映画「トイストーリー2」の中で、「小西おもちゃ博物館」という日本の施設っぽい名前が登場しましたね。
本作品をご覧になった方の中には「小西おもちゃ博物館って何?」と疑問を持った人もいるでしょう。
そこで今回は、
- 小西おもちゃ博物館は実在するのか?
- 小西おもちゃ博物館のモデルになった施設とは?
の2点を考察したいと思います!
【トイストーリー2】小西おもちゃ博物館は実在する?
#洋画に出てくる好きな日本人キャラ
— あゆみ|映画観たい (@d_ayumi_plus) May 29, 2023
トイ・ストーリー2に名前だけ出てくる小西さん
ちなみにおもちゃ屋のアルも日本人がモデルと聞いて妙に納得しました☺️ pic.twitter.com/P0d79OaPl0
「小西おもちゃ博物館」という名前の施設は実在しませんが、モデルになった施設は日本にあります。
小西おもちゃ博物館のモデルは「ブリキのおもちゃ博物館」
トイストーリー2に登場する「小西おもちゃ博物館」のモデルとなっているのは、神奈川県横浜市にある「ブリキのおもちゃ博物館」です。
1800年代から1900年代に製造されたおもちゃが、なんと3000点近く展示されています。
『トイ・ストーリー』が生まれるきっかけになった「ブリキのおもちゃ博物館」に行ってきた pic.twitter.com/sfgE53ub04
— ぐり (@DENKInoKANZUME) December 24, 2020
ジョン・ラセター監督は、トイストーリーの前身である「TIN TOY」を制作するにあたり、1987年にこちらのお店を訪問しています。
トイストーリーがヒットしたあと、ジョン・ラセター監督はお礼に「ウッディ人形」を寄贈したそうです。
実際に贈られたものは、「ブリキのおもちゃ博物館」に展示してありますよ。
河口湖北原ミュージアムに来ました!館内には、映画『トイ・ストーリー』の監督であるジョン・ラセターさんから映画の大ヒットのお礼に頂いた、ウッディがいます。トイ・ストーリーは、横浜にある北原さんの「ブリキのおもちゃ博物館」に訪れた監督が、館内のおもちゃを見てひらめいた作品🎥 pic.twitter.com/n82CdeNctC
— 知の冒険🗾🔍博物館の続刊『世にも至宝な博物館』が10月16日発売中! (@chinobouken1) October 21, 2023
ところで、モデルとなった「ブリキのおもちゃ博物館」は横浜にあるのに、なぜ「小西おもちゃ博物館」の所在地を東京にしたのでしょうか?
おそらくアメリカの人には「YOKOHAMA」より「TOKYO」の方が、馴染み深いと考えたからでしょう。
「ミスター・コニシ」のモデルになった人物は日本にいた!
アルが電話で話していた、小西おもちゃ博物館のオーナー「ミスター・コニシ」。
実は、彼のモデルも日本に実在したんです。
その人物とは「ブリキのおもちゃ博物館」のオーナー、北原照久さんです。
【38周年を迎えました!】
— 北原照久 (@toysclub) April 7, 2024
本日、4月7日でブリキのおもちゃ博物館が38周年を迎えることができ、新たに39年目がスタート致しました。
本当に皆様に支えられてきた38年間。多くの出逢い、思い出があり、私たちにとっても大切な時間となっています。
これからもどうぞ宜しくお願い致します。 pic.twitter.com/X0ufnbqwUg
トイストーリーの生みの親であるジョン・ラセターは、北原さんが書いた本にインスピレーションを受け、トイストーリーの前身となる短編アニメ「TIN TOY」(1988年)を制作したんだとか。
つまり、北原さんがいなかったらトイストーリーが生まれることはなかったということに…。
ものすごい影響力ですね!
そんな北原さんですが、実はテレビ東京の人気番組「なんでも鑑定団」のレギュラー鑑定士でもあります。
1994年の放送開始からずっと出演されているので、ご存じの方も多いかもしれませんね。
いち、じゅう、ひゃく……
— 薫画伯(Kaoru Hashimoto) (@kaorun24hashi) April 16, 2022
なんでも鑑定団でも有名な、コレクターの北原照久氏にお会い出来ました✨ pic.twitter.com/mR2EfiFbvj
ちなみに「ミスター・コニシ」という名前は、ピクサーの日本人スタッフ「小西園子」さんから名付けたそうです。
小西園子さんは現在ピクサーのテクニカルディレクターとして活躍されていて、2006年公開の映画「カーズ」では、日本出身の女性自動車チュキの声優も務めています(英語版のみ)。
『トイ・ストーリー』公開から24年。新作『トイ・ストーリー4』の公開も間近ですが、それをつくっているピクサーとはどんな会社なのでしょうか?創業当初からアニメーション制作に携わる小西園子さんに話を聞きました!https://t.co/awOFMuLu2h pic.twitter.com/JqzGb9IHzT
— Pen Magazine (@Pen_magazine) July 10, 2019
【トイストーリー2】小西博物館のモデルになった「ブリキのおもちゃ博物館」を紹介!
小西おもちゃ博物館のモデルになった「ブリキのおもちゃ博物館」は、1986年にオープンした施設です。
古い洋館をリノベーションした店内には、北原さんが1973年頃から収集したコレクションが約3000点も展示されています。
展示されているのは、おもに1890年代から1960年代に作られたブリキ製のおもちゃたち。
とても大切に保管されていて、今でもちゃんと動くそうですよ。
北原さんのYouTubeチャンネルを拝見すると、「おもちゃへの愛情が深いんだな~」と感じます。
「ブリキのおもちゃ博物館」があるのは、神奈川県横浜市にある山手という閑静な住宅街の中です。
横浜に行った際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
施設名 | ブリキのおもちゃ博物館 |
住所 | 〒231-0862 横浜市中区山手町239 |
営業時間 | 10:00~17:00(最終入場16:30) |
定休日 | 年中無休 |
入場料 | 大人200円/小中学生100円 |
アクセス | JR石川町駅下車 南口より徒歩15分みなとみらい線 元町・中華街駅A6出口より徒歩5分 |
まとめ
映画「トイストーリー2」に登場する「小西おもちゃ博物館」について考察しました。
内容をまとめます。
- 小西おもちゃ博物館のモデルは横浜にある「ブリキのおもちゃ博物館」
- ミスター・コニシのモデルになったのは北原照久さん
- 「コニシ」という名前はピクサー社員の小西園子さんから取った
トイストーリーが、まさか日本人コレクターの影響を受けていたとは驚きですね(*^^*)!