『シンデレラ』の物語の中で重要なエッセンスとなるのは、継母によるシンデレラへのいじめではないでしょうか?
実写版シンデレラで継母・トレメイン夫人を演じたのは、アカデミー賞受賞のオーストラリア人女優のケイト・ブランシェットさんです。
トレメイン夫人の複雑な心情を見事に表現した彼女の演技は、大変素晴らしいものでした。
そこで今回は、
- シンデレラの継母や義姉がシンデレラをいじめる理由とは?
- 継母はシンデレラに嫉妬している?
- 継母はかわいそう?
について考察していきたいと思います。
2015実写版の映画『シンデレラ』のネタバレを含みますのでご注意ください。
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シンデレラの継母や義姉がシンデレラをいじめる理由とは?
今夜の「実写版シンデレラ」
— かっぱごはん🍚4/27🌋🦋28🏰🥀 (@Fckapa06) April 12, 2020
ケート ブランシェットの
継母役は流石ですよ😱😱 pic.twitter.com/nioFmZXonW
シンデレラの物語の中で継母と義姉がシンデレラをいじめるシーンに心を痛めた方も多かったでしょう。
実写版シンデレラでも継母や義姉は徹底的にシンデレラをいじめており、実写ゆえのリアルさを感じます。
なぜ彼女たちはシンデレラをいじめていたのでしょうか?
シンデレラの存在が邪魔だった
実写版シンデレラは、正直継母とドリゼラ&アナスタシアの完成度がヤバすぎてこっちサイドを好きになってしまう。元々ケイト・ブランシェットが好きっていうのもあるけど。お姉ちゃんたちフランス人形じゃん!全然かわいいじゃん!センスないだけで!ってなる pic.twitter.com/kynIJUhRAl
— マイ (@mai_Dream_) August 18, 2018
継母のトレメイン夫人は前夫との間に授かった娘のドリゼラとアナスタシアを連れ、シンデレラの父親と再婚しましたが、
再婚した夫には亡き妻の忘れ形見だったエラ(シンデレラ)がいました。
裕福な家庭の未亡人といえど男性にすがらないと生きてはいけない時代。
それでもトレメイン夫人は幸せになりたいという思いからシンデレラの父親と結婚しましたが、新しい夫の心の中には亡き前妻がいたのです。
亡き妻の面影を残すエラを心から可愛がる夫の姿にトレメイン夫人は強い危機感を抱いたと考察できるのではないでしょうか。
トレメイン夫人は自信に満ち溢れたプライドの高い女性ですし、自分が1番愛されることは当然だと思っていたはず。
前妻は亡くなっていてもエラがいる限り自分は大切にされないと思い込んでいたのかもしれません。
また、義姉のドリゼラとアナスタシアにおいては、シンデレラと年齢が近いこともあり、ライバル心剝き出しだったと考えられます。
ドリゼラのシンデレラへの敵対心はかなり強いもので、かなり母親の影響を受けていると思いました。
シンデレラの父親の遺言
シンデレラの父親は裕福な商人でしたが、なんと旅先で急死してしまいました。
しかし、
父親は近所の人に遺言を託しており、その内容は娘のエラと前妻への深い愛だったのです。
この遺言の内容を知ったトレメイン夫人は、計り知れないほどショックを受けていました。
再婚したわけですし、『私(トレメイン夫人)に対する愛も少しはあったはず』だと思って当然。
しかし、トレメイン夫人の期待とは裏腹な内容だった遺言が決定打となり、シンデレラへの徹底的ないじめの理由になったのではないでしょうか?
シンデレラの父親はただ妻と娘への愛を述べただけだったのでしょうが、もう少し配慮が必要だったのではと思ってしまいます…。
人間は嫉妬深い生き物ですし、愛する娘のためにもトレメイン夫人に対する遺言も残して欲しかったですね。
継母はシンデレラに嫉妬している?
継母のトレメイン夫人はシンデレラと初めて会った時、シンデレラの美しさに驚愕の表情を浮かべていました。
シンデレラは父親と母親から深い愛情を受け、母親から『勇気と優しさを忘れないで』という遺言を残されており、内面の美しさも持っていたのです。
シンデレラは外見だけでなく中身まで美しいんですよね。フェアリーゴッドマザーがシンデレラを助けるのも納得です。
正反対の美貌に嫉妬?
