ミラベルと魔法だらけの家でおじいちゃんはなぜ殺された?時代背景を解説!

ミラベルと魔法だらけの家 おじいちゃん なぜ殺された 時代背景

ミラベルのおじいちゃん(ペドロ)は、妻のアルマや子供たちを追手から守るために犠牲となりました。

ペドロのおかげでマドリガル家はギフトを授かるようになったわけですが、なぜペドロは殺されてしまったのでしょうか?

そこで今回は、

  • ミラベルのおじいちゃんはなぜ殺された?
  • ミラベルと魔法だらけの家の時代背景は?

について解説していきたいと思います。

ネタバレを含みますので、ご注意ください。

目次

ミラベルのおじいちゃんはなぜ殺された?

ミラベルのおじいちゃん=ペドロが登場するのは、物語終盤のアルマによる回想シーンです。

アルマは夫であるペドロを迫害によって失っていました。

しかし、そのつらい経験から魔法の力を授かることができたのです。

それでは、なぜ迫害を受けたのか、詳しく解説していこうと思います!

コロンビアについて

『ミラベルと魔法だらけの家』は舞台がコロンビアというだけで、詳しい時代背景や情勢などは明かされていません。

日本から遥か遠い南米のコロンビアについて、詳しく知っているという方は少ないのではないでしょうか?

調べてみると、

  • 1964年から長らく内線が続いていて、2016年にコロンビア政府とコロンビア革命軍は和平合意
  • 半世紀以上にも渡る長い闘いで、実に45万人が死亡・8万人が行方不明に

しかしその後、和平合意に反対する組織により、再び戦闘状態になってしまいます。2023年に入りようやく停戦となりましたが、違法武装集団や麻薬組織による組織的犯罪は払しょくされていません。

恥ずかしながら、私はコロンビアの政情がこれほど大変な状況だとは知りませんでした。

ミラベルと魔法だらけの家には内戦の影がありますが、陽気な人々や音楽を感じ、明るさしか感じなかったからです。

記事を書くにあたり、調べることができて大変勉強になりました。

ペドロは内戦による迫害で殺された

上記をふまえて推測すると、

ミラベルのおじいちゃん(ペドロ)は、内戦による迫害で殺された可能性が高い

のではないでしょうか。

内戦が始まってからというもの、コロンビアでは夫を内戦により亡くし、アルマのように女手一つで子供たちを育てていくという状況が多くありました。

コロンビアには小さな集落が点在していて、軍によって故郷を追われた難民たちが数百万人に上ったと言われています。

ペドロやアルマも住み慣れた集落を追われ、ペドロは軍に捕まってしまい、あらぬ疑いをかけられるなどして殺されてしまったと考えられます。

ミラベルと魔法だらけの家の時代背景は?

『ミラベルと魔法だらけの家』を製作するにあたり、監督たち一行はコロンビアへ調査旅行をしたと明かしています。

当初は1950年代辺りを時代背景に採用しようかと考えていたそうですが、あえて1900年代初期を時代設定としたのです。

1900年代初期のコロンビアとは?

コロンビアでは1960年代から激しい内戦が繰り広げられたと説明しましたが、

実は1899年~1902年の約3年という間にも『千日戦争』という内戦

が勃発していました。

千日戦争は保守党と自由党が繰り広げた内戦で、アメリカの軍事的干渉を経て終結したものの、以後『コロンビアはアメリカの裏庭』などと揶揄されるようになりました。

  • この内戦でも小さな集落に暮らしていた人々は故郷を追われ、国内外に難民として退避
  • マドリガル家のように、軍の目が届かない安全な山間部に避難し、集落を築いた人々も多かった

とも思われます。

ミラベルと魔法だらけの家でペドロが殺されてしまったシーンを見ると、兵士の武器は剣だったので、時代の判断が曖昧になってしまいますよね。

制作側はあえてそういったシーンを混ぜて曖昧にし、コロンビアという国を描きたかったのかなとも思いました。

音楽が素敵!

ミラベルと魔法だらけの家は、コロンビアの素敵な民族文化に触れることができます。

コロンビアという国は、ヨーロッパ、アフリカ、南米の先住民などからの影響を受け、音楽のジャンルも多岐にわたるのです。

  • 物語冒頭に流れる曲は『ふしぎなマドリガル家』という曲で、
    ラテンのリズムで思わず踊りだしたくなるような楽しさ!
  • また、英国で大ヒットしたのは『秘密のブルーノ』という曲で、
    メロディも歌詞もネガティブな印象を受けるものの、
    キューバの伝統音楽を受けているのだとか。

ディズニーと言えばバラード系の名曲を思い浮かべますが、ミラベルと魔法だらけの家では革新的な音楽で、ひと味違うところも魅力と言えます。

衣装も素敵!

さらに、登場人物の衣装もとっても素敵だと思いませんか?

  • ミラベルの服(可愛い花柄などの刺繍が入ったブラウスのような服、
    濃いグリーンに刺繍の入ったスカート)は、
    お祭りなどの特別な時に着るドレスなのだそう。
  • 美しい刺繍が入っているミラベルのバッグは、
    コロンビア北部の先住民の工芸品で『ワユー』というバッグ。

その他にもブルーノが着ているポンチョやふちが大きな帽子はコロンビアなど南米特有の衣装で、素敵だなと思うアイテムが多くありました。

ミラベルと魔法だらけの家を見ながら、コロンビアの明るく楽しい文化に触れることができるのは素晴らしいですよね。

\『ミラベルと魔法だらけの家』/
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まとめ

ミラベルのおじいちゃん(ペドロ)はなぜ殺されてしまったのか、ミラベルと魔法だらけの家の時代背景について解説してきました。

結論とすると、

  • ミラベルのおじいちゃん(ペドロ)は内戦による迫害をうけて殺されてしまった
  • ミラベルと魔法だらけの家の時代背景は内戦が起こっていて山間部に避難する人々がたくさんいた

ということになります。

内戦や迫害など、暗い影を感じるミラベルと魔法だらけの家ですが、衣装や音楽などの明るいコロンビアの文化も感じることができました。

時代背景などを踏まえた上で、ミラベルと魔法だらけの家を鑑賞してみると、また違った見方ができるかもしれませんね。

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