ティム・バートン監督の映画『チャーリーとチョコレート工場』には原作小説が存在します。
その名も、『チョコレート工場の秘密』。
さらに、その原作小説をもとに、1971年に映画化されたのが『夢のチョコレート工場』です。
それぞれ一体何がどう違うのか調べて見ると、どうやらストーリー展開や結末までも結構違うようですよ!
それでは早速原作や1971年版映画との違いについて、見ていきましょう!
原作小説と『チャーリーとチョコレート工場』の違い
【チャーリーとチョコレート工場】(2005)
ウィリーウォンカの父親役で登場のドゥークゥー伯爵。シス卿は画面に登場するだけで抜群の存在感がある✨
息子に巨大な矯正具装着させるサイコ親父なのにラストなんかいい感じになってるの笑う#他の映画観てたらSWキャラ出てきた#クリストファーリー pic.twitter.com/xmyn6n2hYk— トルーパー.com (@trooperkt0108) September 5, 2018
まずもってお伝えしておくと、
『チャーリーとチョコレート工場』は原作小説に非常に忠実
です。
1971年『夢のチョコレート工場』は、当時の映像技術で再現できないシーンもあったため、原作からアレンジしたところも多かったようですが、本作はかなり原作よりに制作されています。
それでは、原作との違いを確認しましょう。
ウォンカと父親の関係
原作小説と本作の一番大きな違いは、
ウォンカと父親との関係が描かれているかどうか
です。
『チャーリーとチョコレート工場』では、ウォンカの少年時代が描写され、有名な歯科医であった父親にお菓子を一切禁止された反発から家出をし、その後「両親」という言葉が言えなくなるほどのトラウマを抱えていました。
そのため、家族とは一切縁を切って一人で工場を成功させてきたという人物として描かれていましたね。
そして、大切なのは家族であると子どものチャーリーに言われて、父親と仲直りするというオチでした。
しかし、原作小説ではウォンカと父親との関係は一切出てきません。
ウォンカの過去と父親との確執が描かれたことで、物語に深みが出て、「家族」をテーマとしたストーリーとして面白くなりましたよね♪
買ったチョコレートの枚数
そのほかにも、細かい点ですが、原作小説との違いがあります。それは、
チャーリーが金のチケットを当てるまでに
買ったチョコレートの枚数
です。
映画『チャーリーとチョコレート工場』では、
- 両親からの誕生日プレゼント
- ジョーおじいちゃんからのへそくり
- 道端で拾ったお金
で、チョコレート3枚を購入し、3回目に見事チケットを当てました。
しかし、原作では、
- 道端で拾ったお金でチョコレートを2枚
購入しています。
ですので、4枚目でチケットを当てているんですよね。しかも、拾ったお金で買った1枚目のチョコは、お腹が空いていて一気に平らげたような表現になっているようです。チャーリーの貧乏さが強調されていたみたいですね。
子どもたちの描写
チャーリー以外に招待される個性豊かな子どもたちについても、原作は微妙に異なるようです。
例えば、原作では、
- オーガスタスはパイプに吸い込まれて痩せる
- バイオレットは単にガム好きな子
という点です。
『チャーリーとチョコレート工場』では、オーガスタスは最初から最後まで太っていたままでしたし、バイオレットはガム好きというよりも記録に挑戦するために何か月も同じガムを噛み続けていました。
オーガスタスが痩せてしまうと、その時点でこの子の問題は解決されてしまいそうですし、バイオレットが勝負事にこだわっているという表現にした方が、より憎たらしさが出て、チャーリーのよい子ぶりが強調されるのだろうな、と思いました(^-^;
原作小説と『チャーリーとチョコレート工場』の
結末の違い
チャーリーとチョコレート工場みた!!
最後で泣きそうになった🥺 pic.twitter.com/16ZPaQtVx9— しょー。 (@moony_padfoot__) August 29, 2021
結末の大きな違いは、
家族が一緒に工場に行けないことで
チャーリーが一度ウォンカの誘いを断る
という点です。
原作では、そもそもウォンカの父親との関係性が一切描かれていないため、結末であるチャーリーから家族の大切さに気付かれるというストーリーがありません。家族と一緒に工場に移り住むことができて、めでたしめでたし、なのです。
『チャーリーとチョコレート工場』では、その家族との関わりが描かれ、ストーリー展開に深みが出ていますよね♪
1971年『夢のチョコレート工場』との違い
1971年版「夢のチョコレート工場」も面白いよ pic.twitter.com/5vqr53DS7y
— TAKUMI™ (@takumitoxin) November 13, 2015
ちなみに、1971年に制作された『夢のチョコレート工場』という映画と、『チャーリーとチョコレート工場』の大きな違いは、
チャーリーの父親がいるかどうか
です。
『夢のチョコレート工場』では、チャーリーの父親は不在で、母親一人が家計を支えているような表現になっています。そのほうが貧しさを表現できるという演出なのか…意図は不明ですが、かなり大きな違いかと思います。
まとめ
映画『チャーリーとチョコレート工場』と原作小説との違い、特に結末について調べてきました。結論としては、
- 原作では、ウォンカの父親が登場しない
- 原作ではウォンカが家族にトラウマがないため
チャーリーが家族と工場にすんなり引っ越すという結末
ということがわかりましたね。
原作小説『チョコレート工場の秘密』のウォンカにフォーカスしたテレビドラマが放送される予定もあります。今後もこのストーリーに目が離せませんね!