実写版シンデレラは継母がめっちゃ怖美しいね✨
— . ま .っきー (@m_a_k_i_k_o_) June 9, 2019
いろんなグリーンを着こなして綺麗💚 pic.twitter.com/VFBSg3WHAt
継母であるトレメイン夫人は、都会的でゴージャスな雰囲気をまとった女性です。
ファッション、メイク、ヘアスタイルも洗練されているのですが、それは外見重視とも言えるのではないでしょうか。
しかし、
シンデレラ役はベイビー・ドライバーのデボラ役のリリージェームズよ
— ルル (@luluonice) April 19, 2024
かわいいわね pic.twitter.com/NfA9JDZnTo
反対にシンデレラはあくまでナチュラルなのですが、そのナチュラルさが本来の美しさを引き立てています。
私的にはどちらも素敵だと思いますし両方を参考にしたいと思うのですが、シンデレラの『生まれながらの美しさ』にトレメイン夫人は激しく嫉妬していることがわかります。
トレメイン夫人は長年培った美が魅力なのですが、若々しく美しいシンデレラを前に自信を奪われてしまったのかもしれません。
自分がずっと信じてきたものを揺るがされるほどの美は、トレメイン夫人ほどプライドが高い女性だったら間違いなく『嫉妬』という感情に支配されてしまうのではないでしょうか。
継母はかわいそう?
継母ことトレメイン夫人は、未亡人となり娘2人を抱える状況であっても、高いプライドを保持し続けなければなりませんでした。
普通の人なら愛する人を失った時は、プライド云々の前に悲しみに暮れるはずですが、トレメイン夫人はそんな辛い時でさえも美しく、気高くあろうとしていたのです。
『夫がいなくなったからといって軽んじられてたまるか』という強い思いを感じますね。
きっとトレメイン夫人は、周囲に本音を吐露できるような友人の存在がなかったのかもしれません。
『夫がいなくなり不安』『娘を育てていけるか不安』そういった本音を言えず、プライドという鎧を脱ぐことができなかったトレメイン夫人は、かわいそうな人物だと私は思います。
だからといってシンデレラをいじめていい理由にはなりませんが…。再婚する際、トレメイン夫人がもう少し武装解除していれば状況は変わっていたのかもしれませんね…笑
ケイトはどんな役作りをした?
ケイト・ブランシェット様が今同じ日本で同じ大地にいるの信じられない(大号泣) pic.twitter.com/ClHRTfiVP9
— yabi (@catecb514) April 20, 2024
トレメイン夫人を演じた女優のケイト・ブランシェットさんは、
何があって人が邪悪になるのかについて探求することに興味を持ちました。この映画のささやかな場面を通じて、この女性は自分の人生をもう一度やり直そうとしていた時に、彼女の新しい夫が娘シンデレラに注ぐ深い愛情に激しく嫉妬してしまったことを、垣間見ることができると思います。
moviewalker
と語っています。
生まれながらにして邪悪な人間はいないと思いますし、状況によって人生が左右されてしまうというのは悲しいです…。
『シンデレラ』で伝えたいことの一つは、勇気と優しさを忘れないで生きていくものですが、それがどれだけ難しいかわかった気がしました。
まとめ
【TV情報】
— どりあ@ディズニー情報 (@tdr_doria) March 29, 2024
4月26日21:00より、#金曜ロードショー にて『 #シンデレラ (実写版)』が放送されます。
ディズニー・ラブストーリーの原点にして頂点。アカデミー賞にもノミネートされた絢爛豪華な衣装のシンデレラが登場☆https://t.co/v3OlscWbAv pic.twitter.com/Cmcsgj3MYy
継母や義姉がシンデレラをいじめる理由、継母が嫉妬する理由、継母がかわいそうな理由について考察してきました。
結論とすると、
- トレメイン夫人はシンデレラの存在に危機感を抱いた
- トレメイン夫人は自分とは正反対のシンデレラの美貌に嫉妬している
- トレメイン夫人は高いプライドを保持しなければならなかった
ということになります。
プライドを持って気高く生きることも、勇気と優しさを忘れないで生きることもとても難しいですが、両方とも美しい生き方だと思います。
しかし、いじめは抜きでいきたいですね!