映画「すずめの戸締まり」では、主人公の岩戸鈴芽が「要石(かなめいし)」という石を誤って抜いてしまったことが発端で、全国各地で地震の元凶である「ミミズ」が姿を現しました。
この映画を見た方の中には、
- ミミズや要石の元ネタ(モデル)は何?
- ミミズや要石は実在する(した)の?
と疑問を感じている人もいるでしょう。
そこで今回は、すずめの戸締まりに登場する「ミミズ」や「要石」の元ネタ(モデル)や、実在したか?について考察します!
この記事は、映画「すずめの戸締まり」のネタバレを含みます。
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Filmarksアカウントにも鑑賞レビューを掲載中。
▶こちらの動画では、『すずめの戸締まり』の要石やミミズの伝説について、独自の考察をされていますよ!ご参考に~♪
『すずめの戸締まり』ミミズの元ネタ(モデル)と実在
すずめの戸締り面白かった☺️
— とまとまとまと (@2OCSmPYugvzM5ya) January 3, 2023
深海さんの「これは無理だろう」とまで思わせる絶望に今回も天晴れ
みみずがとんでもないトレンドの時のローソク足に見えたので溶けそうな時には
「FXの神よ、かしこみかしこみ、謹んで…お返し申す!」
といえばなんとかいけそうな気がしました👏#すずめの戸締まり pic.twitter.com/Y62FeZdx9i
映画「すずめの戸締まり」では、廃墟にある扉から「ミミズ」という巨大な物体が姿を現し、周辺の土地に地震を引き起こします。
この「ミミズ」は、何が元ネタ(モデル)になっているのでしょう?
そして、「ミミズ」は実在したのでしょうか?
劇中に登場する「ミミズ」とは
すずめの戸締まりに登場するミミズは、赤黒い色をした、まるで細長い雲のような形をしています。
その姿は、まるで「巨大ミミズ」です。
ミミズは、地上から発せられる金の糸(地気)を吸い取りながらムクムクと巨大化し、その姿はまるで「天に登る竜」のようです。
地気を吸いながら巨大になったミミズは、やがて自分の重さに耐えきれなくなり、地上へ落下。
鈴芽の住む町は、ミミズが落下する衝撃で、屋根瓦や塀が崩れ落ちる損害に見舞われました。
ミミズ=地震の元凶
斬魄刀 身水(みみず)
— ☀️(ほだっち)☀️ (@MORISIMA701) July 26, 2023
卍解「身水大雲海(みみずだいうんかい)」
※センスないのは許してください。
#すずめの戸締まり
#BLEACH pic.twitter.com/LjcjphOmTF
物語の序盤で、鈴芽は通学途中に知り合った閉じ師の末裔「宗像草太」から、ミミズの正体を聞かされます。
ミミズは日本列島の下をうごめく巨大な力だ。目的も意志もなく、歪みがたまればただ暴れ土地を揺るがす。
映画「すずめの戸締まり」より
日本各地では、古来から地震が多く発生してきましたが、これらはすべて「ミミズ」の仕業だったのです。
また、草太は「要石」についても言及します。
要石で封印しなければ、ミミズはどこからかまた出てくる
映画「すずめの戸締まり」より
ミミズは、古来から要石によって「封印」されていました。
しかし、鈴芽がその事を知らずに要石を抜いてしまったため、町が地震に襲われてしまったのです。
ちなみにミミズの姿は、草太をはじめとする「閉じ師」や一部の特別な人間、または動物にしか見ることができません。
閉じ師ではない鈴芽になぜミミズ見えたのかという謎については、幼い頃に後ろ戸から「常世(とこよ/死者や神様が住む永遠の地)」に迷い込んだ経験があるからだと思われます。
ミミズは実在のモデル?
日本は龍体。
— Takuya Angel (@takuya_angel) March 1, 2024
動かない様に封印されてました。
今年の頭にまず手から解放。
結界の崩壊が始まった様です。 pic.twitter.com/RdyW0jJS5r
すずめの戸締まりに登場するミミズですが、「竜」がモデルになっていると考えられます。
日本では、古来から「地震は地下に住む巨大な生物がうごめくことで引き起こされる」と信じられてきました。
ちなみに、地震といえば「ナマズ」を思い浮かべる人が多いと思いますが、実はナマズが地震の元凶とされたのは比較的最近のことです。
ナマズより前は「巨大な竜」が地中に棲み着いていると考えられ、人々に恐れられてきました。
江戸時代のはじめころに書かれた「大日本国地震之図」には、日本のまわりをぐるりと取り囲むほどの巨大な竜が描かれています。
竜が日本のまわりを取り囲む姿を描いた図は、古くは鎌倉時代のものが現存しているようです。
『天気の子』で知った人も多いだろう「大日本国地震之図」(1624年)
— 文献でたどる世界の不思議 (@sharasouzyu8716) December 23, 2020
巨大な龍が尻尾をくわえて日本を取り囲むデザインがインパクトありますよね~😀
同様の図は中世から存在し、金沢文庫に鎌倉末期と思われるものが伝わっています。
失われている半分は「大日本国地震之図」から推測できます。 pic.twitter.com/s7fAhRT5U7
『すずめの戸締まり』要石の元ネタ(モデル)と実在
すずめの戸締り見たけどダイジンめっちゃええやつやん🐱
— よつぎゃぁぁあ (@YotuGi_95) March 4, 2024
この子は家で飼うわ pic.twitter.com/L1VmdHSqyO
映画「すずめの戸締まり」は、主人公である岩戸鈴芽が、町の廃墟にある「要石(かなめいし)」を抜いてしまうところから物語が動き始めます。
ここで登場する「要石」の元ネタ(モデル)や、実在するのかどうか?について考察します!
