美女と野獣の原作とディズニーの違いまとめ!あらすじと結末が怖い?

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ディズニー映画の名作「美女と野獣」は、劇場公開されてから20年以上経っても人気が衰えず、老若男女から愛されています。

そんな「美女と野獣」には原作が存在し、ディズニー版と違いがあることは意外に知られていないのではないでしょうか。

そこで今回は、

  • 美女と野獣の原作とディズニー版の違いとは?
  • 美女と野獣の原作のあらすじ
  • 美女と野獣の原作には怖いポイントがある?
  • 美女と野獣の原作の結末は?
  • 美女と野獣の元ネタは?

について解説していこうと思います。

ネタバレを含みますのでお気をつけ下さい。

目次

美女と野獣の原作とディズニー版の違いとは?

美女と野獣の原作とディズニー版にはいくつかの違いがあります。

  • ベルの父親の職業
  • ベルの家族構成
  • 屋敷の住人
  • バラの役割
  • 悪役

結構違いがありますが、どのように違うのでしょうか?

ベルの父親の職業

ベルの父親の職業は、ディズニー版では発明家でしたね。

とても貧乏というわけではありませんが、さして裕福とも言えない感じでした。

しかし、原作の父親は商人として成功し、裕福な暮らしをしているという設定。

原作の冒頭では、父親の商船が沈没してしまい、借金ができてしまうという展開に。

そして沈没してしまった商船が引き上げられ、父親は船に積んであった財宝を取りに行くことになりますが、その途中で野獣の屋敷に迷い込んでしまうのです。

ベルの家族構成

ディズニー版では、父親とベルの二人家族で、母親がいないことは全く触れられていません。

一方、原作の家族構成は、父親、息子6人、娘6人という大家族です。

原作では登場人物に名前がついておらず、ベルに関してもフランス語で「美人」という意味になる「Belle」と呼ばれていました。

屋敷の住人

ディズニー版は、使用人たちが屋敷の家財道具に姿を変えられてしまっていましたね。

原作の屋敷の住人は、野獣のみです。

父親が迷い込んだ時に野獣は温かい料理でもてなし、暖を取らせてくれました。

家事全般ができる野獣の株が、そこで少し上がったのは私だけでしょうか。

バラの役割

ディズニー版のバラは、王子が魔法を解くための期限としての役割を果たしていました。

原作では、父親が財宝を引き取りに行く時、子供たちにお土産は何がいいか問いかけます。

姉たちは宝飾品をねだるのですが、ベルは最初は何もいらないと言いました。

しかし父親に問われるとベルは「一輪のバラが欲しい」と言います。

父親は屋敷に咲いていたバラを一輪もらおうとしますが、その行動が野獣を怒らせてしまい囚われてしまうのでした。

悪役

ディズニー版の悪役は、街一番のイケメンですが横暴なガストンでした。

原作では、ベルが野獣の屋敷で豪華に暮らしていたことを妬んだ姉2人が悪役に。

原作とディズニー版の違いを見ていくと、結構重要なポイントで違いがあったことに驚きですね。

物語の結末などには影響が出てくるのかも気になるところです。

美女と野獣の原作のあらすじ

美女と野獣の原作のあらすじをチェックしてみたいと思います。

あるところに財を成した商人がいました。

妻を亡くしていたものの、6人の息子と6人の娘に恵まれ、末の娘は特に美しく「ラ・ベル」と呼ばれていました。

不幸が重なり、貧しい暮らしを虐げられていた商人一家でしたが、沈没した商船が見つかったとの知らせが。

財宝を引き取りにいくので、娘たちにお土産は何がいいか聞くと、ベルが「一輪のバラ」と答えます。

途中、道に迷った商人は、ある屋敷を見つけました。

彫像だらけの屋敷で、温かい食事と暖を取ることができ、助かった商人は庭にバラが咲いているのを見つけます。

ベルとの約束を思い出した商人は、一輪バラを摘むと、野獣が現れ「お前をもてなしたのに、バラを盗むのか」と怒りに満ちた様子。

バラをベルの土産にしたかったことを知った野獣は、「末娘を差し出せ」と要求します。

ベルは野獣の屋敷へ差し出され、不自由のない豪勢な暮らしを送っていました。

野獣から求婚されるものの、断るとそれ以上何も言ってくることはなかったのです。

