今日から俺は!!(映画)の時代背景は?原作と映画の違いも解説!

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『今日から俺は!!劇場版』は、2020年に50億円を超える大ヒットした映画です。2020年の令和に入って公開した映画ですが、1980年代を舞台にしたヤンキー漫画が原作。そのギャップもあって、ヒットしました。

今回は、

・「今日から俺は!!」の時代背景、どんな時代だったの?
・「今日から俺は!!」原作と映画の違いはある?

について、考察します。

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この記事の監修者
つくつく

映画鑑賞は年間100本以上映画ブログ運営4年

中学生の頃に『スターウォーズ』に感動して以降、
映画の沼にハマり続けて20年。
結婚・出産後も年間100本は必ず鑑賞中。
Filmarksアカウントにも鑑賞レビューを掲載中。

目次

「今日から俺は!!」の時代背景、どんな時代だったの?

今日から俺は!!の時代背景は、昭和後期から平成のツッパリ全盛の時代

『今日から俺は』の時代背景は、1980年代、ツッパリ全盛期の時代です。

ちなみに、『今日から俺は!!』漫画の連載期間は、増刊少年サンデーで1988年9月号~1990年8月号、週刊少年サンデーに移って、1990年40号~1997年47号です。

平成元年が1988年1月8日からなので、連載自体は、平成に入ってからですが、時代的には昭和の終わりを描いた漫画。令和に入った今から考えると、40年近い前になると考えると、かなり前です。

『今日から俺は!!』当時の千葉県を舞台にしたヤンキー漫画です。

当時はヤンキー漫画の全盛期で、ほかの有名漫画だと、ろくでなしBLUESが週刊少年ジャンプで1988年~1997年、ビー・バップ・ハイスクールが、1983年~2023年までヤングマガジンで連載していました。

暴走族、ヤンキー、スケ番が流行し、校内暴力が横行したのは1980年代前半あたりまでで、1980年代後半には、マジのヤンキーは少なくなり、ファッションとしてのヤンキーが増えてきた時代です。

ただ、『今日から俺は!!』舞台が千葉というのも絶妙で、都会からちょっと離れたところでは、ヤンキー文化が残っており、まだ暴走族もいて、喧嘩が日常茶飯事というのも、あながち間違いじゃなかったのかもしれません。

『今日から俺は!!』の舞台の私立軟葉(なんよう)高校のようなヤンキー高では、校内でのトラブルが毎日で、教室やトイレでタバコを吸うのが当たり前、かばんには、教科書もいれずにぺちゃんこにして、授業も受けずに、遅刻してきて、早退する生徒も多く、留年も当たり前。みたいな感じでした。

ただ、『今日から俺は!!』が連載していたのが週刊少年サンデーという少年誌だったこともあり、ビーバップなどほかの漫画と比べると、下ネタも少なめで、どぎつい喧嘩の描写も少なめ

だからこそ、約40年たった令和の時代に、良い感じでリバイバルヒットできたのかもしれません。

当時を知るには、エンディング曲「ツッパリHigh School Rock’n Roll (登校編)」を聴いて

『今日から俺は!!』の影響でリバイバルヒットしたのはオープニング曲の「男の勲章」の方かもしれませんが、当時の時代背景を知るには、エンディング曲「ツッパリHigh School Rock’n Roll (登校編)」がぴったりです。

オリジナルは、横浜銀蝿というサングラスに、革ジャン、白いドカン(ズボン)のまさに、ヤンキーなバンドの代表曲。歌詞を聴くと、当時のヤンキーが、学校に、ケンカと女の子のためだけに行ってることが良く分かります。

実際、そんな時代だったのどうか・・・、当時を知る40代後半から50代の人に聴いてみると良く分かりますね。

1980年代は国内はバブル絶頂、海外では東西冷戦終結

ヤンキー文化花盛りの1980年代、日本は高度経済成長の頂点で、バブルに浮かれていた時代でした。日本が一番お金を持っている時代で、アメリカの象徴とも言える三菱地所によるロックフェラーセンターの買収が1989年。今の中国のような感じでしょうか?

