ファンタスティックビースト3のユスフカーマは、非常に不思議な行動をしていますね。
- ダンブルドア陣営からのスパイとして潜入するが、スパイであることを自ら告白してしまう。
- 妹のリタの記憶を消されて、グリンデルバルドに忠誠を誓うが、最後にダンブルドア陣営を格好良く救う。
こういった不思議な、ユスフカーマの心理を考察してみたいと思います。
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ファンタビのユスフを考察してほしい!
ファンタビ3の見納めをしてきた。ストーリーもセリフも分かっているからテセウスの動きに集中してきた!ほっぺたぷくぅのところ何度見ても可愛い😂冷静な表情から垣間見えるリタへの想いが切なかったな…お兄ちゃん幸せになって…😢スキャマンダー兄弟でいっぱいの作品を作ってくれた人達に感謝です🙏 pic.twitter.com/754fnyyo5v
— 天海 (@amami_hane5) May 19, 2022
ユスフは名門の魔法族、妹リタを殺されてグリンデルバルドを恨んでいる。
ユスフ・カーマ(1884年生まれ)とは、セネガルに祖先を持つフランス系アフリカ人の、純潔名門魔法族の末裔である。ロレナとムスタファ・カーマの息子であり、リタ・レストレンジの異父兄である。
リタは、グリンデルバルドの攻撃から、愛するニュートとテセウスを守るため、自らが時間稼ぎとして犠牲になります。2人に「愛してる」という言葉を遺し、グリンデルバルドの操る火によって焼死してしまいました。
ファンタビ3でユスフ・カーマはなぜ記憶を消されてもダンブルドア側についたのか?
ユスフがグリンデルバルド陣営に寝返らなかった理由は、記憶の複製を持っていたのか、強い善の心を持っていた為だと考えられます。
ダンブルドアは、グリンデルバルド陣営にスパイとして、ユスフを送り込みます。
グリンデルバルド陣営からは、ユスフはダンブルドア陣営のスパイなのでは?と疑いをかけられます。ユスフの異父妹であるリタを、グリンデルバルドに殺されていますから当然の事でしょう。
ここでユスフは、「ダンブルドアからスパイになるように命令されてきた」と正直に話してしまいます。
グリンデルバルドは、開心術を使えるクイニーに対して、ユスフが嘘をついていないか聞きます。勿論ユスフは嘘はついていませんので、グリンデルバルド陣営に入り込んでスパイになることに成功します。
この時、ユスフはリタを殺された怒りの記憶をグリンデルバルドによって抜かれます。記憶を抜かれることによる影響は出なかったのでしょうか?気になるところですね。
想定できることとしては以下のようなことではないでしょうか。
- ユスフはリタの記憶を複製していた可能性があります。
- 強い善の心からグリンデルバルドを倒そうと思っていたのでしょう。
記憶の複製に関しては、「ハリーポッターと謎のプリンス」で、ハリーがホラス・スラグホーンの改ざんされた記憶を憂いのふるいで見ています。そして、ストーリーの終盤でホラスから本当の記憶をもらっています。ということは、ホラスの改ざんされた記憶と、本当の記憶の二つが存在していますね。
このことから、ユスフはグリンデルバルドに記憶を抜かれることを想定して、記憶を複製しどこかに保管していたと考えることもできます。
または、記憶を抜かれたとしても、善の心を持ってる魔法使いであるという事を見抜いていたダンブルドアが、彼を敢えてスパイとしてグリンデルバルド陣営に遣わしたのではないでしょうか。
未来が見えるグリンデルバルドに対抗するには、このような不確定要素を沢山ちりばめる必要があったのでしょうね。
ユスフ・カーマはダンブルドアを裏切ったのか?
ファンタビ3観たけどグリンデルバルドのマッツ・ミケルセンさんが素敵すぎて物語が8割ぐらいしか入って来なかった気がする😂やっぱイケメン×スーツは本当に手がつけられないな😇溢れ出る…いや、迸るイケオジオーラやばい。好き😍ジョニーデップも良かったけど個人的には次回もマッツさんがいいな🥰 pic.twitter.com/lhhlNBcWFC
— るうわし (@buchobuncho) February 4, 2024
ユスフはダンブルドアを裏切っていませんでした。
ユスフはダンブルドアを裏切ってグリンデルバルド側についたのに、最後は味方に戻ってきました。ブータンで格好良く登場して、グリンデルバルドの手下をやっつけ、ダンブルドア陣営に返り咲きましたね。
おそらくユスフは最初から裏切ってはなかったんだと思います。
彼は純潔の名家出身です。純潔至上主義なグリーンデルバルトにとって、信頼されやすいお家柄なんですね。それなのでユスフはダンブルドアに、スパイを頼のまれたのでしょう。けれども、グリンデルバルド側には心を読めるクィニーがいるんです 。これはユスフからするとかなり厳しい状況だと思います。
それなので、敢えて「(ダンブルドアから)スパイしてって言われました」と本当の事を言ったのでしょう。
このことによってユスフは嘘ついていませんし、それを透視したクィニーも嘘をつかずにすみます。少しクィニーが顔を曇らせるシーンがあります。ユスフの心の奥が分かったからでしょう。
ここで、クイニーはユスフの心の奥を、そのまま秘密にしていきます。
クィニーはユスフの心の中を、グリンデルバルドに聞かれなかったために答えませんでした。黙っているのと嘘をつくのとは似ているようで全く違いますよね。ユスフとクイニーのこういった自発的な行動を、ダンブルドアは信じたわけなんですね。
何故そんな回りくどいことして、ユスフを敵側に置いたのでしょうか?それは、最後にピンチの時にグリンデルバルド側から助けてくれる、保険の役割をユスフに託したのでしょうね。
まとめ
ユスフはリタの記憶を消されても、ダンブルドア陣営を裏切っていませんでした。劇中では詳しく触れていませんが、
- 記憶の複製を保管していたのかもしれません。
- 非常に強い正義の心をもっていたのでしょう。
以上の考察が考えられます。
グリンデルバルドに嘘は効かないため、ダンブルドアから表立った指示を受けることができなかったのでしょう。
そこでダンブルドアは、ユスフやクイニーを信じることにしたのでしょう。そして、彼らの機転を利かせた行動のおかげで、グリンデルバルドの裏をかけたのでしょう。
未来が見える、嘘が効かないという最強の敵グリンデルバルドに対して、一見適当に見えるものの、不確定要素を盛り込んだ、ダンブルドアの作戦がハマっていくのは見ていても楽しいですね。