沈黙のパレードで蓮沼はなぜ母親も燃やした?

沈黙のパレード 蓮沼 なぜ 母親 燃やした 

ガリレオシリーズの映画版第三弾の「沈黙のパレード」では、久しぶりに柴咲コウさんも出演され、北村一輝さん、福山雅治さんの3ショットが懐かしかったですね。

北村一輝さんは、今作の陰の主役と言っても過言ではない立ち位置でした。そんな北村一輝さん演じる草薙が、過去に担当した本橋優奈ちゃん殺害事件がありました。

その事件で、完全黙秘を貫き、無罪を勝ち取ったのが蓮沼寛一です。因縁の相手である蓮沼の行動が今作のキーポイントになってきます。なかでも、

  • 蓮沼はなぜ沙織と共に自分の母親も燃やしたのか

については、劇中で説明がされていません。

ストーリーを複雑にした、蓮沼の不可思議な行動を考察していきましょう。

この記事の監修者
つくつく

映画鑑賞は年間100本以上映画ブログ運営4年

中学生の頃に『スターウォーズ』に感動して以降、
映画の沼にハマり続けて20年。
結婚・出産後も年間100本は必ず鑑賞中。
Filmarksアカウントにも鑑賞レビューを掲載中。

▶蓮沼役を演じたのは村上 淳さんです。モデルとしても活躍されていて、『沈黙のパレード』の蓮沼からは想像できないような、スタイリッシュな姿がこちらの動画で確認できますよ!ちなみに、長男は今大活躍中の俳優である村上虹郎さんですね♪

目次

沈黙のパレードで蓮沼はなぜ母親も燃やした?

母親の遺体も燃やした理由

なぜ蓮沼は母親の遺体も燃やしたのか、その結論から言ってしまうと

母親の遺体を隠すよりも、
焼いてしまうメリットが大きくなったから

だと思われます。

静岡県のある民家が焼失し、焼け跡から2体の遺体が発見されます。1体はその家の主である蓮沼芳恵(芳恵は蓮沼の母であり、自宅で孤独死したのだと考えられます)。 もう1体こそ、行方不明になっていた並木佐織でした。そして焼失した家は、15年前の少女殺害事件で逮捕されながらも黙秘で無罪になった男・蓮沼寛一の実家だったのです。

蓮沼は、母親の孤独死を隠し、年金を不正に受給していました。しかし、蓮沼はなぜ母親も燃やしたのでしょうか?

母親の死体を移動し、延焼を逃れた場合は?

  • 母親の遺体の移動が必要になる
  • 家主である母の所在を警察に問い詰められる

といった不合理が生じます。

蓮沼の母親は、沙織殺害以前に亡くなっているのですから、3年以上経過しています。勿論白骨化しているでしょう。気持ちの良いものではありませんね。そもそも、そんな状態まで放置していた蓮沼が、ゴミ屋敷と沙織を燃やすのに、わざわざ母親の遺体を移動しようと考えないでしょう。

母親を移動した場合も、家主(母)の所在を警察から問い詰められることになります。蓮沼からするとそれもめんどうそうですね。遺体を隠す目的であった年金も、結局は受け取り続けられないでしょう。

蓮沼寛一は、サイコパスの特徴の1つである結果至上主義、良心の欠如が見受けられます。その為、合理性を求めた結果だったのでしょうね。

そもそもなぜゴミ屋敷を燃やした?

そもそも、蓮沼がなぜ沙織と母親の遺体がある家を燃やす必要があったのかと言うと、

沙織の死を留美に知らせる為

だと思われます。

蓮沼の母親の家が燃え、焼け跡から母親の遺体と沙織の遺体が発見されました。 この事件はニュースになり、蓮沼は連行されます。

  • 佐織が最後に確認されたコンビニの防犯カメラに蓮沼が使用していた社用車が映っていた事
  • 蓮沼の廃品回収会社時代の制服から佐織の血痕が検出されたこと

以上の証拠から、草薙は上司と相談して逮捕に踏み切りました。

逮捕された蓮沼は完全黙秘を貫きます。検察は起訴せずに釈放しました。蓮沼は、前回の事件同様に沈黙を貫き通せば無罪放免になると分かっていたのでしょうね。

ゴミ屋敷と共に沙織の死を公にすることで、留美を脅して金銭を強請り取れます。母親の年金よりも多くの収入が得られるでしょう。

蓮沼は、留美に金銭を要求する時に、新倉家の門まで来ています。新倉夫婦が住む家は立派な家なので、永続的に多額の金銭を要求できると算段したのでしょうね。

なぜ沙織の遺体を母親の家に放置した?

沙織の遺体をなぜ母親の遺体を放置している家に運ぶ必要があったのかというと、

死体遺棄の時効である3年間が過ぎるのを待つため

だと思われます。

根拠となる刑法第190条をひも解いてみましょう。

刑法第百九十条
死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三年以下の懲役に処する。

「遺棄」とは、死体を移動させ、放棄・隠匿することをいいます。法令・慣習上、葬祭の義務がある人の場合は、場所的移転を伴わない単なる放置も不作為犯として、死体遺棄罪に該当すると解されています。
遺棄行為から3年で時効が成立します。

まず事実として、母は元から死んでおり、ゴミ屋敷である蓮沼の実家にずっと遺体として置いてありました。
死体を放置することは死体遺棄に当たりますが、ゴミ屋敷ゆえ誰も近寄らず、母親の死体が放置されていることは蓮沼以外の誰も知りませんでした。そして蓮沼は母の年金を受け取り続けていました。

蓮沼は沙織の殺害後に、母の遺体の存在には誰も気づかれなかった事から、沙織の遺体を実家においても、誰にもバレないはずと思案したのでしょう。

運んだ沙織の遺体は床下に遺棄しました。そして、死体遺棄の時効の3年が過ぎるまで待ったのです。自分が捕まらないようにすべて計算していたのですね。

まとめ

沈黙のパレードで蓮沼はなぜ母親も燃やしたのか?という疑問について、考察してきました。結論としては、

  • 母親の遺体の移動が必要になる
  • 家主である母の所在を警察に問い詰められる

といった理由からの行動でした。

サイコパスである蓮沼は、沙織の殺害現場を目撃し、留美を強請って金銭を永続的に要求することを画策します。そして、金銭を強請り取る事を目的にし、すべてを逆算して行動したのです。

留美が自首してしまう可能性があったため、遺体を隠す必要がありました。遺体の隠匿は刑法百九十条・遺体遺棄の罪に問われます。その為、一番安全な母親の家に隠し、母親の遺体と共に時効である3年が過ぎるのを待ったのですね。時効である3年が過ぎた後に、ゴミ屋敷に火を放ち遺体を発見させます。この行為は、留美に対するメッセージですね。

遺体遺棄の時効は過ぎているので、母親の遺体を移動しなくても、罪には問われません。今まで通り、年金の不正受給は出来なくなりますが、母親の遺体が見つからなくても家主の所在を警察から問われる事態になるので、蓮沼としては余計にややこしくなるでしょう。留美を強請って入ってくる大きな収入の算段もあります。

そういった理由が重なり、母親の遺体も燃やしたのでしょうね…!恐ろしい犯人でした。

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