東野圭吾さんのミステリー小説を原作とした映画『マスカレード・ホテル』で、やたらと登場する文鎮が気になりましたね!
文鎮が映し出されるシーンが多いことから、
- 「これは何かの意味があるのでは?」と気づいた人
- ホテルの人はきっちりしているな~と受け流してしまった人
観ている人にとって様々に受け取ったと思います。
実は、その文鎮が事件解決の伏線になっていたことに気づきましたか?
今回は、映画『マスカレード・ホテル』の文鎮の意味についてネタバレします♪
ストーリーの重要なネタバレもありますので、ご注意ください!
マスカレード・ホテルの文鎮の意味をネタバレ
文鎮は山岸のいる部屋がわかるヒント?
木村拓哉さん演じる新田が、最後、長澤まさみさん演じる山岸と松たか子さん演じる片桐のいる部屋がわかった理由が、
文鎮の位置がおかしかったから
なのです。
文鎮の位置が正しく置かれていなかったため、新田はあえて部屋を出たフリをして、部屋の電気を消し、ドアを閉める音も立てたうえで、片桐の動きを探り、間一髪のところでお風呂場に入って山岸を救出したのでした。
一体どういう意味なのか、解説しますよ~
文鎮が正しい位置にないことが意味するもの
新田は、片桐が予約した5つの部屋を順に見て回り、山岸を探していました。つまり、これら5つの部屋はすべて宿泊前の部屋です。片桐らがどこの部屋に入ったのかはわかりません。
しかし、ホテルマンが非常に気を付けていることからわかるように、特に宿泊前の部屋では、文鎮は正しい位置に置かれていますよね。すべて整えてセッティングしますから、向きがおかしいことはあり得ないわけです。ですから、
チェックイン前の部屋で文鎮正しい位置にない
=誰かが触った
=誰かが侵入した証拠
と考えることができます。
1部屋だけ、文鎮が正しい位置になかったので、その部屋に片桐と山岸がいて、山岸は片桐に襲われていると、新田は確信を持ったのです。
文鎮の向きが伏線?
マスカレード・ホテルで文鎮の向きを正す意味
劇中では、しつこいくらいに何度も、
- ホテルコルテシア東京の各部屋に置かれた文鎮(ぺーパーウェイト)のワンショットや、
- 山岸が部屋を訪れる度に、部屋の文鎮の位置を正すシーン
が見られました。覚えていますか?
特に顕著に文鎮が登場したのは、新田が宿泊客の栗原に資料のタイピングを依頼され、その作業を山岸に依頼しているシーンでした。新田は文鎮を触りながら山岸と話しますが、新田が出るころには文鎮を正しい位置に戻していましたね。
山岸と一緒に行動してきた新田が、ホテルマンとしての所作を身に着けたことを印象付けるシーンでもありました。
つまり、ホテルコルテシア東京で文鎮の位置を正しく置くという部屋のセッティングは、非常に徹底されているということ。これが、新田の山岸救出の伏線になっていましたね!
まとめ
東野圭吾さんのミステリー小説を原作とした映画『マスカレード・ホテル』の文鎮の意味と伏線について、ネタバレしてきました。結論、
- 文鎮の位置を正しく置くというのはホテルで徹底されたが、
- ある一部屋の文鎮の位置がおかしかったため、新田は山岸がいると確信した
ということでしたね!わかった人も、わからなかった人も、次見るときは文鎮に注目してみると、また違った楽しみ方ができますよ~♪