海外では、アメリカとソ連の対立の東西冷戦がずっと続いていたのですが、1980年代後半、ゴルバチョフ書記長が登場したころから、軍縮がすすめられて、1989年にはベルリンの壁が崩壊します。

1980年代は、日本が経済的に最も力があった時代、「24時間働けますか?」が流行語大賞を取るまさにワーカホリックな時代です。強い気持ちとやる気さえあれば、なんとかなる時代は、ヤンキー文化に通じる気もしますね。

ただ、平成に入ってからは、バブル崩壊で、一気に経済が冷え込み、長い不景気に突入、失われた30年と呼ばれ、バブルにつけた株価を超えたのは、34年後の2024年2月22日です。

令和の今から、想像もつかない時代だけに、『今日から俺は!!』の時代が、とてもまぶしく、なぜかカッコよくて、とても面白く見えるのかもしれません。

「今日から俺は!!」原作と映画の違いはある?

あらすじが変更:北根壊高校が間借りするのが代亥高校から間久高校に変更

「劇場版 今日から俺は!!」は、漫画の21~23巻の人気のストーリー「VS.北根壊(きたねい)編」を元にした話です。

原作漫画では、北根壊高校が、校舎が火事で燃えため、姉妹校の代亥高校に建てたプレハブに間借りすることに。ちなみに、火事の原因は「寒かったから、生徒がやったからでは?」との噂、北根壊の極悪さが分かります。

北根壊高校は、ちょっと頭も切れる不良。代亥(だいがい)高校など傘下の高校に5000円のお守り(Love & Peaceのキーホルダー)を売りつけ、これを持っていると、北根壊に絡まれない!と荒かせぎ、一週間で軟高・紅高・開久以外をシメるといった感じでした。

ただ、映画では、北根壊が間借りするのは開久高校。漫画でもキーマンになる森川悟も開久高校の生徒でした。

でも、このあらすじの変更で、映画は、ストーリーがドラマチックになってます。

登場人物が変更:ドラマのキャストが大集合!

間借りした高校が、代亥高校から開久高校になったことで、最初から、北根壊と開久の対立となったこともあり、原作漫画に登場しないドラマのキャストが大集合となりました。

たとえば、伊藤の恋人の成蘭女子高校のスケ番早川京子(橋本環奈)は、漫画には登場しませんが、映画に登場して、いつも通りイチャイチャ。椋木先生(ムロツヨシ)ら軟葉高校の先生たちや、赤坂理子のお父さん(佐藤二朗)も登場します。

また、いつもは情けない今井(仲野太賀)が、永架高校のスケ番で、悟のいとこの涼子(山本舞香)を守るためがんばったりもします。

そして、ドラマでは三橋と伊藤の敵だった開久の元番長の片桐智司(鈴木伸之)と相良猛(磯村勇斗)も、開久の危機に立ち上がります。

ドラマを見ていた人なら、オオォーとなる、展開がとても良いです。

『今日から俺は!!劇場版』については、伊藤健太郎さんの事件があったことも要因となり、続編は絶望的と言われています。原作漫画が38巻まであり、まだまだ面白い話があるだけに、続編がないのは残念ですよね( ; ; )

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まとめ

今日から俺は!!(映画)の時代背景と漫画との違いについて考察しました。

・「今日から俺は!!」の時代背景の1980年代は、ヤンキー全盛の時代
・「今日から俺は!!」原作と映画の違いストーリーと登場人物に違い

でした。

原作との違いについては、原作ファンの人は思うところがあるかもしれませんが、ドラマファンの人には嬉しい展開。

映画を見るときは、ドラマのおさらいをしてから見ると、より盛り上がるかもしれません。

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