容疑者Xの献身の映画と原作の違い!娘役の美里に悲劇?

『容疑者Xの献身』は直木賞受賞作のミステリ作品でありながら、その内容から深く感動する人間ドラマとして高い評価を得ています。その映画は原作と内容が違うのでしょうか。

今回は、『容疑者Xの献身』の

  • 映画と原作の違いは何?
  • 娘役の美里に違いがある?

について考察していきたいと思います!

目次

『容疑者Xの献身』映画と原作の違いは?

『容疑者Xの献身』は、

映画と原作で大まかなストーリーは同じだが、ところどころ細かい違いがある!

ということが分かりました!

具体的にどのような違いがあるか確認していきましょう!

石神の風貌

映画では堤真一が演じ“二枚目”な役柄となっていますが、
原作ではあだ名が「ダルマの石神」とされるくらい“丸顔でがたいが良い”という設定です。

また、原作では高校の柔道部の顧問をしています。

石神は大人の男性の死体を運んだり細工したりすることになるので、力持ちであるという設定なのだと考えられます。

弁当屋の経営

映画では“靖子が経営”していますが、
原作では知り合いの夫婦が経営しており“靖子は看板娘”です。

この知り合い夫婦というのは、靖子が昔働いていたクラブのママとその旦那さんだそうです。

弁当屋の名前

映画では「みさと」ですが、
原作では「べんてん亭」となっています。

「みさと」という名前は娘の美里が由来となっています。

映画では靖子が弁当屋を経営しています。自分の娘の名前を店の名前にするほど、娘を大切にしていることが読み取れますね。

死体の発見場所

映画は“野球グラウンド”ですが、
原作は“堤防”となっています。

これは”映画の撮影場所の都合””日常的に発見されやすい場所”という現実的な理由で変更されたのだと考えられます。

内海の存在

『容疑者X献身』の原作では、内海は登場しません。

内海は「ガリレオシリーズ」のテレビドラマ化をきっかけに登場した主要人物で、草薙の後輩刑事です。

湯川と内海のやり取りは「ガリレオシリーズ」の見どころのひとつとなっています。

映画はテレビドラマの後に公開されたため、内海が登場することとなりました。

ちなみに、内海が原作小説に登場するのは、本作の後に刊行した『ガリレオの苦悩』からとなります。

雪山のシーン

雪山のシーンは、原作にはない映画オリジナルです。

詳しい解説は後述しますが、これは映画ならではの演出と言えるでしょう。

靖子が出頭する経緯

映画では真実が湯川によって語られた後に出頭となりますが、
原作では真実を知った後、娘・美里に悲劇が起こり、出頭を決意します。

どんな悲劇が起こったかは後ほど解説します。

主な違いは以上ですが、小説を映像化している関係から、
他にも、原作に書かれた言動や心情を、役者の表情や動きで表現している部分が多数あります。

原作を読んでより作品の深みを味わうのも楽しいかもしれませんね。

雪山のシーンはどういう意味?

原作にはなく映画で新たに追加となったシーンに、湯川と石神が雪山に登るシーンがあります。
命の危険を感じさせる緊張感のあるシーンでした。

この雪山のシーンにはどういう意味があるのでしょうか?

諸説ありますが、以下2つが有力のようです。

  1. 湯川と石神の関係性を表した
  2. 映画なのでダイナミックなシーンを追加した

1についての補足として、

湯川と石神の関係性とはどういう意味か

を考察してみましょう。

石神は湯川が事件の真相に気付き始めていることを察していました。そのため、計画が暴かれないよう、登山に不慣れな湯川を見捨て事故死に見せかけることもできたはずです。

しかし石神は何も行動を起こしませんでした。“非合理な方法を取らない”石神は湯川を殺すなんてことはしません。

そして湯川も「石神が常に合理的な判断をすること」と「自分を殺さないこと」を分かって同行したのだと思います。

このように、命を落としてもおかしくないような雪山のシーンを入れることで、

湯川と石神の“言葉では言い表せない関係性”つまりは“信頼関係”を描いた

のだと考えられます。

娘役の美里に違いがある?

原作では、娘役の美里に悲劇が起こります。

それは、

原作では花岡靖子の娘・美里は自殺未遂をする!

ということです。

自殺を図った理由は、“石神が全ての罪を被ったことへの良心の呵責”だと考えられます。

つまり、靖子が出頭する経緯としては、

娘・美里の自殺未遂が、靖子が罪を自白する一番の動機であった

ということになります。

石神の献身的な計画を知り、石神のことを思って自白したわけではなかったのです。

なぜこのように考察できるのでしょうか。それは、

原作では石神と花岡親子はそこまで親密ではないため、
靖子が石神のために動くとは考えづらいから

です。

靖子は、娘が自殺を図るほど罪の意識に苦しんでいることに耐えられなかったのです。

娘の苦しみを無視してまで自分たちだけが幸せになることはできない、と思って出頭したのです。

靖子が何度も謝っているのは、

  • 「石神の計画に従うことができなかった」
  • 「娘を想う気持ちを優先してしまった」

という罪悪感からなのかもしれませんね。

また、映画で娘・美里の悲劇がなくなった理由は”未成年の自殺未遂は衝撃が強すぎるから”だと考えられます。

この変更により、映画での靖子の自白までの流れが原作より単純になっているため、
一部の原作ファンにとっては腑に落ちない変更となってしまったようです。

まとめ

今回は、『容疑者Xの献身』の映画と原作の違いは何?娘役の美里の違いは?について徹底解明解説しました!

  • 映画と原作の違いは以下の通り!
    「石神の風貌」
    「弁当屋の経営」
    「弁当屋の名前」
    「死体の発見場所」
    「内海の存在」
    「雪山のシーン」
    「靖子が出頭する経緯」
  • 娘・美里は、原作では自殺未遂をしてしまう!
    理由は、石神が全ての罪を被ったことへの良心の呵責から!
    靖子は娘が苦しんでいることに耐えられず、自白することを決意した!

ということが確認できましたね。

『容疑者Xの献身』は原作ファンも納得の映画となりましたが、改めて原作を読めばより深く作品を理解することができそうですね。

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