劇中に登場する「要石」とは
要石、刺さってました#すずめの戸締まり pic.twitter.com/BZfYKh00nW
— Tukky🌛 (@re_ol__4) January 2, 2024
映画「すずめの戸締まり」に登場する要石は、後ろ戸のすぐ脇の地中に刺されており、猫(キツネ?)に似た小さな石像の形をしています。
この要石を鈴芽が誤って抜いてしまったことで、ミミズが暴れ出す要因を作り出してしまいました。
このことからもわかるとおり、要石はミミズを封じ込めるための「霊石」です。
霊石は西と東に一つずつ存在します。
映画「すずめの戸締まり」では、西は宮崎県、東は東京都にある設定になっていて、それぞれがミミズの「尾」と「頭」を押さえつけているそうです。
東西の要石が抜けると大地震が起こる
今回の物語では、鈴芽が西にある要石を抜いてしまい、ミミズが暴れ出すきっかけを作りました。
そして旅の途中、何らかの原因で東の(東京にある)要石も抜けてしまったため、あわや数百年に一度クラスの地震が東京という大都市で発生しそうになりました。
ちなみに西の要石が白猫の「ダイジン」で、東の要石が黒猫の「サダイジン」です。
甥っ子がすずめの戸締り観てて
— ℹ︎ (@ogu_L_i) November 6, 2023
つい一緒になって見ちゃってた🥺!!
ダイジン、サダイジン癒し🐱🤍🖤 pic.twitter.com/tLDuFxEgES
東京の大地震は、草太が要石となることで何とか鎮めることができましたが、切ないシーンでしたね。
すずめが要石を抜いたということになっていますが、ダイジンは何がしたかったのかが、いまいち劇中では語られていませんね。ダイジンとサダイジンとの関係についても、別のこちらの記事で考察しています。
要石は日本各地に実在する
実は、要石は日本各地に実在します。
地震を鎮めるあの『要石』🪨実在するの知ってる?
— ぽじ (@p_ojiko) January 10, 2024
すずめの戸締りを観ている人は知ってると思うけどアレです😀
茨城の鹿島神宮に凹の要石、千葉の香取神宮に凸の要石がある
鹿島神宮の石剣は地震ナマズの頭を地中深く刺し、香取神宮は尻尾を押さえてるといういい伝えが
どうか鎮まりますように🙏 pic.twitter.com/iEXdVAUzmh
日本に実在する要石の中で、特に長い間人々に「地震を鎮める石」として信仰されているのは、次の2個所にある要石です。
- 鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)
- 香取神宮(千葉県香取市)
鹿島神宮と香取神宮の二人の神様が、地中に住むと言われる大鯰(当時地震の元凶と信じられていた)の頭と尾に石の棒を刺し通したという伝説が残っています。
鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)
鹿島神宮は、日本建国そして武道の神様として知られる「武甕槌大神」を祀る、紀元前6世紀に創建された歴史ある神社です。
境内には要石が祀られていて、地中深くにまで埋まった要石が、地震の元凶である大ナマズの「頭」を押さえつけていると伝えられています。
地上にある30cm程度の小さな石にしか見えませんが、地中には巨大な要石が埋まっているそうです。
地震をおこす大鯰の頭を押さえているとの伝説がある鹿島神宮の要石✨🪨✨ pic.twitter.com/26588ExyXa
— Shanti☆さっちゃん🍓🍓アリエール姫✨👸🏻✨ (@Shanti2023newme) March 13, 2024
鹿島神宮へのアクセスはこちらです。
- 住所:茨城県鹿嶋市宮中 2306-1
- 最寄り駅:JR鹿島線「鹿島神宮駅」より徒歩10分
香取神宮(千葉県香取市)
香取神宮は、関東地方を中心として全国に点在する香取神社の総本山で、経津主大神を御祭神とする神社です。
この地域は古来から地震が多く、人々が怖がっていたところ、香取神宮と鹿島神宮の2人の神様が協力し、地中に住む「大ナマズ」の頭と尾を石棒で突き刺して地震を鎮めたという伝説が残っています。
香取神宮に祀られている要石はその一方で、大ナマズの「尾」を押さえつけているそうです(「頭」は鹿島神宮)。
こちらが香取神宮の要石です✨香取・鹿島両神宮の大神様等は地震を鎮めるために深く石棒を差し込み、地中にいる大ナマズの頭尾を刺し通したと伝えられてます✨香取神宮の要石は凸形、鹿島神宮の要石は凹形になってます✨要石は、三重県伊賀市の大村神社、宮城県加美町の鹿島神社にもあるそうです☺️ pic.twitter.com/CIWhIeU3PR
— Shanti☆さっちゃん🍓🍓アリエール姫✨👸🏻✨ (@Shanti2023newme) March 15, 2024
香取神宮へのアクセスはこちらです。
- 住所:千葉県香取市香取1697-1
- 最寄り駅:JR成田線「佐原駅」からタクシーで約10分
まとめ
今回は、映画「すずめの戸締まり」のミミズや要石について、モデル(元ネタ)や実在するかどうか?について考察しました。
内容をまとめます。
- ミミズのモデル(元ネタ)は竜だと思われる
- 要石は「鹿島神宮」や「香取神宮」に実在する
映画「すずめの戸締まり」は、古来から日本に伝わる伝説をもとに制作されたんですね。
興味がある方は、今回ご紹介した神社を「聖地巡礼」として訪れてみてはいかがでしょうか?(*^^*)