『新世紀エヴァンゲリオン」シリーズで有名な庵野秀明氏が病気、うつ病なのではないか、と話題になっています。
というのも、エヴァンゲリオンはそのストーリーがある意味「ぶっとんでいて」、この作者は病んでるんじゃないか?と心配になる人が多いからなんです。
エヴァンゲリオンの作者であり監督である庵野秀明氏の病気、うつ病の真相について、調査しました!
エヴァンゲリオン作者の庵野秀明が病気だと思う理由
#劇場鑑賞したことを自慢したい映画
当時大ヒットしていた『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』を観に行った際、映画が終わると満員の劇場内はお通夜みたいな空気になっていて、観客の目からは光が消え失せ、皆虚ろな表情のまま無言で退出していった。あの光景は一生忘れない。 pic.twitter.com/ivQIA4pcUg— タイプ・あ~る (@hitasuraeiga) May 24, 2021
庵野秀明監督は、エヴァンゲリオンシリーズを制作し、監督を務めたアニメーターであり映画監督です。
なぜ、この庵野監督が病気なのではないか、と思う理由は、
エヴァンゲリオン、特にテレビシリーズと旧劇場版で完結した『新世紀エヴァンゲリオン』をご覧になったことがある方はわかると思いますが、
- 登場キャラクター全員が何かしらのトラウマ体験を持っている
- トラウマ体験を発端とした各キャラクターの内的世界(心の中)が詳細に描かれる
- 人間が溶けていく、エヴァが食い尽くされる様子、等々グロテスクな描写も多い
などなど、書き始めるときりがないくらい、
エヴァンゲリオンの作者は、大丈夫?病気なの?
と、心配になることが多いんです。(私がそうでした…)
庵野秀明は病気?うつ病?
【祝】5月22日は「庵野秀明氏の誕生日」
1960年5月22日生まれ、今年61歳。『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズ、『シン・ゴジラ』など数々の名作で監督を務めた。先日、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で自身の作品での最高興行収入を記録した。 pic.twitter.com/DXPZ0kC8fb
— ライブドアニュース (@livedoornews) May 21, 2021
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』公開後にうつ状態に
実際のところ、
庵野監督は2012年12月『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の公開後に、「壊れました」と話しています。
庵野監督が『シン・ゴジラ』という実写映画の総監督、プロデューサーを務めることが発表されたときに出されたコメントは次の通りです。
2012年12月。エヴァ:Qの公開後、僕は壊れました。
所謂、鬱状態となりました。
6年間、自分の魂を削って再びエヴァを作っていた事への、当然の報いでした。
明けた2013年。その一年間は精神的な負の波が何度も揺れ戻してくる年でした。
自分が代表を務め、自分が作品を背負っているスタジオにただの1度も近づく事が出来ませんでした。
2014年初頭。ようやくスタジオに戻る事が出来ました。
それから、1年以上かけた心のリハビリにより徐々にアニメの仕事に戻っています。
引用元:https://www.huffingtonpost.jp/2015/03/31/annno-hideaki-godzilla_n_6982366.html
6年間もの長期間、魂を削ってヱヴァンゲリヲンを制作したことによる、
- 荷下ろし鬱(精神的な重荷から解放されるときにおこる鬱)
- バーンアウト(燃え尽き症候群)
のようになったのではないかと推察します。
- 1年間も精神的な負の波が押し寄せてきたり
- 職場に近づくことができない
といった症状があったことから、うつ症状がしっかり出ていたのでしょう。
人によっては数年単位で付き合うことになるうつですが、1年で徐々に職場に戻ることができてよかったと思います。
『シンゴジラ』の作成に携わり、アニメ制作から距離を置いたことが良いリハビリになったのかもしれませんね。
庵野秀明のうつ病の真相
実は庵野監督は、
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』公開以前にもうつになったことがあります。
新世紀エヴァンゲリオンのテレビシリーズ後に、うつが激しくなったことを、庵野監督自身のインタビューをまとめた『スキゾ・エヴァンゲリオン」で、次のように語っています。
『エヴァ』が終わった後、なんか、ものすごく怖い考えに捕らわれたことが一度だけある。
それから鬱が激しくなった。
死にたくなることもあって、愛を求める絶望的な叫びっていうんですか(笑)。
そこまで行って、自分の孤独に耐えられなくなって、先が全く見えなくなったんです。
引用元:『スキゾ・エヴァンゲリオン』
孤独感、先が見えない、と感じるのは、まさしくうつ状態です。
エヴァンゲリオン制作のプレッシャーが相当強かったことがわかりますね。
一人で泣いたり、ガイナックス(アニメーション制作会社)に行き、人になかに行って気持ちを落ち着けたこともあったそうです。
同じくエヴァンゲリオンの制作にかかわった、キャラクター・デザイナーの貞本義行氏やアニメーターの摩砂雪氏が、庵野監督をだいぶ支えてあげていたようです。
庵野監督の気持ちを、みんなが聞いてあげたからこそ、あの名作が生まれたのかもしれません。
明るい場所の人の中にいると気持ちが落ち着いたのですし、人と人とのつながりが大切であることを、庵野監督は理解しているからこそ、ぽろっと本音をこぼしてしまうのかもしれませんね。
人と人とのつながりは、エヴァンゲリオンシリーズのテーマともつながるという点も面白いです。
庵野監督の内面の体験が、作品に大きな影響を与えていることは明らかですね。
なお、現在は『シン・ゴジラ』も成功に終わり、エヴァンゲリオン新劇場版もようやく終結となるところで、うつ病ではないようですね。
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まとめ
エヴァンゲリオンに作者である庵野秀明監督は、病気なのか、うつ病なのか、について調べてきましたが、
- テレビシリーズ終了後にひどいうつとなり、
建物から飛び込めるのかためしてみた - 『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』公開後にもうつとなり、
1年間は職場に近寄れなかった - 以前から庵野監督は、自分のしんどさを周囲にこぼすことがあり、貞本義行氏や摩砂雪氏がサポートしていた
- 現在の病状は回復していると思われる
ということがわかりましたね。
それだけの重圧を抱えながらでないと制作できない作品だったのでしょう。心配になりましたが、今後は健康で、良い作品を制作していただきたいですね!