プーさんの可愛さに大人なってもキュンキュンしたという方は多いと思います。
そして私たちが慣れ親しんでいるのはディズニーのプーさんで、みなさんは原作のプーさんをご存知でしょうか?
そこで今回はプーさんについて、
- プーさんの原作とディズニーアニメにはどんな違いがある?
- プーさんの原作はどんなストーリー?
- プーさんの原作は怖いと言われてる?
ということを中心に考察していきたいと思います。
ネタバレを含みますのでご注意下さい。
プーさんの原作とディズニーアニメにはどんな違いがある?
原作とアニメの違い
アニメ版ジャングルブックの悪役のカーとくまのプーさんの声優は実は同じ。#ジャングルブック pic.twitter.com/qWakX9DNEB
— ハブ(りなイさん) (@rinari5192) June 6, 2020
原作のプーさんはクラシックプーと言われており、ディズニープーとは明らかな違いがあり、
ディズニーアニメのプーさんは、赤いシャツを着ていつもニコニコしています。
そして色彩も鮮やかで、画はとても華やかな印象です。
みなさんのプーさんのイメージは、ディズニーの方が強いのではないでしょうか。
原作はどんなプーさん?
プーの舞台のアシュタンフォレストに行ったので。お世話になった家の方にプレゼント。
— 娘とパパのイラスト (@sFge7zIOoqQp11f) November 27, 2021
クラシックプーも良いね!#pooh #ENGLAND #プーさん #イラスト #イラスト好きさんと繋がりたい #知り合いの家を舞台に pic.twitter.com/hmh3oSYTo6
原作のプーさんは、
赤いシャツを着ておらず、表情はほぼ変化なしで、ぬいぐるみとしての姿そのものなのです。
色彩もディズニーが色鮮やかだったのに対し、原作は水彩画のような柔らかな画風になっています。
とても繊細な印象のクラシックプーは、印象の通りとても穏やかでのんびりしているのです。
今まで知らなかったという方も多いと思いますが、原作のプーさんは「癒し」という観点ではディズニーアニメのプーさんに優っているのかもしれません。
プーさんの原作はどんなストーリー?
プーさん原作あらすじ
【泊まりたい…】「プーさんの家」を再現した宿、英国に2日間限定オープンhttps://t.co/mDhvrLLF8b
— ライブドアニュース (@livedoornews) September 23, 2021
原作の児童小説の発表95周年を記念して、過去30年にわたり作品のイラストを手掛けてきたイラストレーターが開設。はちみつをテーマにした食事も用意される。 pic.twitter.com/7GpiPe1xVV
プーさんの原作のストーリーは非常にほのぼのする内容です。
原作の一部を抜粋して紹介したいと思います。
第2章 ウサギの穴にはまって出られなくなる
友達のラビットの家を訪問したプーは、ラビットの家のパンを全部食べ尽くし、満腹になったので帰ろうとします。ところが食べ過ぎのおなかがつかえて穴にはまり、そのまま動けなくなってしまいました。
https://route-disney
なんとも言えないゆる~いストーリーに癒されませんか?
ディズニーアニメのプーさんは、派手なシーンも織り交ぜられていますが、原作のプーさんはひたすら穏やかな物語です。
子供向けということもあり、平和や安らぎを感じることができますよね。
原作が出版された1920年代は、第一次世界大戦後ということもあり、社会不安が根強かったこともベストセラーの一因なのではないでしょうか。
プーさんの原作は、殺伐とした社会で生きる大人たちこそ見るべき作品なのかもしれません。
プーさんの原作情報
🌈僕のピック・コレクション 991枚目🧸
— 🌺🌼しょう🌼🌺~ꕤ~ଯ~ꕤ~ (@MIp3z1B4WVAmhm8) April 8, 2022
【クマのプーさん】ピック🧸✨
クマのプーさんの作者《アラン・アレクサンダー・ミルン》さんの言葉✨
「Weeds are flowers too, once you get to know them.🍀」
(雑草だって知り合いになったら、花なんだよ🌼) pic.twitter.com/PCAxQfdD4t
原作は1926年にイギリスで出版された「Winne-the-Pooh」です。
作者はアラン・アレクサンダー・ミルンさんで、雑誌の編集の仕事を経て劇作家・小説家となった方でした。
当時のイギリスでは、あまり子供向けの本は売れなかったそうですが、「Winne-the-Pooh」はなんとベストセラーに。
その後、1927年詩集「Now We Are Six」と1928年に「Winne-the-Pooh」の続編「The House at Pooh Corner」が出版されました。
1924年に出版されていた詩集「When We Were Very Young」もプーさんの原作と言えるもので、全部で4冊の原作があります。
プーさんの原作は怖い?
実写プーさん、可愛いと同時に怖い。 pic.twitter.com/Go2ZzIJBpd
— 人間食べ食べカエル (@TABECHAUYO) March 14, 2018
プーさんの原作には少し怖いと言われている事実があります。
原作もお話が進むに連れて、クリストファーロビンが成長していき、「100エーカーの森にいない時は勉強している」ということになっているのです。
プーさん達と遊んでいたクリストファーロビンも、今までとは同じではいられないという切ない事実が垣間見えますよね。
そんな状況だったので、プーさん達もクリストファーロビンと楽しく遊んで過ごす時間が終わりに近いと悟っていました。
そして最終回では、
クリストファーロビンがプーさんに対して「これからは何もしないでいることができなくなってしまった」と伝えたのです。
そして2人は再びの再開を約束して、手をつないでどこかへ行くという終わり方でした。
そんな最終回だったので、
手をつないでどこかへ行くという表現が、「誘拐したのでは?」という憶測を広めたのです。
「プーさんが誘拐なんて!」と思いますよね。
しかし、作者の表現の仕方は、とても素敵だと思いませんか?
プーさんとクリストファーロビンが手を振ってお別れしたという最後だと、二度と再開はないかもしれないと思ってしまいます。
親友の2人が、手をつないでどこかへ行ったという表現にしたことによって、再び会えるのかもという希望を見出すことができるのではないでしょうか。
プーさんのクリストファーロビンへの気持ち
プーさんはクリストファーロビンのことが大好きで、一緒に遊んでいる時間はとっても幸せだったでしょう。
しかし、プーさんはクリストファーロビンとの別れを何となく悟っていますし、彼が旅立って行くことはわかっていたのだと思います。
クリストファーロビンが自分のことを忘れていってしまうかもという不安もあったプーさん。
大人になればこそ、プーさんの気持ちもクリストファーロビンの気持ちも汲み取ることができ、切ないですよね。
けれど子供の頃にとても楽しかった思い出は決して忘れないですし、実写版「プーと大人になった僕」を製作することができたのではないでしょうか。
『プーと大人になった僕』
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まとめ
プーさんの原作とディズニーとの違いについて考察してきました。
結論として、
- 原作のプーさんは、赤いシャツを着ておらず、表情に変化なし
- 原作のプーさんは、ひたすら平和で穏やかな物語
- 原作はプーさんがクリストファーロビンを誘拐した憶測があったが、2人の再びの再開への思いが込められている
という考察ができました。
原作のプーさんは、ディズニーと少しイメージが違いましたが、とっても心温まりますよね。
考察内容を心にとめて映画「プーと大人になった僕」をご覧になってみてはいかがでしょうか。