ミステリと言う勿れ(映画)の動機を考察!犯人の伏線回収も!

映画『ミステリと言う勿れ』は、俳優の菅田将暉さん演じる久能整の勘のよさや高い推理力で事件を解決していくストーリー。

映画の舞台は広島。資産家一族の遺産相続争いが絡んだ事件が起こります。

事件の犯人の動機は一体何だったのでしょうか?

そこで今回は、

  • 映画『ミステリと言う勿れ』の犯人の動機は?
  • 映画『ミステリと言う勿れ』の犯人を考察!
  • 映画『ミステリと言う勿れ』伏線はあった?

について考察していきたいと思います。

ネタバレを含みますのでご注意ください。

目次

映画『ミステリと言う勿れ』の犯人の動機は?

映画『ミステリと言う勿れ』は、広島の資産家一族・狩集(かりあつまり)家で起こる遺産相続争いに隠された謎を主人公・久能整(ととのう)が解き明かしていきます。

いかにもミステリーらしい題材ですし、謎解き好きにはたまらないのではないでしょうか?

今作の犯人はどのような動機があったのか、さっそく確信に迫って考察してみたいと思います。

狩集家に伝わる伝承

狩集家には昔から伝わる伝承があり、それは『鬼』に関するもの。

戦後の混乱に乗じて狩集家の乗っ取りを企てた鬼3人組は、本物の当主を殺害して妻を奪いました。

偽当主となった鬼の親玉は色白の天然パーマという外国人風の風貌だったのですが、特徴的な見た目を隠して当主になりすましたのです。

しかし、本物の狩集家の当主と妻には娘がいて、偽当主たちはその存在を恐れていました。

以降、偽当主と仲間2人は色白で天然パーマの子孫が生まれたら殺害するという掟を作ったのです。

偽当主の仲間2人の子孫は狩集家の弁護士や税理士として残り、掟を守り抜いていました。

犯人の動機は遺産と権力

伝承の内容を知ると、映画『ミステリと言う勿れ』の犯人の動機が見えてきます。

それは紛れもなく、

狩集家の莫大な遺産や一族のすべてを操る強大な権力という欲深いものではないでしょうか。

当主は孫4人に蔵を与え、謎解きをさせます。すると蔵で舞台『鬼の集い』のチケットが発見されたのです。

この舞台は狩集家を乗っ取った鬼たちのことを語っていました。

狩集家を乗っ取った鬼と仲間2人は本物の当主の子孫を探していたのですが、自分たちで見つけることができず、犯人は孫たちにそのヒントを探らせようと画策。

そう考えると犯人像もおのずと見えてきてしまいますよね。

映画『ミステリと言う勿れ』の犯人を考察!

映画『ミステリと言う勿れ』の犯人は誰なのか気になるところです。

映画をまだご覧になっていないという方は、ネタバレになってしまうのでご注意ください!

狩集家の全てを知っている人間

犯人は狩集家の全体を見渡せるポジションについていなければなりません。

狩集家の顧問弁護士の孫・車坂朝晴(くるまざかあさはる)が一連の事件を企てた犯人です。

朝晴は狩集家の顧問弁護士を務める祖父・車坂義家に狩集家の全てを教えられてきました。

『鬼の伝承』やそれにまつわる『掟』を忠実に守ろうとしている朝晴は、幼い頃から狩集家を最も近くで支える立場にならなければならないと教え込まれてきたことがわかります。

現代社会には不釣り合いな『伝承』『掟』に囚われ、朝晴は冷酷な犯罪者となってしまいました。

『色白で巻き髪の子孫が生まれたら始末する』という恐ろしい掟を守ってしまうのは、幼い頃より洗脳されていないと出来ないことです。

普通の家庭に生まれたら『伝承』や『掟』などは程遠いものですが、朝晴が育った環境ではそういったものが第一だったのではないでしょうか。

映画『ミステリと言う勿れ』伏線はあった?

『ミステリと言う勿れ』はドラマ版の頃から伏線が張り巡らされていました。

数年前から綿密に構成されたドラマの考察ブームが起こるなど、伏線があるというのは視聴者を楽しませる方法のひとつなのだと思います。

映画『ミステリと言う勿れ』に伏線はあったのでしょうか?

久能整の出身地は広島?

映画『ミステリと言う勿れ』は、漫画では広島編として有名です。

映画では広島に着いた久能整が迷うことなく路面電車に乗り、広島のお好み焼きを慣れた手つきで食べる姿から、彼は広島出身だという伏線を張っているのかなと思いました。

ドラマ版では『トトロ』と呼ばれた整が人違いだと言うシーンがあるのですが、後に久能整の学生時代のあだ名が『トトロ』であることが明かされています。

そのことが映画ではクリアにならなかったのですが、『子どもって乾く前のセメントのようなんです』という意味深なセリフも。

久能整は子ども時代に何かを落とされたのかなと考えてしまいますね。

大人の無神経さ

映画『ミステリと言う勿れ』の伏線ですが、大人の無神経さが子供の人生を大きく左右するということだったように感じます。

事件の犯人だった車坂朝晴、久能整を狩集家に連れてきた狩集汐路といい、大人から多大な影響を受けていると言えるのではないでしょうか。

車坂朝晴は狩集家お抱えの弁護士一家に生まれていなければ、普通の青年だったはず。

狩集汐路も幼い頃から祖父に『狩集家は殺し合う一族。お前もそうなる。』と言われてきました。

乾く前のセメントに痕を付けまっくた大人たち。こんなに悲しいことはありませんね…。

まとめ

映画『ミステリと言う勿れ』の犯人の動機、犯人についてや伏線を考察してきました!

結論とすると、

  • 犯人の動機は狩集家に伝わる伝承が大きく関係していた
  • 狩集家の莫大な遺産と権力も動機のひとつだと考えられる
  • 事件の犯人は伝承や掟を忠実に守らなければならない立場だった
  • 久能整は広島出身かのような演出があった
  • 映画では大人の無神経さが子どもに与えた影響が伏線のようだった

ということになります。

『子どもは乾く前のセメントのよう』という久能整のセリフはグサッと刺さりますね。

子どもへの影響だけでなく、周囲の人々への発言はしっかり考えてからすべきだと再認識しました。

みなさんはどう感じるか、映画『ミステリと言う勿れ』をぜひご覧になってみてはいかがでしょうか?

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