ベルはある時から美しい青年と貴婦人が出てくる夢を見るようになり、気がかりでしたが、自由を求めて家族の元へ帰りたいと野獣に持ち掛けます。

野獣は怒ったものの、2ヶ月の帰郷を許しました。

屋敷での豪勢な暮らしを疎んだ姉2人は、ベルの帰郷を長引かせますが、ベルの夢に再び貴婦人が現れるのです。

貴婦人が「このままだと野獣が死ぬ」と話し、ベルは急いで屋敷に戻りました。

死にかけていた野獣を介抱してベッドに寝かせると、翌朝魔法が溶け、野獣は美しい青年に戻っていたのです。

美女と野獣の原作には怖いポイントがある?

原作の美女と野獣には、実は怖いポイントがあります。

王子にかけられた魔法

野獣はある国の王子として生まれますが、生まれる前に国王が死去。

母親の女王は他国との戦争へ出向くために、仕方なく醜い妖精に王子の養育を頼みます。

十数年後、美青年に成長した王子でしたが、養育した醜い妖精は王子との結婚を望むのです。

女王は不釣り合いだと反対し、王子も老婆のような妖精との結婚は考えられませんでした。

逆恨みした醜い妖精は、王子が野獣になる魔法をかけます。

その魔法は、

王子に求婚するほど愛情を持った女性が解くことができるというものでした。

勝手な求婚を断られたことで逆上するのは非常にみっともないですし、醜い妖精が愛していた王子に野獣になる魔法をかけるなんて、結局独りよがりで自分さえよければいいという身勝手さを感じますね。

もうひとりの妖精

悲しみに暮れる女王の元にもう一人の妖精が現れ、王子を救う方法を考えます。

ベルという存在を予見した妖精は、商人が屋敷に迷い込んでくるように計算していたのです。

屋敷の彫像は魔法を目撃した侍女や衛兵で、商人に掴ませるためにバラを植えさせていました。

そうしてもうひとりの妖精の思惑通り、王子とベルは結ばれ、醜い妖精の魔法は解かれたのです。

めでたしめでたしと言いたいですが、なんだか恐ろしいですね。

結局すべて計算ずくだったのかと思うと、運命を感じた出会いも実はそうでなかったとショックに感じてしまいました。

美女と野獣の原作の結末は?

原作の結末は、元の姿に戻った王子とベルが結ばれ、幸せに暮らしたという昔話らしいもの。

しかし、

原作では、ベルには出生の秘密があったことが語られていて、実はベルの母親は妖精の女王の妹だったのです。

そして父親は幸福島の王でしたが、若い妖精と人間の結婚は禁止されていました。

ベルの母親は監禁され、悪い妖精により「将来野獣と結婚する」という呪いがベルにかけられたのです。

悪い妖精は、ベルの父親を誘惑しようとしますが失敗し、ベルを殺そうとします。

そこで妖精の女王はベルを救うために、商人の死んだ娘とベルをすり替えたのです。

実は王子とベルは、王族同士の結婚だったという驚きの事実も発覚することになるのでした。

美女と野獣の元ネタは?

ディズニー版「美女と野獣」は、

1756年、ジャンヌ=マリー・ルプランス・ド・ボーモン夫人が出版した短編版「美女と野獣」を元ネタとしています。

ボーモン夫人版の美女と野獣は、魔女が登場して、ベルに意地悪をした姉2人が石像にされてしまうなどのエピソードがあります。

ボーモン夫人版の美女と野獣は、「意地悪をするとこうなるよ」という子供への戒めを感じますね。

やはり、どの昔話も人に優しく、意地悪をしないで真っ当に生きることを勧めているなと思います。

『美女と野獣』
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まとめ

美女と野獣の原作とディズニー版の違いについて解説してみました。

解説をまとめると、

  • ベルの父親の職業や家族構成など、原作とディズニー版で違いがあった
  • 醜い妖精によって王子は野獣にされ、王子とベルの出会いも妖精の計算だった
  • ベルには出生の秘密があり、王子とベルの結婚は王族同士の結婚だった
  • ディズニー版美女と野獣の元ネタは、ボーモン夫人作の短編版だった

ということです。

美女と野獣にはこんなにも深い内容があったのだと調べてみて知りました。

まさかベルに出生の秘密まであったとは衝撃的ですが、このことを頭の片隅に置きつつ、あらためて美女と野獣を鑑賞してみようと思います。

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