショウ高校の音楽教師になる前は、ブロードウェイの音楽監督をしていたアイリスさん。まさにアメリカ音楽界の重鎮のような方ですが、映画の主人公のモデルにぴったりな方です。
映画では、ウーピー・ゴールドバーグさんがパワフルに演じ、素晴らしい演技を披露しています。
\『天使にラブソングを…』の/
\関連記事はこちら/
まとめ
#天使にラブ・ソングを…
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) November 29, 2022
⛪️金曜よる9時⛪️
「ゴースト/ニューヨークの幻」でアカデミー賞助演女優賞を受賞したウーピー・ゴールドバーグがコメディーで本領発揮‼️シスターたちの歌声に自然と涙がつたってくる大ヒット作🎹 pic.twitter.com/wdd2lG1e5y
今回は、「天使にラブソングを…」は実話なのかということや、元ネタやモデルになった人物も調査してみました。
結論として、
- 「天使にラブソングを…」は脚本家があらすじを思いついた
- 元女優のシスターは実在
- 「天使にラブソングを…2」の元ネタが存在
- 「天使にラブソングを…2」の主人公のモデルになる音楽教師が存在
ということがわかりました。
脚本家のポール・ラドニックさんは、偶然「天使にラブソングを…」のあらすじを思いつき、作品に影響を与えた元女優のシスターが実在したことを突き止めました。
ポール・ラドニックさんは脚本の執筆を最後まですることができませんでしたが、公開から20年以上経ってもなお、色あせることのない作品の発案者であることは間違いありません。
そしてクレンショウ高校やアイリス・スティーブンソンさんという元ネタ・モデルになった人物がいたという事実もわかりました。
「天使にラブソングを…」完成までには様々な出来事や背景があったことを理解し、ぜひ一度鑑賞してみてはいかがでしょうか。